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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

HKT48メンバーに生命力を感じるのは、産直市場で売られる規格外の野菜と同じ魅力があるから

農業を生業としている親戚の家に行くと、野菜を貰うことがよくありました。それらは、どれも野性味がある形であり、若干の傷があるものもありました。スーパーで売っているものとは違い、大きさは様々であり、見てくれはあまり良くはありません。しかし、味には何も支障がなく、中にはスーパーの野菜よりも美味しいものもありました。トマトなどは、がぶりとかじると、ジューシーな感じが溢れていました。生命力があって美味しいのだろうと、私は解釈していました。

スーパーで買うことができる野菜は、均一であり、無個性です。何かの規格を満たしているものだけが、売られているようです*1。もちろん、傷があるものは売られることがありません。

規格を満たしているものだけが売られることは、消費者のためではないようです。その方が、流通や包装、展示のために都合がいいためのようです。最近は多少状況が変わってきたと聞きましたが、基本的には同じようです。


前振りは野菜でしたが、今回の話はAKB48グループに関するものです。興味がない人もいらっしゃるかもしれませんが…、最近、AKB48選抜総選挙がありました。今回の選抜総選挙の結果において特出するべきことの一つに、博多を本拠地にするHKT48が躍進したということがあります。HKT48劇場支配人も兼任する指原莉乃は、連覇を果たすことはできませんでしたが、ほとんどの主力メンバーが去年よりも順位を上げました。選抜枠(16人)には2人が入り、選抜議席では、AKB48(7人)、SKE48(4人)に次ぐ3番目の勢力になりました。

HKT48のメンバーに共通することは、生命力があることだと私は思っています。それが可能になっている大きな理由には、指原莉乃を含むHKT48運営が、規格にこだわっていないことがあると思います。

この記事ではAKB48における規格とは何か、その規格は何故、存在するか、HKT48においてはどうか、について述べることにします。


AKB48ファンのあり方は世間のあり方とは違うようで、AKB48ファンをAKB村の住人と表現することがあります。そのAKB48村の特徴の一つは、評価システムが減点方式であると、私は思っています。主な減点の対象になるのは、容姿における不備と、恋愛禁止令への抵触です。

容姿については、タレントとして十分に通用するメンバーでも批判されます。高須克弥さん(高須クリニック)は、これが過剰であること指摘する文章の中で、以下のように書いています。

「絶世の美女」の顔は、美容医学的に完璧で、目、鼻、口、輪郭、それぞれのパーツの形、パーツ同士の位置関係が整っており、全てが黄金比率に合致し、非の打ち所がありません。しかし、寧ろ、そんな完璧な顔をしている人は稀で、芸能界でも一握りしかいません。多くの女性芸能人は、完璧な顔ではなく、パーツの1つや2つは黄金比率から外れており、その完璧ではないパーツが、その人の顔の特徴であり、チャームポイントになるのです

第6回AKB48選抜総選挙の総括。選抜メンバーは可愛い?可愛くない?|美容整形高須クリニック 高須 幹弥 オフィシャルブログ

AKB48村の住人には、私が何も問題がない容姿だと思っているメンバーにも、容姿の欠点を見つけ出して、叩く人がいます。私は、松井玲奈SKE48)の容姿に対する批判を知って、驚いたことがあります。


恋愛禁止令は、かつてAKB48にあったとされるものです。私はかつて存在したとしても、AKB48が国民的アイドルグループになったことにより、消滅したと考えています。しかし、以前のように適されるべきだと考え、少しでも抵触したメンバーは、AKB48グループを辞めるべきだと主張する住人がいらっしゃいます。

批判の対象はこの2つだけではありません。世間ではありえないようなバッシングをする人もいます。2、3日前に、峯岸みなみが腎嚢胞のために、しばらくは治療に専念し、活動をやめると発表されました。これをキッカケに、2chでは彼女に対するバッシングするスレッドが立ち、彼女の応援スレッドなどにもバッシングが書き込まれました。

何故、このような減点システムが生まれ、バッシングが行われているかというと、メンバーを疑似恋愛の商品であると見なすファンがいるからだと、私は思っています。疑似恋愛の商品としては、容姿に欠点があるメンバーや、過去に恋愛禁止令に抵触したメンバーは、望ましくないと考えられているからです。したがって、該当するメンバーは、バッシングをして辞める方に持って行ったほうが、AKB48のためだと考えられているようです。峯岸みなみの場合は、過去に恋愛禁止令に抵触をしていますから、病気のことを理由にしてでも、ヤメさせたほうが正義であると考えている人がいるようです。


AKB村の評価システムのもう一つの特徴は、一旦、被った減点は、永劫に残るということです。例えば、指原莉乃に対する減点です。彼女は、恋愛禁止令に抵触した結果、HKT48に異動し、そこで貢献することが求められました。彼女は、期待以上の成果をあげ、AKB48グループに大きなプラスをもたらしました。

指原莉乃HKT48における働きは、AKB48運営により認められ、さらなる貢献を可能とするために、HKT48劇場支配人に任命されました(尾崎充との二人体制)。しかし、現在でも、過去のことにを理由にして、彼女をバッシングをする人がいます。


今まで説明してきたAKB村の評価システムは、疑似恋愛をメンバーに求める人達にはプラスです。しかし、メンバーのタレント力を育てるためには、弊害になります。この評価システムは、スーパーマーケットが均一な商品のみを消費者に提供するようなことには、貢献します。でも、魅力的な商品を排除するように働くからです。


これに対して、HKT48における評価システムは、加点方式だと思います。欠点があっても、長所があれば、高く評価されます。宮脇咲良は歌が上手くありませんし、運動神経が悪く、走り方が変(エヴァ走り)です。でも、それを十分に補うことができる魅力があるので、高く評価されています。

HKT48では、メンバーの欠点も活用されます。メンバーの特徴を覚えてもらい、親近感を感じてもらうために使われるのです。例えば、兒玉遥の滑舌が悪いとことや、朝長美桜が棒読みであることです。これらことも活用することにより、プロモーションが上手く行った結果、第6回選抜総選挙では、兒玉遥は21位、朝長美桜は27位に入りました。上述の宮脇咲良は11位になり。最年少の選抜メンバーになりました。

容姿の難点でさえも、HKT48ではプラスに変えます。植木南央は顎の特徴から、親しみをこめて、新幹線とメンバーに弄られています。彼女はこのように特徴があることをプラスに考えて、ネタにしています。HKT48は、アンチに容姿のバッシングとして使われる前に、先回りして、ネタにするという戦略を取ったわけです。


HKT48のコンサートは、様々な特徴/特質のメンバーを上手く活かしており、全員野球と呼ばれています。このことは当然のことに私は思うのですが、他のグループは必ずしもそうではないようです。また、他のアイドルグループ(例:モーニング娘)の歌も使うなど、AKB48グループにおけるコンサートの規格にこだわることなく、観客に楽しんでもらうことを優先にして、コンサートは作られます。その結果、HKT48のコンサートは、AKB48グループのファン以外にとっても楽しいものになっているようです。

もしかしたらば、HKT48のコンサートの楽しさは、野菜の産直市場の楽しさに似ているのかもしれません。


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*1:満たしている規格によって、値段が違うようです。