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「心のプラカード」(AKB48) が一般層に流行っているかを、CD売り上げを使って調べる指標を用意してみた

AKB48の新曲となる「心のプラカード」(2014年8月27日発売)が、日本テレビ系の番組「音楽のちから」(7月12日)で初披露されました。数回聴いたのですが、残念ながら、印象に残りませんでした。

記憶に残ったことは次の2つのことです。一つは、幼稚園児が語っているような歌詞だということです。そして、もう一つは「心のプラカード」というタイトルは変だということです。2番目のことについてだけ述べます。

第2の点に関しては…、秋元康は違和感のあるタイトルをつけて、人々の興味を引こうとすることが頻繁にあります。例えば、「恋するフォーチュンクッキー」や「おいでシャンプー」などです。「何で、フォーチュンクッキーが恋するんだ」とか、「シャンプーに足が生えてるのかよ」とツッコまれることが、宣伝になると考えているのだと思います。

しかし、「心のプラカード」については、間違ってタイトルとつけてしまったのではないかと察して、ツッコむことを控えてしまうように感じました。プラカードは、公的に知らせるべきことを、公的な場所に示すものだと思います。しかしながら、この曲の歌詞では、男の子が女の子への思いを、心のプラカードに書くようです。でも、このようなことは、公に発する情報ではありません。例外は、「サトラレ」のような人間です。


曲はどうであれ、CDのはオマケが付いているので、この曲もミリオンセラーになると思います。一部のAKB48ファンにとって、曲は特典を運ぶメディアでしかありません。特典の内容が今までと同じであり、AKB48ファンが必要とする数が今までと同じならば、この曲は、ミリオンセラーになると思います。

しかしながら、「心のプラカード」は、一般層に流行るかどうかも注目されています。センターである渡辺麻友による「恋チュンに負けない」という発言があったとされたからです。「恋するフォーチュンクッキー」が去年のAKB48選抜総選挙において1位になった指原莉乃のセンター曲であり、「心のプラカード」は今年の一である渡辺麻友のセンター曲ですから、渡辺麻友の発言を聴いて、気になって仕方がなくなった人もいると思います。


恋するフォーチュンクッキー」は、AKB48の曲としては、久しぶりに一般層に大ヒットした曲です。カラオケに興味がある人ならば、「ヘビーローテーション」以来のヒット曲であると見なすと思います。カラオケの週間ランキング(オリコン)には、34週連続で1位になりました。また、2014年上半期ランキングが発表されたjoysoundDAMでは、両方共に1位になりました。

しかしながら、AKB48村の住人である渡辺麻友は、このことを実感としていなかった可能性があります。そのような強敵であったことを知っていたならば、「恋チュンに負けない」という発言はなかったかもしれません。

それでも、彼女もカラオケに行くでしょうから、「恋するフォーチュンクッキー」がカラオケでヒットしたことは知っていると思います。しかし、ダウンロード販売iTunesレコチョク)でもヒットしたことは把握していないと推測します。ダウンロード販売には、特典は付いていないので、一般層における人気を知るために有用です。でも、AKB48メンバーには、関わりがほとんどないように思うからです。

恋するフォーチュンクッキー」は、年間ランキング(2014年)においては、iTunesでは3位、レコチョクでは2位でした。集計期間が2014年度ならば、おそらく、両方共に1位であったと推測します。

渡辺麻友がセンターであった「So long !」は、iTunesでは年間69位でした。ちなみに、2位上であった曲は、「友達より大事な人」(剛力彩芽)でした。この他、 アイドルの曲では、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」(ももいろクローバーZ)が22位に入っています。


これらのことを知ってしまうと、「恋チュンに負けない」という発言は無謀のように感じます。しかしながら、何が起きるかわからないのが、この世の中です。例えば、例えば、「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」(ミニモニ)[2001年1月17日発売]があんなに流行るとは、メンバーの矢口真里さえ予想していなかったと推測します。

ということで、「心のプラカード」の一般層における人気を図る指標を、用意しておこうと思います。できれば、年末まで待たずに、2ヶ月くらいで分かるものが望ましいです。


私は最近、AKB48の曲の一般層にける人気をCD売上げで測るにはどうしたら良いかと、ずっと考えていました。総売上で評価すると、選抜総選挙の投票券が入っている曲が上位に入り、一般層の人気とはかけ離れています。このため、工夫が必要なのです。

そこで、初週から第3週までの売り上げを除いた数値(指標1)で順位をつけてみました。投票は第3週の途中で終わってしまうので、投票券の効力を消すことができるからです。しかし、これでは、投票券が入っている曲を目の敵にしているような感じもします。そこで、初週から第5週までの売り上げを除いた数値(指標2)でも、順位をつけてみました。順位づけする曲は、2010年以降の曲にしました。

結果を以下に示します。比較のために、公式MVの再生回数の順も示しました(以下のリンク参照*1)。なお、データは私がネットからかき集めたデータを基にしていますから、若干の間違えがあるかもしれません。

-「AKB48の公式MVの再生回数(2014年6月末時点) - 夏かしのブログ

順位 指標1(第4週以降) 指標2(第6週以降) 公式MVの再生回数
1 ヘビーローテーション ヘビーローテーション ヘビーローテーション
2 ポニーテールとシュシュ ポニーテールとシュシュ ポニーテールとシュシュ
3 恋するフォーチュンクッキー 恋するフォーチュンクッキー 恋するフォーチュンクッキー
4 フライングゲット Beginner Everyday、カチューシャ
5 Beginner フライングゲット フライングゲット
6 Everyday、カチューシャ Everyday、カチューシャ Beginner

指標1と指標2の結果は、ほとんど同じです。違いは、4位と5位が入れ替わっているだけです。公式MVの再生回数ともよく似ています。顔ぶれは同じであり、1位から3位の順番も同じです。

指標1も指標2も、一般層における人気順と相関性が高いように思いました。「ポニーテールとシュシュ」の順位が高いように感じる人がいると思います。これは、「ポニーテールとシュシュ」は「ヘビーローテーション」と同様に、AKB48のミリオンセラーが始まる前の作品であるためです。

この頃に一般層としてAKB48のCDを買った人の何%かは、現在はAKB48ファンになっています。それらの人の一部は、現在は、初週に複数買いをして売り上げに貢献しているはずです。結果として、ミリオンセラー以前の曲は、指標値が相対的に高く出ます。

それから、念の為に書いておきますが、公式MVの再生回数において、「ポニーテールとシュシュ」が「恋するフォーチュンクッキー」を上回っているのは、公式MVの公開日数が5倍以上あるからです。今年中には、順位は入れ替わると思います。


このようなデータを見ると、「心のプラカード」の一般人気を測るためには、どちらの指標も使えるように見えます。しかしながら、この指標を測るにはかなりの期間がかかるという問題があります。そこで、指標1に近似を入れることしました。第4週から第8週まで売り上げだけを合計して、それ以降はカットするのです。そうすれば、2ヶ月で測ることができます。これを、指標1Aと呼ぶことにします。

指標1による順位と、指標1Aによる順位とは若干の違いが起きます。例えば、指標1Aでは「フライングゲット」の順位は高くなります。しかし、2013年以降の曲に適用する場合には、妥当な結果を出すように見えます。


2013年以降の曲に適用した結果を以下に示します。なお、表に加えた「相対評価」は、「恋するフォーチュンクッキー」の値を「1」、「ラブラドール・リトリーバー」の値を「0」とした時に、他の曲がどのくらいになるかを示した数値です。

発売日 第4週 第5週 第6週 第7週 第8週 指標1A 相対評価
So long! 2013年2月20日 7,808 5,768 3,062 1,774 1,247 19,659 0.283
さよならクロール 2013年5月22日 7,009 4,574 2,742 1,928 1,605 17,858 0.223
恋するフォーチュンクッキー 2013年8月21日 13,271 8,515 7,336 7,697 4,351 41,170 1.000
ハート・エレキ 2013年10月30日 7,244 4,750 3,570 3,536 3,045 22,145 0.366
鈴懸なんちゃら 2013年12月11日 5,813 2,965 2,324 1,895 1,290 14,287 0.104
前しか向かねえ 2014年2月26日 5,135 4121 2,906 3,307 1,825 17,294 0.205
ラブラドール・リトリーバー 2014年5月21日 4,251 2,287 1,834 1605 1177 11,154 0.000


指標1A(第4週〜第8週の売り上げ)では、「恋するフォーチュンクッキー」が突出して高いです。この曲は、AKB48の代表曲になりましたので、当然の結果です。この曲に次ぐのは、「ハート・エレキ」です。これは私の評価と同じですが、いかがでしょうか?一番低いのは、「ラブラドール・リトリーバー」です。どの週の売り上げにおいても最低ですから、足しあわせても同じ結果になります。

念の為に書いておきますが、指標1Aが一般層の人気の評価になるえるのは、AKB48運営がこの曲の売り上げを増やすために特殊なことをしない場合です。AKB48選抜総選挙(2014年)の際には、指原莉乃が1位であった速報の結果を受けて、AKB48劇場支配人である湯浅さんは、AKB48の箱推し票を渡辺麻友に誘導しました。この曲について、同様の妙なことが行われたのならば、指標1Aでは「心のプラカード」の一般人気は測れなくなる可能性があります。

売上数が単調減少しないのであれば、何かがあるはずです。


−−以上−−

*1:[注]表には2008年発売の作品も含まれています。