はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

 [続]「心のプラカード」(AKB48) が一般層に流行っているかを、CD売り上げを使って調べる指標を用意してみた

一週間前に、『「心のプラカード」(AKB48) が一般層に流行っているかを、CD売り上げを使って調べる指標を用意してみた』という記事を書きました。今回の記事は、その続編に該当します。


前の記事で初めに示した指標1は、CD売り上げ(オリコン)の第4週以降を合計した数値でした。しかし、この指標は、結果が出るまでに長い期間がかかります。そこで、指標1を近似した指標1Aを示しました。これは、第4週から第8週までの売り上げを合計した数値です。したがって、第8週目で確定します。

しかし、指標1Aは、多くの人がいつも確認できる数値ではありません。何故ならば、オリコンのサイトにおいて、トップ50曲に記載されている売上枚数は、次の週になると消えてしまうからです。したがって、1週間たっても消えない情報を元に指標を作る方が望ましいです。そして、一番わかり易い情報は、トップ50に入っているか否かです。


以下の表は、2010年以降に発売されたAKB48の曲を、トップ50に入った週数の順に示したものです。トップ7とそれ以降には段差があるので、トップ7だけを示しました。この他に、初週から連続してトップ50に入った週数(以下、連続トップ50週数)も示します。このトップ50週数と、連続トップ50週数が検討する指標です。

発売日 トップ50週数 順位 連続トップ50週数 順位
ヘビーローテーション 2010年8月18日 45 1位 44 1位
ポニーテールとシュシュ 2010年5月26日 38 2位 19 3位タイ
恋するフォーチュンクッキー 2013年8月21日 32 3位 27 2位
Everyday、カチューシャ 2011年5月25日 22 4位 15 6位タイ
フライングゲット 2011年8月24日 20 5位 13 9位タイ
ギンガムチェック 2012年8月29日 19 6位タイ 19 3位タイ
Beginner 2010年10月27日 19 6位タイ 17 5位

トップ50週数と、連続トップ50週数の両者において、トップ3までは、前記事におけるおなじみの3曲です。

「ヘビーローテション」は、両者において1位です。そして、「ポニーテールとシュシュ」は、トップ50週数において2位であり、「恋するフォーチュンクッキー」は、連続トップ50週数において2位です。トップ50週数のトップ7には、人気曲は、ほとんど入っていると思います。

私がどちらを有用としているかというと、連続トップ50週数です。理由の一つは、続週が途切れた時点で、確定する指標だからです。

もう一つの理由は、トップ50週数の場合には、今回の意図としてはカウントされるべきでない週がカウントされるからです。それは、曲の人気がかなり低くなった時期に、コアなファンがCDを買いたくなる状況が起きたことによって、曲がトップ50に入る週です。

典型的なケースは、1週間の中の特定の日だけトップ10内に入り、その他はトップ50外であるものです。去年の日本レコード大賞曲(EXILE)には、このような週がかなりありました。このような例はAKB48の曲では、ほとんど見たことがありませんが、乃木坂46の曲では見かけます。AKB48の曲でも、今後は同様に現れる可能があります。私は、このことを排除したいのです。

連続トップ50週数においても、問題があります。それは、長い期間観察しないと、「恋するフォーチュンクッキー」と同レベルの一般層人気があることが分からないことです。しかし、重要な利点があります。それは、一般層に人気がないことが、大半の場合において、第10週くらいまでに分かることです。何故、重要かというと、「恋するフォーチュンクッキー」レベルの一般人気がない曲の方が、ほとんどだからです。


このことを具体的に示すために、2013年以降に発売された曲について、連続トップ50週数と各週の順位を、表に示します。なお、「恋するフォーチュンクッキー」は、連続トップ50週数が長いので、途中の11週(第16〜26週)の順位は、省略しました。

発売日 トップ50
連続週数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16-26 27
So long! 2013年2月20日 8 1 3 8 13 14 31 37 46
さよならクロール 2013年5月22日 9 1 3 3 12 20 31 33 45 46
恋するフォーチュンクッキー 2013年8月21日 27 1 2 5 7 11 11 13 13 18 19 24 27 36 36 41 省略 36
ハート・エレキ 2013年10月30日 13 1 5 20 19 30 28 28 28 33 28 25 41 39
鈴懸なんちゃら 2013年12月11日 7 1 6 10 10 22 26 36
前しか向かねえ 2014年2月26日 11 1 6 8 18 18 20 18 31 40 48 21
ラブラドール・リトリーバー 2014年5月21日 8 1 2 5 20 32 38 38 45


表を見ると、「So long!」、「さよならクロール」、「鈴懸なんちゃら」、「ラブラドール・リトリーバー」は、第10週までのデータだけで、一般層での人気が高くないことが分かります。それぞれの連続トップ50週数は、8週、9週、7週、8週だからです。

トップ50連続週数が二桁になった曲は、「恋するフォーチュンクッキー」を除くと、「ハート・エレキ」(13週)と「前しか向かねえ」(11週)だけです。「ハート・エレキ」の連続週数がこの中では長いことには、「恋するフォーチュンクッキー」の次の曲であることがプラスに働いていると思います。恋するフォーチュンクッキー」の成功により、一般層におけるAKB48に対する好感度と注目が、一時的にかなり上がったからです*1


最後になりますが、オリコンのトップ50に入るかどうかには、運も作用することを記しておきます。簡単に言えば、初登場曲に強豪が少ない週は幸運ですし、多い週はその反対です。

例えば、「ラブラドール・リトリーバー」の第8週(2014年7月7日〜13日)の売り上げは、1177枚と少ないですが、45位に入ることができました。この週には、初登場曲に強豪が少なかったからです。それを反映して、この週の50位*2の売り上げは1095枚とかなり少なかったです。

これに対して、「恋するフォーチュンクッキー」の第28週(2014年2月24日〜3月3日)には、初登場曲に強豪が多かったです。これを反映して、この週の50位曲*3の売り上げは、2369枚と極めて多いです。結果的に、「恋するフォーチュンクッキー」はトップ50から弾き出され、トップ50連続週数は27週で止まりました。

このようにトップ50入りには、運不運がありますので、それを基にした「連続トップ50週数」を指標にすることには、若干の不正確さが入り込みます。したがって、「心のプラカード」の一般層に人気があるかを極めて的確に知りたいならば、前回提案した「指標1A」を使った方がいいかもしれません。なお、このためには、毎週、オリコンの順位だけではなく、売り上げ枚数も、書き留める必要があります。


−−以上−−

*1:この良い時期は、紅白歌合戦における大島優子の卒業宣言が大きな反発を起こすまで続きました。

*2:「ふるさとは今もかわらず」 (レジェンド )

*3:「AinoArika/愛すればもっとハッピーライフ」(Hey!Say!JUMP)