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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「ワイドナショー」でも発揮された指原莉乃の逆転力(滝修行のCMに対するツッコミを、好評価に変える)

「ワイドナショー」(フジテレビ、日10)を時々観ています。東野幸治がMCを務めるこの番組は、ゲストとその中に位置する松本人志が、旬な話題について語り合う番組です。選ばれた話題とゲスト(3人)によっては、著しく面白くなります。


前回(2014年11月9日)のゲストは、泉谷しげる武田鉄矢指原莉乃(準レギュラー)でした。泉谷しげる武田鉄矢松本人志という組み合わせは、上手く化学反応が起こればよいのですが、場合によっては不測の事態が起きる可能性があると考えていました。

メンバーに指原莉乃が入っているので、何故か、上手く収まってしまう可能性はあると思いました。でも、今回は指原莉乃自体が、危ういネタを抱えていました。彼女の滝行CMも、話題の中に含まれていたからです。

本来、指原莉乃の滝行は、番組の一部として扱われるはずでした。しかし、紆余曲折を経て、ソフトバンクのCM(白戸家)の中で使われることになりました。

東野幸治松本人志は、ソフトバンクのCMであることにツッコムと予想されました。それだけではなく、泉谷しげる武田鉄矢が、滝行をCMにしたことに黙っているわけはありません。このため、指原莉乃は厳しい状況に追い込まれる可能性が高いと予想されました。

しかしながら、結果としては、指原莉乃は、東野幸治松本人志による高い評価を得ることになりました。そして、残りの二人も同様の評価したようです。泉谷しげるのツッコミは、視聴者を代弁するような意味を持ち、彼が納得したことにより、多くの視聴者が納得したような印象を与えたと思います。

ネットで視聴者の意見を見ると、これらの面子が好感を持ってしまった指原莉乃を、恐るべしとする感想をかなりありました。


指原莉乃には、滝行を行する必要がありました(理由は後述)。しかし、実現することは難しく、懸案になっていました。この結果、「ワイドナショー」に対して、扱ってもらうことを頼まなければならないような事態になっていました。

しかし、結局は、指原莉乃は滝行によって、ソフトバンクのCMを得ることになりました。このことを、彼女の著書「逆転力」(講談社、2014年8月発売)になぞらえて、逆転力を発揮されたと評す人がいます。これと同様に、今回の「ワイドナショー」において、高い評価を得たことも、逆転力と解釈されるかもしれません。記事のタイトルは、このことからつけました。ちなみに、「逆転力」は、現時点では5刷(9万部)になっています。この本が新書であることを考えると、予想外の売れ行きのようです。


さて、指原莉乃が滝行をしなくてはならなくなったのは、今年のAKB48選抜総選挙において1位をとれなかったためです。当初は、この選挙において指原莉乃が1位になることが、確実視されていました。このため、報道陣とのやりとりの際に、1位になれなかったらは何をすると聞かれて、彼女は深い考えなしに滝行をすると答えてしまいました。

滝行が公約となったことを、大きなことと考えていた人は少なかったようです。それほど、彼女が1位になることは、楽観視されていたのです。

なお、私としては、2位になった時の公約というのは、変なことだと思いました。そして、公約と言っても、実際は罰ゲームです。また、罰ゲームとして滝修行を行うことは、いかがなものかと思っていました。罰ゲームとしての滝行は、芸能界としては、稀ではないようです。でも、修行として滝行を行っている人の中には、反発する人もいると思いました。


指原莉乃が有利だと見なされてていたAKB48選抜総選挙ですが、選挙期間が始まると、情勢が一変しました。その原因は、開票イベントを中継放送したフジテレビです。彼女が1位になると、視聴率が高くならないと判断したことのです。

フジテレビは中立の立場を止め、彼女を異端とし、渡辺麻友と王道とした宣伝を始めました。そして、AKB48劇場支配人である湯浅氏は、AKB48の箱推し票を渡辺麻友に誘導する発言をしました。彼の立場としては、姉妹グループであるHKT48のメンバーである指原莉乃が連覇をすることは、望ましいことではなかったからです。このことは、AKB48のメンバーの発言にも微妙な影響を与えました。

このようなことにより、今年のAKB48選抜総選挙では、指原莉乃に逆風が吹いていました。それでも1位の行方は蓋を開けるまでは分からなかったのですが、結局、大量の中国票が効いて、渡辺麻友が1位になりました。

選挙の結果はともかくとして、このような事情を知っている人の中には、指原莉乃が滝行をする必要がないと思った人もいたと思います。私も、その一人でした。しかし、指原莉乃の立場としては、事情を説明して、滝行を止めることはできませんでした。


自分にとってプラスになる真実を話しにくいことは、意外によくあります。例えば、AKB48のシングル曲は、ミリオンセラーを続けていますが、最近の曲で、一般層にも流行ったのは彼女がセンターを包めた「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月21日発売)だけです。でも、このことを、彼女の立場で述べることはできません。

そして、去年(2013年)の日本レコード大賞は、多くの人に受け入れられたこの曲ではなく、EXILEの曲になりました。このことは大人の事情がもたらしたのですが、これに関する報道を私は見たことがありません。


滝行の設定は、以下に記しますように、かなり困難だったようです。そして、そのような状況ならば、上で説明した事情がありましたので、フジテレビが協力することは、当然のことのことだと思っていました。もちろん、「ワイドナショー」のMCである東野幸治松本人志は、事情を知らなかった可能性はあります。

滝行の設定が難しかった大きな要因としては、満たすべき条件として、AKB48関係者でない多くの人によって目撃され、大きく報道される必要があったことです。そうでないと、信憑性を疑う人が出てくるからです。「ワイドナショー」においても、泉谷しげるが、「ジョーロかなんかでこうやってるんだろ」 とツッコミを入れていました。一般の人も、映像として報道されないと、信用しない人がいたと思います。

でも、逆にガチにやりすぎると、マスコミに引かれてしまう可能性がありました。一番あり得ると思われたのが、AKB48関係のバラエティー番組内で行うことでしたが、断られてしまったようです。バラエティーとして上手く扱えないという判断がされたのだと推測します。しかし、このことはかえってよかったと私は思いました。

理由の一つは、これらのバラエティー番組では、安全性が確保されない可能性があることでした。これらの番組は、AKB48グループのメンバーに無茶をさせる傾向があるのです。もう一つの理由は、AKB48関係のバラエティーで行われても、多くの人が関心を持たない可能性があることでした。


これらのことを考えると、ソフトバンクのCMの中で滝行を行うことは、絶妙な回答でした。条件を満たすだけではなく、滝行を罰ゲームで行ったという批判が軽減されるからです。

このCMにおいては、滝行をしなくてはいけないという指原莉乃の事情と、彼女をCMに起用したいというソフトバンクの意向が合致したようです。滝行が行われた場所は、白戸家の故郷とされる一乗谷福井県福井市)にある一乗滝(福井市浄教寺)です。この滝は、以前のCMにも使わていますので、そこで滝行をする指原莉乃が登場することは、違和感を感じさせない設定です。なお、この滝は、最近では、夏のCM「一乗谷の夏 2014」で使われています。



今回のCMでは、お父さん犬(カイくん)と堺雅人が、滝行をする指原莉乃に遭遇する場面が描かれています。CMでは、彼女のことに絡めて、ソフトバンクが「スマホ満足度一番」であることが主張されています。

 


前園真聖による滝行レポートもあった「ワイドナショー」の該当コーナーでは、東野幸治松本人志のツッコミから始まりました。その後、上記の「ジョーロかなんかでこうやってるんだろ」を含む、泉谷しげによるツッコミが行われました。なお、二人は隣の席に座っていましたので、目の前で行われたツッコミでした。

最初は出演者によるツッコミは厳しいものでした。少くても、書き下すと、かなり厳しいものでした。しかし、段々と、好意的な雰囲気に変わっていきました。雰囲気が変わったポイントはどこかというと、一つは、彼女が泉谷しげるに、物おじしないで対応したことだと思います。そして、もう一つは、以下のように、偽りがなく話しているということが分ったことだと思います。

指原莉乃秋元康からこのCMの件を聞いた時には、マズイのではないかと思ったそうです。しかし、秋元康に、「これもソフトバンクさんからいただいた案件だからやってみるのも有りだと思います」と説得されたそうです。その後、「でも、家に帰ったら嬉しかったです」と付け加えたことが。松本人志の笑いを誘いました。このことが、場の流れを大きく変えたように見えました。

このあと、東野幸治指原莉乃のことを、マイナスのこともプラスのことに変えることができると褒めました。このことには、松本人志武田鉄矢も同意見のようです。そして、この面子の中において、普通に会話できることも褒めました。

そのあと、泉谷しげるは彼女のことを、「お前ホント世渡り上手」、「つぶしのきく女」と評しました。彼の表情と話し方から、言葉とは裏腹に、褒めていることを多くの人が分かったと思います。


指原莉乃の美点は、言ってしまうとマイナスの評価を受けてしまう可能性があることも、包み隠さずに話すことです。このことが、人の心をつかむことにつながるようです。今回は、「でも、家に帰ったら嬉しかったです」という言葉でした。もちろん、他の人が同じことをしても、プラスに作用するとは限りません。むしろ、マイナスになる場合が多いと思います。でも、彼女の場合は不思議なことに、プラスになることが多いのです。

「逆転力」の出版に関する記者会見においても、包み隠さずに話したことにより、記者たちの好感を得たようです。どんなことかというと、この本を書いたのは、彼女ではないことを話したのです。この本は、彼女へのインタビューの内容を構成したものです。この方式は、「語りおろし」と呼ばれているようです。なお、「語りおろし」の場合でも、本人の著書として扱われます。

しかし、本が「語りおろし」であることは、通常は公の場で語られることはありません。それにもかかわらず、彼女は、本当のこと話して、記者たちを驚かせました。彼女は、自分が書いたと振る舞うべきではないと、判断したのだとだと思います。私も、良い判断だと思いました。あとで判明すると、大きな批判を受けるからです。むしろ、「語りおろし」でも著書であると説明される時点おいて、明かされる方が得策です。

それから、彼女の名誉のために書いておきますが、彼女は文章が上手いです。彼女自身が書かなかったのは、多忙のために時間が裂けなかったからです。なお、彼女は東京と福岡の行き来のために、マイレージが沢山たまっているようです。



最後に付け加えておきますと、今回は滝行CM以外の話題も面白かったです。これにはゲストの組み合わせが良かったことも、大きく貢献していると思います。このことを、小さい文字で書いておきます。

私は、この番組によって、幾つかの新しい知見を得ることもができました。例えば、宝石珊瑚は中国では価値が非常に高いことです。マスコミの報道からは、根本的な情報が抜けていることがありがちです。

年賀状の話題をキッカケに始まったお正月談義からは、年末年始に感じたワクワク感は、物がストックされることにより感じる豊かさだということが分かりました。泉谷しげるが述べた餅を嫌いになった理由が、私には実感としてよく分かりました。彼の場合、父親が大工の棟梁であったために、沢山の餅がやってきたそうです。このため、彼は、4月まで餅を食べ続けることになったそうです。私の場合は、鮭があまり好きではありません。私の家では、贈られてきた新巻き鮭のために、鮭を毎食、食べなくてはならない状況になったからです。

渋谷で自然発生的に行われたハロウィーンについて、武田鉄矢指原莉乃が違和感を感じることは、私にもよく分かります。泉谷しげるが川崎で行われるイベントを例にして、ハロウィーンを弁護したことは、意外であり面白かったです。娘のために宇宙人のコスプレをした松本人志については、意外に子煩悩だと思いました。


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