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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

年間CDシングルランキング[オリコン](2014年)から超ロングヒット曲を探すと「南部蝉しぐれ」と「恋するフォーチュンクッキー」となった件

オリコンによる 「年間 CDシングルランキング」(2014年)のトップ100が発表されました(2014年12月19日)。集計は、2013年12月9日から2014年12月7日 までです。

記事のタイトルに入っている「南部蝉しぐれ」と「恋するフォーチュンクッキー」については、記事の後半での記載になります。


例年のように、このトップ100の上位は、AKBグループとジャニーズ系の曲で占められています。このことから、このランキングは役に立たないということを主張する人がいます。この主張も例年のことです。

トップ50に注目すると、AKBグループは14曲、ジャニーズ系は25曲を占めています。なお、乃木坂46は、AKBグループに含めます。何故ならば、プロデューサーが秋元康ということだけではなく、握手券商法により大きな売り上げを記録しているからです。

この両系列が、8割弱を占めていることになりますので、多すぎると感じるのは自然だと思います。そして、他のアーティストがトップ50から押し出されていると、感じる人もいると思います。もちろん、批判する人の中には、年末になるとこの2系列を叩けると考え、待ち構えていた人が含まれていると思います。


トップ50に入ったAKBグループの14個曲売上げ順序がどうであるかは、AKB48ファン以外の人である一般層にとっては、多くの意味をもたらさない情報です。何故ならば、以下のことを知っていれば、おおまかなことが分かり、多くの人にとっては、それで十分だからです(説明は、小さい文字で記述)。

国内のAKBグループは、本体であるAKB48と、姉妹グループ(SKE48NMB48HKT48)と、上記の乃木坂48から構成されます。曲の売上げが一番多いのは、AKB48です。AKB48はグループで最大のメンバーがいます。それだけでなく、握手会に姉妹グループのメンバーを握手会に動員できます。

今年も、AKB48のCDの中で一番売れたのは、AKB48選抜総選挙の投票券が入っているCDでした。これは、オリコンの1位になりました。でも、曲の名前を覚える必要性は低いです。1位になったのは、流行ったからではないからです。

残りの4グループの中で各CDが一番売れたのは、今年は乃木坂46でした。これには、乃木坂46のメンバーは、AKB48の握手会に動員させられないことが関係しているようです。このことにより、自らの握手会を開催しやすいようだからです。

どの姉妹グループのCDが一番売れたかについても、覚える必要性は低いです。所属人数が多い順になっているからです。ピンとこない人もいらっしゃるかもしれませんが…、人数か多いということは、握手する人が多いということです。

ジャニーズ系についても、25曲の売上げの順序は一般層にとっては、多くの意味をもたらさない情報です。近年は、嵐のCDが一番売れるようです。でも、ジャニーズ系の曲で一番流行っている曲が、どの年も嵐の曲であるということは、可能性が低いです。すぐに思いつく推論は、嵐が一番人気があるグループ、または、ファンが一番熱心なグループだということです。


ランキングの上位のほとんどが、AKBグループとジャニーズ系で占められているならば、この2系列を除いてランキングを作れば、流行っている歌が分かりやすくなると考える方もいらっしゃると思います。でも、それだけでは流行っている歌が分かり易くはなりません。AKBグループ以外も、CDに特典をつけて売っているからです。

この2系列を除くと、一番上に来るのは、 9位に入ったEXILE TRIBEの曲です。EXIL系のCDは、トップ50に4つ入っています。EXILE系のCDを除くと、1番上に来るのは、42位に入ったモーニング娘の曲です。モーニング娘のCDは、トップ50に2つ入っています。

EXILEは、去年、ライブチケット付きCDという発明をし、その曲は日本レコード大賞を取りました。その理由としてミリオンセラーとなったことをあげるマスコミがいましたが、それは後付の理由です。ミリオンになったのは、ファンがCDを欲しくなるようなことを、何回か行ったからです。今年は発売された上記4曲に関しては把握していませんが、特典が付いているのではないかと推測します。

モーニング娘のCDにも、特典が付いているようです。これをいつから始めたのかは知りませんが、現在はそうなっているようです。


AKBグループとジャニーズ系のCDを除くと弊害も起きます。この2系列の曲にも、良曲であり、流行る曲はあるからです。例えば、去年発売された「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)です。

恋するフォーチュンクッキー」は、特典がないデジタルダウンロード販売*1iTunesレコチョク)でも売れました。去年の年間ランキングでは、iTunesにおいて3位、レコチョクにおいて2位でした。

CDの売り上げランキングよりも、デジタルダウンロードのランキングの方が流行が分かりやすいという意見は、近年では、かなり増えてきました。しかし、デジタルダウンロードのランキングだけでは、流行している曲をすべて知ることができません。

まず、デジタルダウンロード販売をしていないアーティストがいます。例えば、ジャニーズ系です。それから、演歌ファンにおいては、デジタルダウンロードにおける購入の割合が、他よりも少ないようです。このため、このランキングでは不利になります。逆に、デジタルダウンロードのランキングにおいて有利な曲もあります。CDを発売していない曲です。


このように、デジタルダウンロード販売だけでは、音楽の流行りを知るためには十分ではありませんので、オリコンのランキングにも、まだまだ頑張ってもらわなくてはなりません。そこで、オリコンのランキングに有用性があることを示すことにしました。

以下、年間トップ100から、超ロングヒットを見つけることができることを示します。ここでは、1年以上ヒットしている曲を超ロングヒットと呼ぶことにします。


まず、超ロングヒットの候補となる曲を捜します。このために、トップ100から、今年の集計期間(2013年12月9日から2014年12月7日)よりも前に発売された曲を抜き出しました。結果としては、5曲が該当することが分かりました。

この中で、ロングヒット曲と判断したのは、「南部蝉しぐれ」(福田こうへい)と、「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)です。

他の3曲は、去年の11月後半から12月初めに発売された曲です。このため、売上げが大きい初週から数週の一部が、今年の年間ランキングの集計期間が入っています。これらの曲は、今年もヒットしたとは見なせないとしました。


選び出された2曲と、残りの3曲についての情報を、表にします。

順位  曲  アーティスト  発売日 売り上げ 週間トップ200 登場回数
58 南部蝉しぐれ 福田こうへい 2012年10月24日 11.5万枚 113
87 恋するフォーチュンクッキー AKB48 2013年8月21日 6.8万枚 69
(参考)
66 バレッタ 乃木坂46 2013年11月27日 11.5万枚 31
81 賛成カワイイ! SKE48 2013年11月20日 7.3万枚 22
88 ココロ空モヨウ 関ジャニ∞ 2013年12月4日 6.8万枚 14

売り上げは、以下のページに記載されていた数値を参照しました。

週間トップ200にへの登場回数は、オリコンの年間ランキングにおける曲からのリンク先に記載してあります。例えば、「南部蝉しぐれ」については、以下のページに記載されています。


一昨年に発売された「南部蝉しぐれ」(2012年10月24日発売)は、とんでもない超ロングヒットです。現時点で発売から112週経ていますが、私の認識が間違っていなければ、1度も週間トップ200から外れていません。私は、この曲のことをマスコミが讃えないことが、不思議でなりません。

発売から70週経た「恋するフォーチュンクッキー」は、週間トップ200から外れたのは1週だけです。初週から65週までは、連続してトップ200に入っています。150万枚以上売れており、中古市場にも出回っていることを考慮するならば、驚きです。この曲は、今年のデジタルダウンロード販売のランキングにおいても、iTunesでは16位、レコチョクでは8位になっています。


この2曲は、カラオケにおいてもヒットしています。DAMの年間ランキング(2014年)では、「恋するフォーチュンクッキー」が2位、「南部蝉しぐれ」が3位です。この2曲は、2014前半のランキングでは、1位と2位になっています。

この2曲がカラオケで流行っていることをご存じない方もいらっしゃると思います。このことには、マスコミの報道においては、「Let It Go〜ありのままで〜」(松たか子)などの「アナと雪の女王」の曲を、過度に強調しているからことが影響していると思います。

マスコミの記事においては、「Let It Go〜ありのままで〜」(松たか子)が3位であった2014前半のランキングにおいてさえ、この曲を強調したタイトルが付けられていました。トップになった年間ランキングでは、なおさらです。


−−以上−−

*1:レコチョクの場合には、厳密に言うと特典があるようです。