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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「恋するフォーチュンクッキー」が成功した事実を、AKB48を守るために、ファンが使わざるを得ない事態になってきたかもしれません

恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月21日発売)は、一昨年(2013年)の後半から去年の前半にかけて大ヒットしました。去年の年間カラオケランキング(joysoundDAMオリコン)では、「レット・イット・ゴー 〜ありのままで」に続いて2位になり、AKB48の代表曲として見なされるようになってきました(年の前半に限ると1位[joysoundDAM])。

結果として、時々、思いもよらないランキングに登場します。最近の例では、音楽情報誌「CD&DLでーた」が発表した 「バレンタインに聴きたい曲」 です。このランキング(トップ20)には、「バレンタイン・キッス」が4つ入っています(2位、3位、8位、13位)。その他、チョコレートを題名に含んだ曲も4曲入っています(1位、6位、9位、19位)。

恋するフォーチュンクッキー」は、どちらにも該当しないのですが、5位に入りました。「恋するフォーチュンクッキー」をよく思い浮かべる曲である人がかなり存在して、歌詞に「ハートのフォーチュンクッキー」という言葉が入っているので、選んだ人がいたのだと思います。


このような結果を知ると、AKBアンチの方々の中には、大きな力が働いたとか、AKBファンが大量投票したとか、主張するされる方がいらっしゃいます。しかし、実際は、AKB48運営と、コアなAKBファンは、「恋するフォーチュンクッキー」の成功をアピールすることに、あまり積極的ではありません。

AKBファンがこの曲をアピールをすることに、それほど積極的でないことには、コアなファンに、AKB48の「古き良き時代」を理想化する人がいることと、AKB村(AKBファンの集合体)において、「心のプラカード」(2014年8月27日発売)に配慮する雰囲気が漂っていることが関係しています。

AKB48のコアなファンには、AKB48は自分達がCDの大量購入をすることによって支えているという意識がある人がいます。これらの人の中には、「恋するフォーチュンクッキー」が一般層に広く受け入れられたことにより、AKB48が変わってしまうことを恐れた人がいるようです。

彼らは、AKB48の『古き良き時代』を理想化しています。そして、彼らの『古き良き時代』には、この曲のセンターを務めた指原莉乃は存在しません。彼女は、研究生出身であるために、その時代には、今のように活躍していなかったからです。

「心のプラカード」に対する配慮は、この曲のセンターを務める渡辺麻友が、「恋するフォーチュンクッキー」にライバル宣言と解釈される発言をしたことから始まりました。この傾向は、「心のプラカード」が「恋するフォーチュンクッキー」に惨敗してから、去年の年末にかけて強まったようです(今年に関しては分りません)。なお、渡辺麻友は彼らの『古き良き時代』に存在します。


一昨年(2013年)の日本レコード大賞は、「恋するフォーチュンクッキー」ではなく、EXILEの曲になりました。これに対して、AKB48ファン以外に存在するこの曲のファンは、かなり怒ったようです。EXILEの曲は、知らない人が多いような曲だったからです。しかし、不思議なことに、AKB村からは、怒りの声はあまり聞こえませんでした。

この時点では、AKB48が評価されることが「恋するフォーチュンクッキー」が評価されることによって起きるならば、評価されなくても構わないという雰囲気があったのかも知れません。つまり、AKB48には、まだ余裕があったのです。

しかしながら、「恋するフォーチュンクッキー」以降の曲は、一般層に大きく流行ることがありませんでした。それだけではなく、一般層による人気は徐々に減ってきました。若干だけ盛り返したのは、「恋するフォーチュンクッキー」の二匹目のドジョウを狙った「心のプラカード」だけでした。


AKB48のシングル曲の一般層における人気の凋落は、iTunesによって発売されている曲に対して、The Natsu Style が算出している累計指数を見れば分かります。

iTunesにおいては、AKB48のコアなファンによる購入はほとんどありません。購入をしても、オマケがないからです。このため、一般層の人気が分かります。しかし、iTunesでは、1日に数回更新されるランキングと、年間ランキングを公表していますが、売り上げを計る指標は提供していません。

このため、iTunesのデータとしては、iTunesにおけるランキングなどを、記録、解析している The Natsu Style のデータが引用されることが多いです。The Natsu Style は、ランキングを、独自の指数を持って評価し、これを基に、デイリーランキングや週間ランキングなどを提供しています。

週間ランキングにおいては、トップ50を公表しています。各曲については、今週指数、累計指数、登場回数を記載しています。なお、指数の記録はトップ200まで行っているようです。


以下のThe Natsu Styleの記事には、一昨年と去年(2013年、2014年)に発売された、AKB48のシングル曲(全9曲)の累計指数が記載されています(2015年1月12日〜18日の週までの累計)。

恋するフォーチュンクッキー」の累計指数(556497pt)は、他の8曲よりも一桁大きいです。他の曲では最大である「So long!」(83908pt)の6.3倍であり、最小である「希望的リフレイン」(21428pt)の26.0倍です。なお、「So long!」(2013年2月20日発売)は、9曲の中で1番最初に発売された曲であり、「希望的リフレイン」(2014年11月26日発売)は一番最後に発売された曲です。「心のプラカード」も除いた7曲の累計指数は、単調に減少しています。

「希望的リフレイン」の前に発売された「心のプラカード」(2014年8月27日発売)では、若干だけ盛り返しました(44425pt)。とはいえ、「恋するフォーチュンクッキー」の10%以下です。なお、この曲のCD売り上げは、2011年以降のシングル曲では最低でした。


以下のThe Natsu Styleの記事によると、「希望的リフレイン」は、乃木坂46の最新曲「何度目の青空か?」(2014年10月8日発売)を、約3000pt下回りました。

このことがAKB48にとって大きな痛手にならなかったのは、記事が掲載した表には、AKB48乃木坂46の過去2年における曲の累計指数も示されていたためだと思います。その中には、「恋するフォーチュンクッキー」が存在し、その他の曲を圧倒する累計指数になっています。

多くの人は、「恋するフォーチュンクッキー」との差を考えるならば、3000ptの差は大したものでないと判断したのだと思います。つまり、恋するフォーチュンクッキー」の成功により、AKB48の危機が免れたと言えると思います。 これからも、ファンが、「恋するフォーチュンクッキー」が成功した事実を使わざるを得ない事態が起きるかもしれません。AKB48の未来は、AKB48ファンのあり方にかかっているような気もします。

累計指数では、乃木坂46のトップとなった「何度目の青空か?」ですが、私はそれほど強い印象を持っていません。最近の乃木坂46の曲として、私が直ぐに思い浮かべるのは、「気づいたら片思い」(2014年4月2日発売)です。

「何度目の青空か?」の累計指数が大きくなった理由を考えると、思いつくのは、週刊文春により報道された松村沙友理の不倫スキャンダルです。この件を初めて掲載した号の発売日は、「何度目の青空か?」と発売日と同じ10月8日でした。そして、この件は長い間に渡って話題になりました。前作である「夏のFree&Easy」(2014年7月9日発売)の累計指数(11051pt)の倍以上に跳ね上がったことには、「ふりんご効果」が大きく寄与していると推測します。


最後に、「恋するフォーチュンクッキー」の累計指数を、AKB48以外の曲と較べましたので、参考のために示しておきます。比較に使う該当データが、The Natsu Styleよって提供されていれば、これにリンクを張ったのですが、見つかりませんでした。このため、The Natsu Styleの週間ランキングを基に、自己責任で作ることにしました。もし、該当データが提供された際には、それを引用するように記載し直す予定です。

該当データを作るために、2014年以降における週間トップ50(The Natsu Style)を、全て見ました。 週間トップ50に入っている曲に対して、最後にトップ50入りした週を特定し、その週の累計指数を、該当曲の「累計指数」としました。そして、これから、「累計指数」が400,00pt 以上の曲を抜き出しました。結果的に見つかった6曲を、「累計指数」の順にリストにしました。

若干の間違えはあるかもしれませんが、目的は、「恋するフォーチュンクッキー」がどのようなレベルのヒットであるかを把握することですので、細かな間違えには、ご容赦を頂きたいと思います。

アーティスト 累計指数(pt) 累計した最終週 備考
レット・イット・ゴー〜ありのままで〜 松たか子 596,334 2014年12月29日〜4日 年間(2014年)1位
恋するフォーチュンクッキー AKB48 534,328 2015年1月12日〜18日 年間(2013年)3位
We Are Never Ever Getting Back Together テイラー・スウィフト 522,636 2015年1月26日〜1日 年間(2013年)2位
RPG SEKAI NO OWARI 476,828 2015年1月26日〜1日
Darling 西野 カナ 429,159 2015年1月26日〜1日
ひまわりの約束 秦 基博 422,549 2015年1月26日〜1日 年間(2014年)2位
(参考)
にんじゃりばんばん きゃりーぱみゅぱみゅ 321,521 2014年1月6日〜12日 年間(2013年)1位

「We Are Never Ever Getting Back Together」、「RPG」、「Darling」、「ひまわりの約束 」の4曲における値は、最新の週(2015年1月26日〜2月1日)における累計指数です。したがって、これから増える可能性があります。「恋するフォーチュンクッキー」については、トップ50に入った最後の週は2014年4月28日〜4日であり、この週までの値は、534,328ptです。しかし、2015年1月12日〜18日の週までの値(556497pt)が分かっているので、この値を使うことにしました。

恋するフォーチュンクッキー」の累計指数(534,328pt)は、2番目でした。2番目と言っても、1番目の「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」[松たか子](596,334pt)の約9割の値ですから、同じレベルの大ヒット曲と見なせると思います。

マスコミの報道だけから情報を得ている方は、「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜」が突出してヒットしていたように感じているかも知れません。しかし、実際は違います。マスコミの報道には恣意性があるので、鵜呑みをしないことをお勧めします。


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