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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

上野東京ラインの開通を、東海道線の利用者に大きなマイナスをもたらすように行ったJR東日本

昨日の月曜日は、上野東京ラインが開通(3/14)してから、初めての平日でした(2015年3月16日)。


上野東京ラインの開通がもたらすものとして、マスコミが大きく報道していたことは、乗り継ぎが少なくなり、利便性が向上することでした。これは、東海道線と、高崎線/宇都宮線/常磐線の直通運転が可能になるためです。とわいえ、プラスになる度合いは、利用する路線によって違います。

高崎線/宇都宮線/常磐線の利用者には、頻繁に大きなプラスをもたらすことは分かっていました。乗り換えなしに、東京へ行くことができるようになるからです。直通運転が多ければ、品川やそれ以東に行くためにも便利です。

これに対して、東海道線の利用者にとっては、それほどメリットはありません。上野に行くことや、高崎線/宇都宮線/常磐線に乗ることは頻繁ではないからです。また、今までも、高崎線/宇都宮線方面に行くことは、湘南新宿ラインを使えば出来ました。


マスコミは、盛り上げる方がプラスになるので、プラスになることしか報道しない傾向があります。今回も同様でした。しかし、利用者は、マイナスも予想していました。その一つは、今までの始発駅(東京、上野)の利用者が享受してきたメリットが、なくなることでした。

神奈川県から東京駅を経由して、通勤/通学をしていた利用者は、今までは、帰宅の際に少し待てば、確実に席に座れました。ところが、直通運転が増えると、そのメリットはなくなります(このことは、上野駅でも同じと思いますが、私は把握していません。)。

しかしながら、東京駅から東海道線に乗車するほとんどの人は、それほど大きなマイナスだとは予想していませんでした。直通運転は少ないはずだと、予想していたからです。でも、月曜日になって気づいたことは、少ないのは、東京始発の東海道線の方だということです。


この他に予想されていたマイナスは、全ての利用者が被ることです。直通運転が増えることにより、一つの路線の遅延が影響する路線が、飛躍的に増えます。

最近は、遅延が起きる頻度が増えていました。これは、人身事故(ほとんどの場合、自殺)などが多発しているからです。線路に人が立ち入ることも、増える傾向があるように感じます。

直通運転の結果、駅名も知らないような場所で起きたことが、遅延をもたらすことが起きます。遠方で起きたことなので、事態を把握しづらくなります。また、許容ができにくくなることも、あると思います。昨日は、東海道線の沿線火災によって、小田原〜熱海駅間が、一時、普通になりました。これが、どのくらいの影響をもたらしたかについては、私は分かりません。


このまで述べたことだけならば、東海道線の利用者の許容範囲だったかもしれません。接続の利便性が増えた人はいますし、東京駅で座れなくなったとしても、東京以西の人にはメリットが生じたからです。しかし、誰にもメリットをもたらさない改悪がありました。

その改悪とは、15両編成の車両が10両編成になったことです。シンプルに考えるならば、輸送できる乗客が2/3になります。今までも極めて混んでいた東海道線の混雑が、1.5倍になるのです。

しかし、実は、それ以上に大きなマイナスになっています。今までの15両にはグリーン車が2両連結されていたのですが、10両編成になっても、グリーン車の数は同じだからです。つまり、グリーン車貴族には大きな支障が起きないのに対して、平民が利用する列車は、1.5倍でも足りないほど、混雑度が増えたのです。


話は少し変わりますが、この日に初めて平日運行した北陸新幹線は、北陸に入ると、かなり空いていたようです。以前よりも、列車に乗せられる乗客と、本数が増えました。でも、平日の乗客は、少くても直ぐには、大きく増えるわけではありません。当たり前の結果が起きたというです*1

北陸新幹線の開通については、プラスのことしか大きく報道されていません。しかし、実際には、大きなマイナスも起きています。在来線第三セクターになり、特急がなくなったからです。でも、北陸の人達の全体としては、北陸新幹線を望んだようですから、それは仕方がないとも言えます。

しかし、東海道線の利用者のほとんどは、上野東京ラインを望んでいたわけではありません。そして、15両が10両になることは、知らされていませんでした。知らされていたならば、反対運動が起きたと思います。JRは都合が悪いから、知らせなかったと批判されても仕方がないと思います。


この大問題については、大手マスコミは報道していないようです。報道したのは、J-castだけのようです。

J-castの記事を読んだ人の中にも、15両が10両になったことが大きな問題であることを、認識していない人がいるようです。今までも混んでいたのにもかかわらず、車両を減らすことはありえないと考えて、この地域の東海道線が、そんなに混んでいる路線ではないと勘違いしているのかもしれません。JRは、それほど馬鹿げた改悪をしたということなのかもしれません。


−−以上−−

*1:以下のページに、「鉄道の輸送力は往復約600万席から、約3倍の1900万席となります。」という記載あり。 http://mag.sendenkaigi.com/kouhou/201401/aoyama-pr-meeting/001220.php(新幹線開業でチャンス到来、北陸3県の観光PR | 広報会議 2014年1月号)