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「タレントパワーランキング2015」 [日経エンターテイメント(2015年6月号)] における 女性アイドル編についての解説と見解

「タレントパワーランキング2015」が、日経エンターテイメント(2015年6月号)において発表されました。

このランキングは、株式会社アーキテクトが、3月に1度発表しているタレントの「認知度」と「関心度」を基に指標を算出しているようです。

この種のランキングは、当然のことながら、指標によって異なります。このため、もしかしたらば、違和感を感じる人がいらっしゃるかもしれません。その場合には、参考程度にすればいいと思います。このランキングの良いところは、毎年発表してることです。仮に違和感を感じた方でも、去年との比較は、有用な判断材料になると思います。

この記事では、女性アイドルに対するランキング(P25に掲載)に注目します。掲載されている3つのランキング中で、基板となるものは、個人(トップ30)とグループ(トップ20)です。

以下、この2つから情報を抽出して、解析と見解を記載します。


まず、個人ランキングのトップ10に注目します(表に記載)。

トップ10の中8人は、AKB48グループのメンバーです(オレンジ色)。最近のAKB48は、凋落傾向にあると見られていますが、メンバーの知名度などにおいては、女性トップアイドルグループの中では、突出しているようです。なお、去年の1位であった大島優子(元AKB48)は、女優枠に移ったので入っていません。

8人の中では、2位になった指原莉乃HKT48)以外は、AKB48のメンバーです。フラグシップであるAKB48のメンバーが、色々な意味で有利なのだろうと思います。

AKB48グループ以外でトップ10に入った2人は、百田夏菜子(6位、ももいろクローバーZ)と、川島海荷(7位、9nine)です。百田夏菜子は、トップ10の中では、スコアの伸びが一番大きい(+3.7)です。川島海荷については、このカテゴリーで評価されることに違和感があります。


トップ3は、高橋みなみ(21.7、+1.4)、指原莉乃(21.0、+1.7)、小嶋陽菜(19.4、-3.0)です。1位と2位は去年よりもスコアを増やしており、3位は減らしています。

高橋みなみが1位になったのは、今年の12月にAKB48を卒業するために、注目が集まっているためだと思います。卒業することが個人の評価に影響するということは、私はよく分からないのですが、世の中的にはそうなのかもしれないと思います。

2位となった指原莉乃は、トップ10に入ったAKB48グループのメンバーでは、スコアの伸びにおいてトップです。このことは、最近のテレビにおいて存在感を示していること(「ワイドナショー」など)と、著書「逆転力」(2014年8月11日発売)が新書として好評だったことを考えると、自然な結果のように思います。

彼女は、まだ、AKB48グループいたいようですが、私としてはソロになったなった方が、今回のスコアなどを含む評価が高くなるように思います。彼女には、アイドルグループのメンバーには期待されないような資質があるからです。

3位となった小嶋陽菜は、スコアの伸びが、かなりのマイナス(-3.0)になっています。この値は、トップ30に入ったアイドルの中では、突出して良くないです。私は、このようなスコアの低下が起きた理由がよく分かりません。考えられるのは、去年のスコアが高すぎたという可能性くらいです。


小嶋陽菜の次にスコアの伸びがマイナスで顕著であったのは、渡辺麻友です(-2.2)です。彼女は、AKB48選抜総選挙において1位になりました。しかし、それに見合う成果をあげなかったことが残念感を生み出して、マイナスの評価が起きたのだと推測します。

例えば、渡辺麻友選抜総選挙において1位になることによって、センターを務めることになった「心のプラカード」(2014年8月発売)は、一般層は響きませんにでした。これは、前年に1位になった指原莉乃がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月発売)が大ヒットしたこととは、大きく違いました。

彼女の伸び率が-2.2であることは、53ページに掲載されているAKB48グループの主要メンバー(12人)に対する通信簿と矛盾していると感じた人がいらっしゃったと思います。この通信簿の成績では渡辺麻友がトップだからです。しかし、これが「日経的評価」であることが分かれば、納得する人が多いと思います。

この評価についての日経のコメントには、2曲続けて単独センターを務め、「戦う!書店ガール」(2015.4-6)に主演(実際はW主演)と記載されています。しかし、世間おける評価では、上にも書きましたように、機会が与えられた時に期待以下の場合には、マイナスの評価になります。ちなみに、上記ドラマも、著しい低視聴率を記録しています(第3話:4.6%、第4話[最新回]:4.7話)。


次に、11位から30位について、AKB48と姉妹グループ(SKE48NMB48HKT48)に注目してみます(表に記載)。この枠の半分である10人が、この4グループに所属するメンバーだからです。

11位は松井玲奈SKE48)、12位には山本彩NMB48)です。それぞれ、SKE48NMB48のメンバーとしては最上位になります。繰り返しになりますが、HKT48メンバーとしての最上位は、指原莉乃の2位です。

松井玲奈は、松井珠理奈と共にSKE48の2トップです。しかし、AKBグループのファンによる評価においては、彼女の評価のほうが低いようです。ところが、世間的には、彼女の評価が高いようです。

彼女のテレビ出演は、最近、少しずつ増えてきました。清楚な雰囲気であるのにもかかわらず、ヲタクであるというキャラが、テレビ的には重宝されるようです。

山本彩渡辺美優紀とともに、NMB48の2トップ)には、昨年度、「バイキング」(フジテレビ、昼)の金曜レギュラーであったことが、大きくプラスになったようです。この10人の中では、スコアの伸び(+3.6)がトップになっています。


表では、今までAKB48選抜選挙において選抜枠(16人)に入ったことがあるメンバーを白、それ以外を黄色で示しました。前者には7人、後者には3人が該当します。この表の上位4人は前者が占めています。

二十歳未満のメンバーは、5人います(年齢を紺色で表示)。かなり以前から選抜になっている松井珠理奈以外は、これからの注目株ということになると思います。該当する4人の内訳は、AKB48HKT48が2人ずつです。

この中で勢いがあるのは、HKT48の二人のほうです。兒玉遥は26位、宮脇咲良は29位ですが、スコアの伸びは両者共に3.2であり、高いです。伸び率においては、共に山本彩を抜い上回り、この10人の中では2位と1位になっています。これに対して、AKB48の二人(入山杏奈小嶋真子)の伸びは、高くありません(2.0と1.8)。


最後に、グループ別ランキング(トップ10)について述べます(表に記載)。面子は去年と同じであり、トップ4の順序も去年と同じです。

トップ4は、具体的には、PerfumeももいろクローバーZAKB48E-girlsの順番です。トップ3がスコアーを去年よりも減らし、E-girlsがスコアーを伸ばした結果、2位から4位は、駅伝で言うところの第2グループを形成しているように見えます。


3位であるAKB48は、メンバーが個人別のランキングのトップ5における4枠を占めています(例外は、HKT48指原莉乃)。それにもかかわらず、Perfumeと、ももいろクローバーZよりも低いということを不思議だと考える人が、いらっしゃるかもれません。大きな要因は2つあると思います。

一つ目は、Perfumeと、ももいろクローバーZが、アイドルらしくない存在だと見なされていることが、ブラスに作用しているということです。Perfumeを例にとるならば、アイドルとアーティストのどちらかと聞かれれば、私はアーティストだと答えると思います。

そして、もう一つは、AKB48のミリオンセラーを続けているのにもかかわらず、一つの例外を除いて、最近はヒット曲がないということです。この不思議な現象が、AKB48は違う体制の世界に存在している、というイメージをもたらしていると思います。

例外は、「恋するフォーチュンクッキー」です。この曲が一般層に大ヒットしたことは、ファンによる大量買いが起こらない、有料音楽配信(デジタルダウンロード販売のこと)において大ヒットしたことや、カラオケにおける人気曲になったことからわかります。

有料音楽配信で大ヒットしたことは、有料音楽配信認定(日本レコード協会)においてミリオン認定されたことから分かります。このことは、以下の記事に書きましたので、詳細は記載しません。

もちろん、最近のPerfumeと、ももいろクローバーZの曲にも、「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)ほどの大ヒット曲はありません。とは言え、この曲のセンターは、HKT48指原莉乃です。

去年のAKB48選抜総選挙(2014年)の選挙戦では、彼女がトップになることを望ましくないとする動きがありました。この曲のヒットを喜ばず、さらに、彼女はAKB側でなく、一般側にいると見なした、AKBグループのファンが、少なくてもこの時点では存在したということです。


5位から8位は、AKB48の姉妹グループと、乃木坂46が占めました。順序は、乃木坂46NMB48HKT48SKE48です。
去年からのスコアーの伸びは、乃木坂46HKT48は、+1.3です。これに対してSKE48には、同じ幅の減少がありました(−1.3)。NMBにおいては、少しだけ増えました(+0.2)。結果的に、去年の順位に比べると、乃木坂46HKT48が順位を1つ上げ、NMBSKE48は1つ下げました。

HKT48に対する評価がSKE48に対する評価を上回ったことに驚いたAKB48グループのファンは、少なくないようです。AKB48グループのファンによる評価は、基本的にCD売上に基づくものだからです。そして、これにおいては、HKT48は他の姉妹グループより下回っています。

でも、一般の人は、CD売上は評価対象にしません。AKB48グループの場合は、特典を求めた大量購入の結果に過ぎないと、ほとんどの人が知っているからです。そして、HKT48の最近のシングルCDの売上げは約30万枚です。例えば、10万枚を越えれば、どんな売上でも変わりがないというのが、世間の見方だと思います。

一般の人は、SKE48NMB48が、AKB48と何が違うのか分かりません。名古屋支店と大阪支店であること以上の認識がない人がほとんどです。SKE48はダンスが上手いと考えるファンがいるようです。しかし、AKB48グループ以外にアピールするような違いではありません。

これに対して、HKT48には指原莉乃がいることが違いをもたらしています。これは、彼女が広告塔として、役立っていることだけではありません。

現在のHKT48は、単純化した説明をするならば、劇場支配人を兼任する彼女の理想とするアイドルグループを具現化する形になっています。当初のHKT48では、そうではなかったのですが、彼女の考えに耳を傾けたならば上手く行ったので、結局そうなったという経緯があります。

今も現役のハロプロファンである彼女は、一般層に近いアイドルグループ像を持っています。例えば、彼女がセットリストを手がけているコンサートでは、AKBグループの曲でない歌も歌われます。このことが最初に行われた時には、AKBグループファンは驚いたようです。しかし私は、この驚きが起きたことから、AKBグループは特殊なグループなのだと、再認識しました。

このようなことを考慮してするならば、タレントパワーランキングにおいて、HKT48SKE48を上回ったことには違和感を感じません。このランキングは、一般層の判断によるものだからです。

HKT48は、以前は「指原だけ」と言われていました。しかし、今回の個人ランキング(トップ30)には、兒玉遥宮脇咲良が入り、伸び率は二人共に高いです。現在のHKT48の勢いが続くならは、来年は姉妹グループの中でトップになる可能性があります。


乃木坂46が姉妹グループを上回ったことは、2つ要因があると思います。

一つ目の要因は、乃木坂46のシングルCDの表題曲には良曲が多いことです。例えば、「気づいたら片想い」(2014年4月2日発売)は名曲だと、私は思います。

これに対して、AKB48とその姉妹グループの場合には、そうではないことが多いように思います。全て秋元康がプロデュースしているのにもかかわらず、このような違いが現れるのは、不思議です。

特にAKB48の場合は、最近の曲で一般層に響いた曲は、「恋するフォーチュンクッキー」だけでした(繰り返しになって申し訳ありません。)。でも、CDのカップリング曲には、良曲は少なからずあります。

AKB48グループのファンは、私がどんなもんかなぁと思う曲を神曲と呼ぶことがあります。これから推測すると、ファンの嗜好に合わせた選択であるという可能性があると思います。ちなみに、HKT48の場合は、それほど悪くない曲が、CDの表題曲に選ばれているような感じを受けます。

もう一つの要因は、乃木坂46は、AKB48が作り上げてきたシステムを享受しながら、AKB48とは違うクリーンなイメージを持たれていることが多いことです。

乃木坂46は、AKB48とその姉妹グループと同様に握手券商法を行っています。しかし、そうではないと思い込んで、AKB48達とは違って、素晴らしいと考えている人もいるようです。しかし、実際は、姉妹グループ以上に握手券商法を享受しています。姉妹グループはAKB48のためにも握手をする必要があるのに対して、乃木坂46にはその必要はないからです。


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