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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「第7回AKB48選抜総選挙」のフジテレビによる開票中継に関して(ないがしろにされるファン、フィギュアスケート中継との類似性)

「第7回AKB48選抜総選挙」(2015年6月6日[土])の開票イベントは、地上波では、フジテレビ系列によって中継されます。フジテレビ以外の放送は、19時〜21時54分であり、フジテレビは30分早く放送を始めます。


この中継についての日刊ゲンダイの記事が、Yahoo!Newsに転載されて、多くのコメントを得ました。

主観に基づく脚色にあふれており、余分なことも書いてあります。簡単にいえば、日刊ゲンダイに対して期待されているような記事です。でも、一見、AKB48に批判的に見えますが、よく見ると、意外に配慮がされています。

記事における割合は少ないとはいえ、本質的なところは、妥当だと思います。これを抜き出すと、以下のようになると思います。

  1. 2012年の平均視聴率は18.7%、2013年は20.3%、2014年は16.2%
  2. 去年より視聴率が確実に下がると予想する声がある。
  3. 「選挙は否定しないけど、わざわざ地上波でやるような内容?」とフジの生中継に懐疑的な意見がある
  4. ファンが首をかしげるのが、今年の選挙テーマ「親子の絆」である。


今年の中継の平均視聴率は、順当に行けば、去年(16.2%)を下回割ると思います。AKB48に対する世間の注目は、確実に落ちているからです。

AKB48は、ミリオンセラーを続けていますが、近年の曲は、一つの例外を除いて、流行っていません。その例が起きた年が、20.3%の平均視聴率を記録した年です。皮肉なもので、ミリオンセラー記録が伸びるほど、AKB48に違和感を感じる人の割合と、その度合が増えているように感じています。

その例外とは、2013年の選抜総選挙でトップとなった指原莉乃がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」(2013年8月発売)です。この曲は、有料音楽配信認定(日本レコード協会)において、ミリオン認定されています。

この曲の前に、ミリオン認定された曲は、「フライングゲット」(2011年8月発売)でした。誇張気味に表現するならば、過去3年半においては、一般層にとってAKB48の曲は、「恋するフォーチュンクッキー」以外は存在しなかったことです。

去年の選抜総選挙においてトップとなった渡辺麻友がセンターを務めた「心のプラカード」(2014年8月発売)は、一般層には響きませんでした。つまり、去年のAKB48選抜総選挙は、一般層には意味をもたらさなかったということです。このことが、「選挙は否定しないけど、わざわざ地上波でやるような内容?」という意見につながっていると思います。


今年の選挙テーマである「親子の絆」については、首をかしげるAKB48グループのファンが少なくないです。このような、よく分からないことが行われるのは、フジテレビが、視聴率が増えることを最優先とすることからです。

2014年の選抜総選挙においては、当初は指原莉乃が本命視されていました。この状況を、フジテレビはこれでは盛り上がらずに、視聴率が期待できないと判断したようです。この結果、フジテレビは、指原莉乃を邪道、渡辺麻友を王道と位置づけて、中継の宣伝をしました。このことは、AKB48運営の思惑にとも一致したようです。

本番となる中継は、ファンには、かなり評判が悪かったようです。原因は、リスペクトされるべきである本来の内容よりも、演出を優先したことです。なお、コアなファンの多くは、スカパーにおける中継を観たようです。

同様のことは、フィギュアスケートの中継において起きていました(最近の事情については分かりません。)。フィギュアスケートのコアなファンの大部分は、地上波の放送ではなく、衛星における放送を観ています。地上波では、例えば、本来ならば放送するべき外国人選手の演技を放送せずに、日本人選手に関することを流すことが、稀ではないからです。

このことは、フィギュアスケートがスポーツであるにかかわらず、試合の中継がエンタメのコンテンツとして見なされていることが原因で起きています。野球やサッカーの中継では、起き得ないことです。


ABK48は、エンタメの分野で活躍するグループです。しかしながら、AKB48選抜総選挙は、参加するメンバーとファンにとって、真剣勝負です。ファンの多くは、妙な演出を入れないことによって、視聴率が低くなり、結果として、フジテレビが撤退しても仕方がないと考えていると思います。しかしながら、フジテレビは一度得たコンテンツは、手放したくないようです。

フジテレビは、コアなファンがフジテレビによる中継を観ないこと対して、今年は対策を立てました。資本的に系列であるスカパーによる中継を、19時までにしたのです。このことにより、コアなファンも19時以降は、フジテレビの中継を観ざるをえなくなりました。なお、フジテレビの系列局がない県(例:大分県)では、録画放送を観ることになります。


AKB48総選挙公式ガイドブック2015 (講談社 MOOK)今年のAKB48運営の思惑は、高橋みなみをトップにさせることだという説があります。これは、『AKB48総選挙公式ガイドブック2015』(2015年5月13日発売、講談社 MOOK)に基づく推測です。表紙におけるセンターが彼女であり、同誌取材班による順位予想においても、彼女が一位だからです。これは、AKB48運営の意向を反映したものだと、解釈されています。ちなみに、2位と3位の予想は、渡辺麻友指原莉乃でした。

AKB48運営としては、高橋みなみAKB48グループの総監督、12月に卒業予定)をトップにすることによって盛り上げて、次の10年に繋げたいのだと推測します。未来志向でなく、過去の栄光への貢献を尊ぶこのあり方に、AKB48の「おしまい」を予感するファンもいるようです。

フジテレビによる中継と、それまでの宣伝も、程度はともあれ、彼女が1位になることを後押しするものになる可能性が高いです。フジテレビは、このことが一般による視聴率に寄与すると見込んでいると、推測します。

しかしながら、高橋みなみは、総監督と呼ばれていますが、実際に果たしている役割は、工事現場における現場監督と似ています。会社と労働組合とのアナロジーを使うのならば、彼女は労働組合の取りまとめのような立場です。このため、彼女が外部に違いをもたらすことは、あまりなように見えます。

このため、彼女をフジテレビがフィーチャーしても、視聴率が大きく向上する可能性は低いと予想します。もしかしたらば、フジテレビが、選挙テーマに「親子の絆」というよくわからないことを持ちだしたことは、このことを理解しているからかもしれません。

実際に外部に対する違いをもたらしているのは、広報能力がある指原莉乃です。HKT48の劇場支配人を務めている彼女は、HKT48のコンサートにおけるセットリストを決めるなど、企画にも関わっています。したがって、彼女は会社側において企画と広報を担当しているようなものだと思います。AKB48運営への影響力も少なからずあります。


今回の中継が、AKB48グループのファンのことを第1に考えたものになることを願いながら、この記事を終わりにします。


ーー以上ーー