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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「戦う!書店ガール」が超・低視聴率であることで、主演である渡辺麻友を擁護することの是非

「戦う!書店ガール」(フジテレビ、火10)が超・低視聴率に喘いでいます。最新話である第7話までの各回の視聴率を単純平均すると、4.83%になります。第7話(5月26日)においては、3.3%を記録しています。

ドラマのことをあまりご存じない方のためにデータを示しますと、2010年以降に放送された連続ドラマ(21or22時始まり)の中では、ワースト3になっています。ワースト1と2は、「夫のカノジョ」(2013年10-12月、TBS)[平均視聴率:3.84%]と「家族のうた」(2012年4-6月、フジテレビ)[3.85%]です。この2つのドラマは、8話で打ち切りになっています。

「戦う!書店ガール」は、第9話で打ち切りになるという情報が流れています。もしその通りならば、ワースト4である「あすなろ三三七拍子」(2014年7-9月、フジテレビ)[5.10%]と同じことになります。


さて、「戦う!書店ガール」が、超・低視聴率であることは、ご存じない方が多いのではないかと思います。これは、大手のマスコミが報道していないためです。もちろん、打ち切りのことも報道されていません。

最近は、視聴率について記事をよく見かけることを考えると、非常に不自然です。「戦う!書店ガール」はW主演の形をとっており、これには渡辺麻友AKB48)と稲森いずみが該当します。普通に考えれば、AKB48運営からお達しが来ているために、報道できないという推論結果になると思います。


現在は、AKB48選抜総選挙の投票期間であり、6月6日には開票になっています。渡辺麻友は、去年のAKB48選抜総選挙において1位となっています。AKB48とっては、その彼女の主演ドラマが不振が知られることは、マズイのだろうと、容易に推測できます。

フジテレビにとっても、彼女が主演しているこのドラマの著しい不振を知られると、著しくマズイと思います。AKB48選抜総選挙を、去年と同様に中継することになっているからです。

去年は、フジテレビは番宣を、前年の1位であった指原莉乃を邪道、渡辺麻友を王道と位置づけて行ないました。結果は、フジテレビの思惑通りでした。今年も、フジテレビには思惑はあったと思います。少なくても、このドラマとAKB48選抜総選挙の相乗効果は、狙っていたと思います。

フジテレビにマイナスになることは、他のテレビ局と系列メディアにはプラスになると思われる方もいらっしゃるかと思います。しかし、必ずしもモノゴトは、そんなには単純ではありません。TBS番組である「情熱大陸」は、渡辺麻友に密着取材を行っているようだからです。彼女が1位になることを、念頭にした企画であると、解釈する人はいます。


ネットでは、「戦う!書店ガール」の不振の原因を渡辺麻友に起因させて、彼女を批判する意見があります。それに対して、ドラマの不振の原因は、脚本であると彼女を擁護する意見もあります。公的には知られていないことになっていることに対して、擁護を見かけることは不思議なことです。

私は、基本的にドラマが良い作品になるかの要因の大部分は、脚本にあると思っています。しかし、脚本に影響力を行使する存在があるならば、少し話は違うものになると考えています。


ドラマの原作「書店ガール」(碧野圭)では、稲森いずみが演じる理子が、どちらかというと主人公であるという情報があります。これに対して、ドラマでは渡辺麻友が演じる亜紀が、どちらかというと主人公であるようです。スペースが少ない場所に記載するならば、この記事のタイトルにあるように、渡辺麻友が主演ということになると思います。

渡辺麻友が演じる亜紀の設定が、原作とは違うならば、AKB48運営の意向を反映している可能性を否定しきれません。そうであっても、彼女の意向ではないでしょうが、そのような配慮をさせる存在であるならば、彼女にも原因の一端があるようにも思います。


このように私は、「戦う!書店ガール」が超・低視聴率であることについて、どちらかというと渡辺麻友を擁護しています。そして、私は、擁護することが妥当な立場だと思っています。

“擁護することが妥当な立場”であるか否かは、以下に説明するように、普段、ドラマをどのように観ている立場によると考えています。私の考えは、一貫性がある主張は妥当だが、それがない主張は説得力がないというものです。

ドラマを観る人は、2種類に大別されると思います。1種類目は、ドラマを、ドラマとして評価している人です。この人たちは、ドラマの良し悪しは、主に、脚本家を含めたドラマの制作側にあると捉えています。出演者はドラマを実現するために選ばれており、その人選も含めて、制作側の功績/責任であると見なしています。

このため、成功すれば脚本家への評価を高め、その人の作品を、注目することになると思います。失敗すれば逆に、その人の作品を観ることに、積極的にはならなくなると思います。その場合でも、出演者をむやみに批判をすることは稀です。このような立場の人が、渡辺麻友を擁護することは妥当だと私は思います。そして、私もこの中に入っています。

これに対して、もう一種類の人たちは、出演する俳優/女優を観るためにドラマを観ています。この人達は、ドラマが成功しても、脚本家の功績については触れないことが、ほとんどです。それ以前に、誰が脚本を書いていることを知らない人が、ほとんどだと思います。私は、これらの人達が、脚本を批判することによって、渡辺麻友を擁護することは、説得力がないと思います。

最近、あるところで、松本人志によるツイートが話題になりました。これは、このドラマの不振に関することだと捉えられています。そして、1番目の文である「ドラマの低視聴率で主演だけをこき下ろすなよ。。。」だけが注目されているようです。

ドラマの低視聴率で主演だけをこき下ろすなよ。。。
ドラマの高視聴率で主演だけを持ち上げるなよ。。。

松本人志 on Twitter: "ドラマの低視聴率で主演だけをこき下ろすなよ。。。 ドラマの高視聴率で主演だけを持ち上げるなよ。。。"

2番目の文である「ドラマの高視聴率で主演だけを持ち上げるなよ。。。」は、実は、上に書いたことに、関係しています。ドラマの高視聴率で主演だけを持ち上げるような人は、視聴率が低いドラマの主演を擁護しても、説得力がないということです。


AKB48グループのファンが、全体として、どちらに該当するかを見ていきます。不思議なもので、ファンの気質は推しているメンバーに似ています。

結論を最初に行ってしまうと、AKB48グループのファンの大半は、出演する俳優/女優を観るためにドラマを観るタイプだと思います。これは、自分が推している少数のメンバー(一人だけの場合が多い)にしか関心がないファンが多いことからの推測です。

この意味で、AKB48グループのファンの中で特異的なのは、指原莉乃のファンです。彼らは、ドラマの製作者側の役割も評価するタイプです。これには、彼女がHKT48AKB48の姉妹グループ)のメンバーであると同時に、劇場支配人を兼務していることも関係していると思います。

彼女は、HKT48のコンサートにおけるセットリストを考えるだけでなく、メンバーの売り出し方を考え、プロモーションを行い、宣伝も行っていますので、裏方の仕事も行っています。逆に、ドラマの製作者側の役割も評価するタイプの人だから、彼女のファンになったとも言えます。


渡辺麻友のファンは、出演する俳優/女優を観るためにドラマを観るタイプが多いと推測します。以前、彼女が出演した番組(AKB48グループのメンバーも出演)についてのまとめサイト(対象:渡辺麻友ファン)を記事を観たことがありますが、彼女のことしか記載が見当たりませんでした。

これらのことから判断するならば、普通のAKB48グループのファンが、脚本を批判することによって、渡辺麻友を擁護しても、説得力はないという結論になります。


最後に、渡辺麻友ファンのあり方が、若干かも知れませんが、視聴率のマイナスの方向にしている可能性を指摘しておきます。分かりやすいように、知名度がある小林よしのり氏(漫画家)が、第1話について書いた文章を取り上げます。

予想していたことですが…、彼の文章には、ドラマの内容については皆無であり、渡辺麻友に関することしか書いてありませんでした。彼女の愛称である「まゆゆ」がたくさん溢れている文章です。彼が第1回を観たのは、渡辺麻友を観るためであり、彼女以外のこと以外は目に入らなかったのだろうと思います。彼にとっては自然であり、偽りがない文章だと思います。

彼の文章を読んだあと、私は録画してあった第1話を観てみました。ある人から、第2話以降はともかく、第1話は見る価値があるという情報をいただいたからです。

最初の5分までを観た時点で私が感じたことは、小林よしのり氏の文章から感じたものとほぼ同じでした。「まゆゆ」が蝶のように沢山飛んでいるような感じを受けたからです。


実際は良いドラマであっても、ドラマの最初に違和感を感じて観ることをやめてしまうことはあります。例えば、やがては成長して好感の持てる様になる主人公が、あまりにも受け入れがたい人物として描かれている場合があります。他の場合には、やがては成功することになる主人公が、あまりにもひどい扱いを受けていることもあります。今回の場合は、「まゆゆ」の乱舞が該当した人がいると思います。

私は、これ以上、「まゆゆ」の乱舞が続くと耐えられないと感じて、この時点でドラマを観ることを止めました。小林よしのり氏のように、彼女を溺愛している人にとっては、このままの状態が続くと嬉しかったと思います。しかし、そう感じる人は少数派だと思います。

残念ながら私は、それには該当しないようです。私の場合は、最後まで見れば、有意義である可能性があることを知りながらも、途中でやめてしまいました。もしかしたらば、小林よしのり氏の文章を読んだことが、逆効果だったのかもしれません。


このドラマの放送が近くなると、ドラマの内容には触れず、「まゆゆまゆゆ」があふれているtweetが飛び交い始めます。これは、彼女のファンが、彼女のためになるように頑張っているのだと思います。世の中の人の大部分が彼女のファンならば、効果的だと思います。しかしながら、実際は違います。

場合によっては、かえってマイナスの効果があるのではと、懸念をしています。


ーー以上ーー