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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

ワイドナショー(5月1日放送)について

熊本地震(2016年4月14日-)の影響で放送が延期になっていたワイドナショー(日曜10:00-10:54)の収録が放送されました(5月1日)。放送を観て、お蔵入りにならなくて良かった収録だと思いました。


4月17日に放送予定であったこの収録の放送が延期されたのは、安倍総理が出演していたからだとされています。総理は災害時において国家の指揮を取る立場です。その総理が、復興の見通しがついていない次の日曜日に、出演するバラエティ番組が放送されるということがマズイというこという判断だったのだろうと思います。

また、収録が前震(4月14日21時26分、最大震度7)が起きた日の夕方に行なわてれたいたことも関係しているかもしれません。なお、延期の判断が、前震よりも規模が大きい本震(4月16日1時25分)の前であったかについては、私は分かりません。

番組を観てみると、被災地の人達が不快に感じるようなものはありませんでした。やまり、放送時期がふさわしくないという理由で延期になったのだと思いました。


ワイドナショーのMCは、松本人志東野幸治です。松本人志は、(毎回、変わる)ゲスト3人と共にパネルに位置し、幾つかの話題についての談義をします。これを、東野幸治が、山崎夕貴(フジテレビ アナウンサー)の補佐をうけて仕切ります。

雰囲気は、近所の集会場で顔見知りの面子が集まって行う談義に近いものがあります。このため、所謂、討論番組とはかなり違います。この種の番組は、参加者が自説をより際立たせることを競う傾向があるのですが、ワイドナショーは、共演者がwin-winの関係とあることが望まれます。そこでは、他の出演者へのアシストも高く評価されます。

この回のゲストは、前回(4月10日)のワイドナショーの後に放送された「ワイドナB面」の最後に、指原莉乃古市憲寿山里亮太(出演数順)であることが発表されていました。その時点では、安倍総理の出演は確定していなかったと思われます。

安倍総理のような重要人物の出演は、今までは、途中で10分程度の出演だったと思います。でも、今回は、彼は他のメンバーと同じに最初から最後まで参加しました(「ワイドナB面」は不参加)。いつもとの違いは、番組の最後に、彼への質問を、ゲストなどが1つづつ行うコーナーがあったことです。

今回は、近所の集会場における談義に、仕事として総理をしている彼が参加したという感じに近かったと思います。つまり、総理としてリスペクトされてはいたものの、過度に奉られなかったということです。

談義の話題も特段に、安倍総理に関するものが多かったわけではありませんでした。直接に関係したものは、冒頭で取り上げられた「桜を見る会」(総理主催)だけでした。番組の内容を箇条書きにすると、以下のようになります。

  • 安倍総理が主催「桜を見る会」。今年も芸能人ら1万6千人を招待。
  • バドミントン闇カジノ問題。桃田選手ら9人が処分。
  • 住民反対で保育園開演を断念。「静かな生活と阻害される」
  • 「外国人観光客のお気に入りは?」ツイッター28万件を解析
  • 安倍総理への質問
    • ネットでの悪口を法律で規制してくれませんか?(指原莉乃
    • 明日 政治家をやめたら、何をしたいですか?(山里亮太
    • 総理は気が短いと思うのですが、野次を我慢できないのですか?(東野幸治
    • お酒で失敗をした経験はありますか?(前園真聖
      • [派生質問]会食の支払いはどうしているのですか?(東野幸治
    • 日本のあり方について(日本は今ピンチなのですか?)(松本人志
    • 家の掃除が趣味なのは、政治が片付かないからですか?(古市憲寿
  • 安倍総理松本人志への質問(最近、楽しかったことは?)
  • (最後の質問) 今日のメンバーで政治家に一番向いているのは誰ですか?(松本人志

安倍総理が出演するに惹かれてこの番組を初めて観た人の中には、政策に関することが扱われなかったことを不満に思った方がいらっしゃったようです。でも、この番組は、そのような趣旨の番組ではありません。彼のテレビ出演の目的がその種のものであったならば、別の番組が選ばれたと思います。

なお、「桜を見る会」以外の3つの話題でも、それぞれ、カジノの合法化、保育園の問題、観光客の誘致と観光客が引き起こす弊害、についての安倍総理の意見が話されました。お硬い政治問題を話題にする番組よりも、むしろ実際問題への、政府の取り組み方と彼の考えがが分かりやすかったのではないかと思います。


今回の出演目的は、政治に興味を持ってもらうことだったと思います。直截のやり方は政治のことを話すことですが、今回は、総理に興味を持ってもらうことによって、政治にも興味を持ってもらうことであったように思います。

今回の出演を通して、総理に親近感を感じた人は少なくないと思います。そして、親近感が増えることによって、政治に興味が増えた人もいると思います。なお、私自身は、人柄と政治能力は別物だと考えているので、人柄はそれほどは重要視していません。

この番組を見て、これは安倍総理の人気取りのための出演だと批判する人もいると思います。これに関しては、東日本大震災被災地への芸能人の慰問を、売名行為だと批判する人がいることを記載してしておきます。その部類の人達は、現地に一人でも歓迎しない人がいると、否定的に見なす傾向があるようです。なお、私は、今回の番組を人気取りと批判する資格があるのは、番組全体を観て判断した人に限られていると思います。


今回のゲストは、安倍総理を迎えることを考慮して選ばれたのだとうと思います。重要視されたのは、総理を前にしたも普段と同じに振る舞えることだと思います。このことによって、総理がリラックスでき、番組にプラスになるからです。

指原莉乃古市憲寿は、ワイドナショーの出演回数では1位と2位です。様々な話題と、ゲストの組合せにおいて上手く機能しているという評価がされているのだと思います。なお、私は、山里亮太が出演した回はあまり観ていません。

指原莉乃古市憲寿は、他のゲストがどんな人出会っても普通に振る舞えることが特徴です。でも、そのあり方はかなり違います。興味が無い人もいらっしゃると思いますので、小文字で記載します。

なお、安倍総理のファンの中には、二人の総理への接し方に不満を持った方もいたかもしれません。しかしながら、総理のスタップは、この番組がどうのような番組であるかを十分に調査したはずです。総理はそれを踏まえて出演を決めたはずですから、それをリスペクトすることが、ファンとしての妥当なあり方だと思います。


指原莉乃は、置かれた場を素早く判断し、それに合わせて、場を活性化することができます。サッカーでいうならば、周りがよく見えており、その存在に寄ってパス回しが良くなる選手に似ています。芸能界の大御所である武田鉄矢泉谷しげるに対しても、人生の大先輩としてリスペクトしますが、同じ町内会の一員として普通に接します。
彼女のことをあまり賢いと思わない人もいるようでが、気の利く発言をすることが少なくないです。選手ならば、相手を油断させることが上手いタイプです。大御所を含めた多くの人に、普通に接することができるのは、それらの人に評価されていることを意味しています。今回も、番組の最後に、安倍総理に高い評価を得ていたことが分かります。

古市憲寿の特徴は、いい意味で、心ない発言ができることです。このため、他の人では配慮して踏み込まないことにも、切り込むことができます。彼は、博士課程後期に在籍しており、その種の人達にありがちな長所と脆弱さをもっています。長所は欠落している知識もありますが、概して博識であり、論理的なことです。考え方は、スタンダードではありません。学者畑だから存在し得る、希少種として、存在意義があると考えている人もいるようです。

サッカーで例えるならば、受けての能力をそれほど考慮せずにキラーパスを放つ選手に似ているかもしれません。このことは普段は、番組に役立っています。でも、その結果として招いてしまうピンチへのディフェンスは弱いようです。典型的なのは、元日に放送された回で、ウエンツ瑛士に放った「劣化砲」でした(詳細は略*1)。

彼が、他のゲストがどんな人出会っても普通に振る舞えることについては、彼の検知能力が低いからだと見なす人がいます。でも、その反対に、そのように見えるように振舞っていると観る人もいます。彼はスポーツにはついてはほとんど知らないことになっています。私は、キャラとしての設定かもしれないと考えています。


指原莉乃古市憲寿は、この回における自分に、少くても合格点を与えているようです。でも、山里亮太はかなり後悔しているようです。彼は、収録後のtwitterにおいて次のようにつぶやいています。

彼は、「ワイドナB面」の最初に行なわれたプチ反省会においてもそのように述べています。また、他の出演者の大半もそう感じたようです(例:古市憲寿)。

簡単にいえば、枠内にシュートを打つこと重視し過ぎて、全てが、コールキーパーの正面になってしまったのようなものだと思います。確かに、コールキーパー(安倍総理)の取りやすいシュートでは、面白い答えを得られないことは事実です。安倍総理への質問も、指原莉乃東野幸治による質問に比べるならば、凡庸でした。でも、他のゲストを含めた役割分担としては、良かったと思います。


この回が番組として上手く成立した大きな要因としては、安倍総理と出演者の間における、共演者としての仲間意識が、初めの「桜を見る会」の話題の際に生まれたことがあると思います。
ちなみに、出演者では、指原莉乃HKT48のメンバーとして、2年前に参加しています。総理の昭恵夫人と親しい古市憲寿は、何回か招待されているようですが、朝が早いという理由で参加していないようです。

具体的な話題は、「桜を見る会」に招待される人が、どのような人であり、どのように選ばれるかということでした。安倍総理の説明は次のものでした。(1)招待者は自分が決めているのでなない。(2)何人かの推薦に基づいて、招待者のリストが作られる。(3)推薦者は政権によって異なるので、それが招待者の違いに現れる。

この後における井上公造芸能レポーター)の説明によると、あれっと思うような人も呼ばれているようです。彼の感覚だと、例えばクリス松村が該当するようです。
それから、デーブ・スペクターは毎年、呼ばれているようです。安倍総理は、デーブ・スペクターについては、「また来られているなぁ」と認識はしているようです。ちなみに、彼は裏番組「サンデー・ジャポン」の出演者です。


このあと、「桜を見る会」に出席したことがある指原莉乃に、安倍総理から話が振られます。この頃には、総理以外の出演者に、総理は必要以上のリスペクトを望まず、またそうすると、かえって失礼だという認識ができていたと思います。

このことは、安倍総理の呼び方にも現れています。指原莉乃は「安倍さん」と呼んでいますし、古市憲寿昭恵夫人と区別するために、この場面では「晋三さん」と呼んでいます。重要なことなので、もう一度、記載しますが、これは総理と番組の意図に沿ったあり方です。

桜を見る会」において失礼がなかったかという東野幸治の問いに、指原莉乃は、HKT48メンバーである田中美久(中学1年)の件を話します。林家三平に迷惑がかかるかもしれないので、途中から会話を書き下します。詳しいことが知りたい方は、記事の最後に上げた参考記事(J-cast)を御覧ください。

(指原)私達、大人メンバーとしてはピリッと。えっ、なんてことと、思ったらば、安倍さんは、笑ってくださって、すごく私もほっこりしました。
安倍総理その瞬間、どう反応しようかはね。まぁ、一瞬思いましたけど…。
(指原)[頭を下げて]すみませんでした。
安倍総理まぁ、まぁ、可愛らしかったですからね。
山里亮太HKTはついに総理を悩ませてる(笑)。
松本人志でも、そのくらいは認めないと、デーブは呼べない(笑)。
東野幸治まぁ、来年も再来年もデーブさんは来ますから(笑)。

字面では上手く伝わりませんが、非常に和やかな雰囲気でした。ちなみに、指原莉乃には、マイナスのことを上手くプラスに変えることができる才があります。今回も、謝罪をすると共に、場を活性化する話題にしています。


私の観点では、今回の一番の盛り上がりは、安倍総理への質問コーナーにおける、山里亮太の質問を挟んだ、指原莉乃東野幸治の質問に関するところです。質問をもう一度繰り返すと、「ネットでの悪口を法律で規制してくれませんか?」(指原莉乃)と「総理は気が短いと思うのですが、野次を我慢できないのですか?」(東野幸治)です。

指原莉乃と同様に、ネットで悪口を浴びることが多い安倍総理は、問題の本質を理解しているようでした。所謂、評論家よりも、よっぽど的確です。

(指原)私、インターネットで悪口を言われることが多いんですけど、それを法で規制してくれませんか?
松本人志まぁ、それは俺も思ったことはある。
(?)トップに言うの?
(指原)だって、誰に言っても伝わらないんだもの。
松本人志でも、総理自らも絶対ありますもんね。
(指原)見ます?インターネット。

安倍総理見ますけどね。そりゃぁ、私の悪口も山ほどあります。全部は見ませんけどね。
相当、厳しい意見もありますよ。中には当たっている話もあります。
基本的には、インターネットは自由な空間で発展してきましたよね。これからも、発展していくんだろうと思いますけど。自由な空間というのが基本なんですけど。
ただ、今、指原さんが言ったようにね、 この批判とか、誹謗中傷、まぁ、これはですね今でも取り締まることができまし、あの、例えば、殺してやるといったらば、これはだめです。ですから、それはやはり、問題だと思いますし。
あと、子供の社会でもね、昔のイジメと違って、インターネットを使ったイジメというのがありますよね。先生にも見えないところで、そういうことが進行するし、お父さんにもお母さんにも見えない。だから、そういうこともあるんだと。そういうことを認識しながら。
やっぱり、インターネットというのは、昔はどこかに悪口をちょっと落書きしたり。これはもう、日本中に書くわけですから。

東野幸治例えばね、トイレの所に書いてましたけど、それが今は日本中、世界中に行きますから…
安倍総理だから、相手を傷つけるということを、シッカリと認識して貰いたいと思いますし。
東野幸治ちなみに安倍首相はどんな言葉に傷ついたたりとか…。
安倍総理まぁ、これは段々と免疫ができましたけどね。
松本人志まぁ、そうですよね。いっとき、2chとか、わりと固有の芸人とかタレントを叩いていたけど、全員の有名人が叩かれているから…、叩かれる方もあんまり、効かなくなってくる。
指原莉乃麻痺してくる。
安倍総理だけどまぁ、意味のある批判もありますけど、意味のない、ただの批判がありますよね。ただ、誹謗中傷を繰り返す、
そういうのを見ながらね、これに影響されちゃぁならないと思うことが大切なんですよね。


東野幸治による「(前略)首相自ら野次るのはあまりない光景で、ああいうのは、やっぱり、性格上我慢できないのか]という問いには、安倍首相は「独り言が大きくなった」と説明しました。なお、全ての参加者が納得したわけではなさそうでした。

反省するのですかという問いには、「そこはやはりですね、修行が足りない。こういう時には、やはり、ぐっと」と答えます。

このあと、松本人志の示唆によって、前園真聖が、怒りのピークが過ぎる6秒待って怒りを抑えるという自説を説明すると、一旦、その節は受け入れるものの、「6秒間待つと、次にまた直ぐに来るんですよね。」と応じます。どうやら、この件については、首相の方が一枚、上手(うわて)のようです。

総理はスポーツドクターに「深呼吸をせよ」と勧めされたそうです。ところが、山里亮太の「無茶苦茶、言われることが多いじゃないですか、安倍さん。このような野次はおかしいだろ、笑っちゃったという野次は…」と聞かれると…、

「野次っていうのは本来ですね、のべつ幕なし言うのではなく、たまに、ぱっとね言って、ちょっと笑いを誘いながら相手を非判ていうかね、刺していくというのがあるですよ。なんか、のべつ幕なし野次られるとね、答えときも答えにくいんですよ。ずーとのべつ幕なし、たまに言うならいいけど。座っていても、ずっと言っていると…」と止まらなくなります。

やがて、笑いがが起き始め、松本人志に「一回、深呼吸を…」と言われることにことになります。どうやら、政治家は「6秒…」では対処できない職業のようです。


さて、この番組の報道の中には、松本人志による最後の質問「今日のメンバーで政治家に一番向いているのは誰ですか?」に関するものがかなりありました。安倍総理が選んだのは指原莉乃であり、理由は以下の通りでした。

反応を観ていて、あのお、ざっくば(らん)、言いたい放題、言っているようであってね、決してその、これを超えてはいけないというところは超えないんです

安倍総理が、彼女のことをどのくらい政治家に向いていると考えたかは、分かりません、でも、有能な人材であると判断したことは、確かだと思います。


【参考記事】

headlines.yahoo.co.jp


ーー以上ーー

*1:この際には、彼がウエンツ瑛士に放った「劣化」という言葉を、同じくゲストであった指原莉乃が「人に対して使うことではない」と指摘したことによって、番組内では収まりました。しかし、放送後にネットで炎上し、彼は個人的に会食をして友達だとアピールをせざるをえませでした。