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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

AKB48選抜の「バズリズム」への出演(2016年9月10日深夜)によって、誰がバラエティーで頑張っているが分かること

AKB48グループのファンの一部には、アイドルはバラエティー能力を要しないと考える人たちがいるようです。そして、彼らが推しているようなメンバーは、バラエティーはあまり頑張らなくてもよいと考える度合いが大きいように思います。

彼らが拠り所にしているのは、アイドルの王道という概念です。これは、そもそも、AKB48選抜総選挙2014において連覇が確実視されていた指原莉乃に対して、渡辺麻友を神輿に載せるためにフジテレビが創った概念でした。

フジテレビは順当に指原莉乃が連覇すると開票中継の視聴率が取れないと判断して、指原莉乃を異端、渡辺麻友を王道とする番組の宣伝をおこないました。このことは、AKB48運営にとっても好都合でした。そして、指原莉乃はバラエティー能力に優れているので、アイドルと王道とバラエティー能力は相反するという思い込みが、AKB48グループのファンの一部に生まれたように思います。

しかしながら、この思い込みを的外れに感じる人が、AKB48以前のアイドルを知っている人に中にいると思います。キャンディースがアイドルとして成功するキッカケを掴んだのことには、「8時だョ!全員集合」に出演したことが大きいからです。彼女たちは当然、番組のコントに参加しており、中には下ネタに含むものもありました。


当時のキャンディースとAKB48グループのどちらがバラエティーに頑張らないといけないかというと、AKB48グループの方が、例えば100倍以上も頑張らなくてはならないと思います。当時に比べてアイドルグループの数は、20倍以上でしょうし、AKB48や姉妹グループの選抜メンバー数(16人)は、キャンディースの約5倍だからです。

選抜16人を全て認知している人は、ファン以外では稀です。一般の人よりは詳しいはずの私でも、AKB48選抜メンバーでさえも、分からないメンバーはいます。選抜メンバーは曲ごとに変わりますし、番組よってはアンダー(代役)が出演することがあるからです。一般的に、姉妹グループについては、AKB48よりも度合が減ると思います。


音楽番組における歌の披露においては、メンバーが増えるほど映る時間が減ります。そして、映る割合は序列によって変わります。中心メンバーの度合いは多く、そうでない場合には少ないです。キャンディーズの場合は3人なので、ほぼ均等であったと推測しますが、AKB48グループの場合にはメンバーによって度合いがかなり違います。その度合は、知名度や人気に、AKB48選抜総選挙における順位と運営の意図などが加味されて決められると思います。

映り方の度合いはトークの場面でも違います。ほとんどの場合、最前列においてMCに近い方が度合いが大きいです。

例として、HKT48の「ミュージックステーション」(テレビ朝日)への出演(2016年9月10日)を示します。この番組は2組をペアにして紹介することがあり、この回はKinki KidsHKT48にとの組合せでした*1

最前列にはHKT48の6人がKinki Kidsと共に配置され、残りの10人は最後列である3列目に配置されました。ちなみに、2列には前の演者であるEXILE THE SECOND、KinKi Kidsが配置されました。

最前列は、いつものように進行の弘中綾香を右に従えてタモリが右側に座り、ゲストはその左に座りました。ゲストは、まずKinki Kidsタモリに近い順から堂本光一堂本剛の順に座り、その左にHKT48の6人が指原莉乃、松岡はな、宮脇咲良兒玉遥矢吹奈子朝長美桜の順に座りました。松岡はなが2番手であるのは、この番組で披露した曲「最高かよ」のセンターを務めるために、トークの話題になったからです。

指原莉乃が一番タモリに近いのは、知名度が高いことも理由の一つです。ファン以外の多くはHKT48メンバーで知っているのは彼女だけでだからです。そして、知らないメンバーがトークに加わっても興味を持たれないのが現実です。もう一つの理由は、彼女を介したトークの方がスムーズであり、タモリも楽だからです。

この回では2列目にEXILEの壁がありましたので、前列の6人以外がトークに加わる可能性は、ゼロに等しかったです。そして、実際に加わったのは指原莉乃と松岡はなだけでした。もちろん、トークに加わらないと映される時間は少くなります。


バラエティー色が強い番組では、後列でもトークに加わることができる可能性があります。でも、そのためには、バラエティー的に貢献しなくてはなりません。特に重要なのは事前のアンケートで自分に機会が来るように頭を働かせることです。つまり、バラエティー力とは頭を使えることとには相関が高いです。残念ながら、AKB48グループのメンバーは、このことをあまり理解していないようです。

バラエティー色が強い音楽番組で誰が頑張れたかを例示するために、この日の深夜に放送された音楽番組「バズリズム」(日本テレビ、MC:バカリズム、マギー)を示します。この回ではメンバーが若干違う2曲を披露したために、出演メンバーは18人でした。それから、松井珠理奈須田亜香里島崎遥香小嶋陽菜が参加していないので、彼女たちのアンダーが出演していたはずです。

AKB48選抜メンバーが単独で登場する枠では、前列に6人、後列に12人が配置されました。「ミュージックステーション」とは違って2列の間にEXILEのような壁はありません。そして、できるだけ多くのメンバーにトークの機会が与えられるように、事前のアンケートに基づく企画が行われました。

このアンケートは、他のメンバーに言いたいことを聞くものでした。具体的な質問は、「ぶっちゃけイラッとくるメンバー」、「あの癖どうにかならないかなと思うメンバー」、「正直この人には全てに勝っていると思うメンバー」、「あれ?この人アイドルだよね?と思うメンバー」、「この人、一生結婚できない!と思うメンバー」、「AKB48イチ面倒くさいメンバー」の6つでした。

バラエティーにありがちですが、「本音言われた人」の他に「本音言った人」も公開されました。このことは、ほとんどのメンバーにとって驚きであったのようですが、指原莉乃にとっては想定内であったようです。多くの番組のMCをしている彼女は、作り手の立場は分かっていますし、乃木坂が出演した回を観ていたからです。


このアンケートへの対応の難しいところは、「本音言われた人」と「本音」を上手く選ばないと、相手をdisるだけで終わってしまうことです。乃木坂46の回では、disられただけだと感じたメンバーが多かったように見えました。

サッカーで例えるならば、「本音」はパスであり、「本音言った人」はパスの出し手、「本音言われた人」はパスの受け手に対応します。同じパスでも受けられない受け手はいます。また、誰でも受けることが難しいパスもあります。

成功するためには、誰にどんなパスをするかを、よく考えることが必要です。そして、パスを出さないほうが無難なメンバーもいます。例えば、渡辺麻友に出したパスがマズイと、ネットで炎上する可能性があります。それから、出し手には、大きくアピールすることは求められていません。


質問は6つでしたが、「一生結婚できない!と思うメンバー」については2つの「本音」が選ばれました。結果として、「本音」についての「本音言った人」と「本音言われた人」との7つのペアができたことになります。

「本音言った人」と「本音言われた人」のどちらかになったメンバーは9人でした。したがって、出演メンバー18人の半数である9人が、アンケートで頑張れず、しかも、[本音」を言ってもらえるほどの人間関係を築けていなかったことになります。

バカリズムは、実際のパスにさらに悪意がある言葉を加えています。これは盛り上げるためですが、芸人の性(さが)とも言えます。例えば、宮脇咲良HKT48]による兒玉遥HKT48]に対するパスは、「ぶっちゃけイラッとくるメンバー 」という質問に対するもので、彼女が答えたのは、「何を言っているのが分からなくてイラつく」だけでした。これにバカリズムは「意味も分かんねぇ、聞こえづれぇし、黙ってろ」と加えています。

パスをもたらした質問 パスの出し手 パスの受け手 パスの内容
ぶっちゃけイラッとくるメンバー 宮脇咲良HKT48 兒玉遥HKT48 何を言っているのが分からなくてイラつく
あの癖どうにかならないかなと思うメンバー 山本彩NMB48 白間美瑠NMB48 マンガでしか見た事くらい人差し指でしっかり鼻をほじくる
正直この人には全てに勝っていると思うメンバー 白間美瑠NMB48 指原莉乃HKT48) ルックスは勝っている
あれ?この人アイドルだよね?と思うメンバー 指原莉乃HKT48 北原里英NGT48) 寝顔がすごい、起きているみたい。起きているとしたらばブス
この人、一生結婚できない!と思うメンバー 加藤美南(NGT48) 柏木由紀AKB48) アイルドルをまだ続けているし、何より年
(同上)   指原莉乃HKT48 柏木由紀AKB48) 汚い(お風呂に入るのが好きではない)
AKB48イチ面倒くさいメンバー   指原莉乃HKT48 高倉萌香(NGT48) すぐ泣く、5秒で泣く

パスの出し手と受け手のどちらかに選ばれた9人のメンバーのグループ別内訳は、HKT48NGT48が3人で並び、NMB48が2人、AKB48が1人(柏木由紀)でした。SKE48メンバーとAKB48の若手メンバーは含まれていません。

パスの出し手と受け手のどちらかになった数の合計は指原莉乃が4(出し手:3、受け手:1)で一番多かったです。9人のグループ別の内訳では、上記のようにHKT48NGT48が3人で並んでいますが、彼女の貢献によって、一番頑張ったグループはHKT48になると思います。


指原莉乃において特出すべきことは、出したパスの受け手(NGT48AKB48NGT48)と、受けたパスの出し手(NMB48)が、全て他のグループのメンバーであったことです。

2本のパスをNGT48に出したことは、HKT48NGT48との冠番組HKT48 vs NGT48 さしきた合戦」(日本テレビ、2016年1-3月)のMCを務めていたことが関係していると思います。番組を通して、NGT48メンバーについての理解が進みましたし、NGT48に対してパスを出してもNGT48ファンで反発するファンは稀だという認識があるからだと思います。

指原莉乃は上記の「ミュージックステーション」と「バカリズム」が放送された週(2016年5-11日)には、合計6本の番組のMCを務めています(日本テレビ:2、TBS:2、フジテレビ:1、テレビ朝日1)。このため、彼女にパスを出してもらうことは有用です。しかしながら、AKB48若手、SKE48NMB48には、彼女にパスを出されることを嫌うファンがいます。結局、これらのファンのあり方が、メンバーがバラエティーで活躍することが難しい方向に動かしていることになります。


これに対して、指原莉乃が関与していないパスは、柏木由紀NGT48と兼任しており、単なるメンバーの兼任以上に役割を果たしていることを考慮するならば、全てグループ内のパスになります(HKT48NMB48NGT48)。面倒が起きないためには、グループ内のパスの方が無難だという認識があるのだと思います。

グループ内におけるこの3つのパスを、評価が良い順に詳細に見ていきます。


宮脇咲良HKT48]による兒玉遥HKT48]へのパスは、「ぶっちゃけイラッとくるメンバー」という質問に対する「何を言っているのが分からなくてイラつく」というものでした。これは、HKT48において定番のネタです。

このパスについて宮脇咲良は、「はるっぴは滑舌が本当に悪いんですよ。時々何を言われているのか分からずに、曖昧に相槌を売っちゃたりとか」と説明します。バカリズムに「自覚があるんですか」と問われると兒玉遥は、「じぇんじぇんそんことないです」とバラエティー的に答えます。そして、指原莉乃は「なんて言ってるのかわからないから、とりあえず、分かる!と言いいます」と、おそらく少し盛って補足します。

兒玉遥はショックを受けているよう見せていますが、バラエティー的に妥当な応答しているだけです。兒玉遥についてのまとめサイトの記事への書き込みを見ても、肯定的に受け入れた人がほとんどであったように感じました。中には、指原莉乃の補足も含めたものが、打ち合わせをしたような良い流れだとする人もいました。
haruppi.blog.jp


加藤美南[NGT48] の柏木由紀AKB48]のパスは、「この人、一生結婚できない!と思うメンバー」という質問に対する「アイルドルをまだ続けているし、何より年」というものでした。これだけでは、先輩に対して失礼な言葉に聞こえました。でも、「ジェネレーションギャップを感じるのですか」というバカリズムの問いに対して、加藤美南が「私のお母さんとかも25歳で結婚している」と答えると、なんだか微笑ましいパスのように思えてきました。そうなると、先輩に物怖じせずにパスをよく出したという評価になると思います。

ちなみに、柏木由紀にはさらに指原莉乃から「汚い」(お風呂に入るのが好きではない)という鋭利なパスが出されます。これは二人が極めて親しいからできるパスであり、指原莉乃の期待通り、柏木由紀は上手く受けます。さらに、渡辺麻友によって実例が示されて大きく盛り上がりました。


山本彩NMB48]の白間美瑠NMB48」へのパスは、「あの癖どうにかならないかなと思うメンバー」という質問に対する「マンガでしか見た事くらい人差し指でしっかり鼻をほじくる」というものでした。白間美瑠はパスをもらったことを美味しい思っていないようでした。また、パスを受けることが得意ではないメンバーに出すのが妥当であるパスでもありませんでした。上記の加藤美南から柏木由紀へのパスとは逆に、上の立場から下の立場へのパスであることは、その印象を悪くしてしまいます。

白間美瑠がバラエィーに向いていないことは、彼女が指原莉乃に出したたパス?からも分かります。これは、「正直この人には全てに勝っていると思うメンバー」という質問に対する「ルックスは勝っている」ものです。

指原莉乃は、お笑い芸人からブス弄りをされることがあります。でも、だからといって、誰がやっても上手くいくと考えるのは間違えです。成立するのは、スキルがあり、それほど容姿端麗でない芸人が行うからです。もし、容姿が売りである雑誌のモデルなどがしたならば、disったと見なされると思います。

白間美瑠は後者です。彼女は、ある美人ランキングで自分が1位になったことを根拠にこの質問に答えているからです。彼女のパスを、下の立場から上の立場へのパスであることを理由に、爪痕を残したとNMB48ファンの一部は評価しているようです。しかし、私は逆に、彼女が一人のタレントとして一般のバラエティー番組に出演することは、難しいと思いました。


全体として優れていたパスは、指原莉乃の2つのパスだったと思います。一つは先ほど触れた柏木由紀へのパスであり、もう一つは、高倉萌乃[NGT48] へのパスです。

後者は彼女が不思議ちゃんであることについてであり、「AKB48イチ面倒くさいメンバー」という質問に対する「すぐ泣く、5秒で泣く」というものでした。これは「高倉萌香 かゆい」で検索すると見つかると思います。ただ、動画を見ないと面白さは分からないと思います。なお、指原莉乃に促されて、柏木由紀も高倉萌香についての証言をしました。


以上のことをまとめると、次のようになります。

  1. AKB48または姉妹グループの選抜は16人であり、キャンディーズ(3人)に比べて5倍多く、当時よりもアイドルグループのライバルが多い。
  2. 序列以上にテレビに映りたいならば、バラエティー力がある方が有利
  3. 会話のパス回しがグループ内のみで行われている傾向があり、この傾向が多くなっている要因はファンにもある。

3番目をさらに進めるならば、メンバーのバラエティー能力が向上するためには、ファンとまとめサイトによるバラエティーへの理解の向上が必要であるということになります。例えば、ある姉妹グループ系のまとめサイトにおいて、メンバーが活躍できた際のパスの出し手が記載されていないのならば、まわりまわって、その姉妹グループにはパスが出されることが少なくなる可能性があります。もちろん、それがグループのメンバーとファンのコンセンサスならば問題はありません。


ーー以上ーー

*1:この2組の組合せが良好だという番組の理解が番組にあるのだと思います。、Kinki Kidsはこの時のことを翌日のラジオ番組「9月なのに突然ですがKinKi Kids生放送!」(NHKFM、23時~)において話していたそうです。