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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

1980年代の人気アイドル(松本伊代、堀ちえみ、早見優)に指原莉乃が高い評価を得た件などについて

1980年代のアイドルである松本伊代堀ちえみ早見優指原莉乃のアイドル力を絶賛したという趣旨の記事が幾つかのメディアによって書かれました。
www.oricon.co.jp

具体的には、CS放送・歌謡ポップスチャンネルの特別番組『松本伊代堀ちえみ早見優80年代アイドル女子会スペシャル』における発言についてです。オリコンの記事によると、「現役アイドルの中で、80年代にいたら脅威になっていた存在は?」に対して堀ちえみが、指原莉乃ちゃん!」と即答して、他の二人が同調したということです。


指原莉乃が云々は別として、彼女達が今の女性アイドルは大変だなぁと思っていることは確かだと思います。彼女達の活躍のおかげでアイドルになりたいと若い女性の数は格段に増えました。その需要をみたすために、アイドルになるための間口は広くなりました。結果として、アイドルグループの一員となり、アイドルと名乗れる人は例えば100倍くらいに増えました。でも、そこからトップアイドルになることは極めて難しいです。

多数のアイドルの中で生き抜くために、アイドルに求められるものが多くなりました。例えば、ダンス、トーク、SNSを使いこなす力(SNSは当時は存在せず)などです。

アイドルが十分に活用しなくはならないIT技術も増えてきました、情報発信ツールとしてはtwitterも該当しますし、最近では、自宅からでも動画を発信できるSHOWROOMも加わったようです。


SHOWROOMはメディアへの露出が少ないアイドルにはありがたい枠組みです。AKB48グループは、グループとしてはメディア露出が多いのですが、大所帯なので、その機会に恵まれないメンバーが大部分です。それらのメンバーにとってはSHOWROOMは有用です。中には毎日配信しているメンバーもいます。

AKB48グループのメンバーのSHOWROOMの配信においては、やはり人気メンバーの配信が人気があります。10月になってSHOWROOMのアカウントが全てのメンバーに作られてから閲覧者が一番多かった配信は、指原莉乃による10月24日の配信(18:55 - 22:05)でした(閲覧者:162312人)。なお、彼女の配信の閲覧者が多いことには、多くの人が閲覧したくなるコンテンツであることも大きいです。
natuka-shinobu.hatenablog.com

しかしながら、全てのメンバーが彼女のように多数の閲覧者を得るわけではありません。閲覧者が1万人に満たない配信がかなりあるからです(それでも、AKB48グループ以外に比べれば閲覧者は多い方のようです)。

また、配信していても、同じ時間に人気メンバーが配信している場合は、そちらの方を閲覧することが多いとは思います。しかしながら、数多く配信すれば観てもらえる機会も増えます。私も名前も知らないメンバーの配信を観たこともあります。いずれにせよ、今までは自分のことを知ってもらえる機会が少メンバーにとっては、意欲がある場合には、ありがたいツールだと思います。


機会が増えたことは望ましいことですが、それが生み出す厳しさも出てくると思います。1980年代に比べて、ダンスを習得する機会はふえ、若い女性における技量は全体的には向上しています。このため、アイドルが間に合わせに習得したダンスでもそれなりの評価を得た時代とは違い、タレントではないダンスが上手い人と比較されてしまうことも起きえます。

さらに弊害は、現在ではアイドルに無用に高いスペックを求め、それを満たさない場合にはdisる人がいることです。disること自体が目的であり、アイドルには興味がない人も稀ではないようです。そして、disことになるスペックの1つがダンスです。


このような厳しい時代においても、かつての人気アイドルは全て活躍できると考える人はいるようです。その中には、かつて成功した人はいつの時代でも、必ず成功すると考える人が少なからず含まれているように思います。

「時代に選ばれた人」という言葉があります、アイドルの世界では山口百恵が該当すると思います。そして、一般論ですが、ある時代に選ばれた人が、別の時代に選ばれるかは分かりません。なお、松田聖子のように自己プロデュースの長けたタレントは、いつの時代にも通用する可能性が比較的に高いです。

花の中三トリオ」の中では一番目立たない存在出会った山口百恵がが注目を浴びることになったキッカケは、第2シングルの「青い果実」であり、人気を確立したのは「ひと夏の経験」(1974年)でした。でも、このような曲が現代において当時ほどのインパクトを与えるとは思えません。ちなみに、今からは想像できないかもしれませんが、1975年頃は女子高生のスカートが戦後で一番長かった時代であったようです。

余談にはなりますが、AKB48のプロデューサーである秋元康は、山口百恵と同じ学年に相当するはずです。その秋元康指原莉乃に、6年前のあるイベント(2010年12月6日)*1において「昔から売れるアイドルで、すごくおしゃべりな人っていないから、(おしゃべりな)指原はアイドル向きじゃない」と言っています。ところが、その指原莉乃は、6年後なる現在はテレビにおいてバラエティータレントとして活躍しています。そして、多くの番組に起用される理由にはトーク力があります。



上述のように堀ちえみ「現役アイドルの中で、80年代にいたら脅威になっていた存在は?」いる質問に指原莉乃と答えています。指原莉乃が80年代にアイドルになる世界があったとして、彼女達の脅威になっていたかは分かりません。でも、彼女が自分たちにはない多くのものを持っていると把握していることは確かだと思います。

元アイドルの3人と指原莉乃は「UTAGE秋の祭典!」(TBS、10月4日)において共演しています。おそらく、今回の発言はこの共演における印象も踏まえたことと思います。

この際に指原莉乃保田圭とコンビで、「TATTOO」(中森明菜)[1988年]を唄っています。指原莉乃ダンスの特徴はしなやかであるだと思います。それが、保田圭との対比で上手く生かされたと感じます。もちろん、スペックにおいて判断する人や、中森明菜を絶対視して100点を与えた上で減点法で採点する人の評価は、高くなかった可能性もあります。


堀ちえみ指原莉乃についての意見に同調した松本伊代早見優の意見を、記事は以下のように記載しています。

 松本、早見も同調し「ほかの娘たちとやる気が違う。マルチな感じで、トークもバッチリできているし…」とスキルの高さを絶賛。「昔は『はい』だけ言っていれば良かった。初々しさが大事で『上手になるな』とも言われましたね」と当時の様子を振り返りながら「いい時代にデビューできて良かった」としみじみと語った。

http://www.oricon.co.jp/news/2080643/full/?ref_cd=tw_pic:titlw

「昔は『はい』だけ言っていれば良かった。」ということには、プロモーションは芸能事務所に任せておけばいい時代であった時代だったことが関係していると思います。しかしながら、アイドルの数が多くなった現在では、それでは埋没してしまう公算が大きいです。このことが、AKB48グループがSHOWROOMをで利用することにした要因であると思います。

指原莉乃「ほかの娘たちとやる気が違う。マルチな感じで、トークもバッチリできているし…」と評されたもの持っていることには、AKB48の始まりから少なくても数年は中心メンバーでなかったことが、かえってプラスになったと思います。

AKB48の世界において彼女が生き抜くためには、かつての中心メンバーには必要とされないものが必要でした。そして、これを見つけ出して得たことが、現在のAKB48グループにおける彼女をもたらしたのだと思います。さらに、この得たものをベースに積み重ねたものが、上記の3人の元アイドルからの評価につながっていると思います。

かつてのAKB48のことに詳しくない人のために説明しておきますと、かつてのAKB48には神7という神格された存在がいました(現役もいます)。それに対して、研究生出身の指原莉乃は平民のような位置付けでした。指原莉乃AKB48選抜総選挙2013において1位になったことは、2012年に卒業した前田敦子を除いた神7を全て抜いたことになります。


調べてみると、最近、AKB48グループが採用したSHOWROOMは、彼女が1位となったAKB48選抜総選挙2013の開票日の5ヶ月半後にサービス開始をしていました。そして、指原莉乃twitterを開始したのは翌年の2月でした。彼女はtwitterの恩恵もなしに、1位になったことになります。


ーー以上ーー