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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

すみれの居場所としてのキアリス(朝ドラ「べっぴんさん」第5~6週)

朝ドラ「べっぴんさん」の第5~6週を観ました。
www.nhk.or.jp


「ベビーショップあさや」は、商店街の空き店舗において独立な店として出店することが決まりました(第5週の火曜日)。家賃も、商店街の意見により普通よりは安いものになったようです。それを可能にしたのは、商店街の奥さんと仲がいいこともあるでしょうが、女性が来やすい商店街に変えるという商店街の趣旨があるようです。

開店を機に子供服も扱うようなるその店は、「キアリス」と言う名前に決まり(第5週の土曜日)、やがて開店しました(第6週の水曜日)。この名前は、君枝(土村芳)、明美(谷村美月)、良子(百田夏菜子)、すみれ(芳根京子)の名前のひらがなの頭文字をとったものです。


一方、すみれが待ちわびていた夫・紀夫(永山絢斗)は戻ってきました(第5週の土曜日)。このことから、第6週から一気に明るい展開になったように推測する人もいるかもしれませんが、そうではありませんでした。

紀夫はつらい体験から、人が信じられなくなっていました。さらに、帰ってきたものの居場所が見つからないことが、彼を追い詰めました。戦前の統廃合で消滅していた坂東営業部は、すでに、すみれの姉・ゆり(蓮佛美沙子)の夫である野上潔(高良健吾)を中心にして、始動のために動き始めていました。さらに、戦後に初めて顔を見ることになった娘・さくらは、彼にはすぐには懐かずに、清の配下である栄輔(松下優也)に懐いていました。

すみれの父である坂東五十八(生瀬勝久)は、自分が坂東本家(近江)に戻って当主である兄の長太郎(本多博太郎)を助けることにして、彼を坂東営業部に復帰させました。ところが紀夫は、坂東営業部が開催するファッションショーが終わったならば、すみれに仕事をやめてほしいと言い出しました。紀夫には、すみれがキアリスにおいて働く意味を理解できないでいたからです。


ファッションショーは、坂東営業部が女性服をメインとして始動にすることを知らしめるためのものでした。注目を得るために、モデルには商店街の女性達を起用することに決まりました。始めは怖気づいていた彼女たちも、きれいな服を着られることが分かると、俄然と乗り気になりました。

他にモデルとなったのは、キアリスの常連客である麗子(いちえ)とその知り合い、坂東本家の二人、そして、すみれ達4人でした。


麗子が綺麗どころとして連れてきた高西悦子(滝裕可里)は、麗子は知りませんでしたが、すみれの女学校時代の同級生でした。彼女は、手芸クラブの3人(すみれ、君枝、良子)を敵視していた感がありました。気質が合わなかったのだろうと思います。

麗子の紹介で現れた際には、初めは両者の間に緊張感が起きました。でも、彼女は、以前とは違うすみれの気迫に微笑んで、「いい場所見つけたね」と伝えます。この言葉は、すみれに大きな効果を与えることになります。

坂東本家の二人とは、長太郎の妻・節子(山村紅葉)と息子の嫁・静子(三倉茉奈)です。長太郎を含めた3人は、すみれとゆりが疎開した際には冷たかったです。しかし、長太郎は前よりは好意的になっており、残りの2人も洋服に惹かれて軟化したようです。


ファッションショーの最後には、モデルとして登場した組ごとの挨拶がありました。最後に、キアリスの4人の番になると、すみれが前に立ち、話し始めました。

すみれはキアリスの紹介と、それを始めるようになった経緯を話した後に、キアリスが自分の人生の喜びになっていること、仲間の重要さ、女性が夢を見ることができる世の中になることを望むことを語りました。そして、「人を信じることの豊かさと、夢を叶えていく姿を私は娘に見せてやりたいです」と結びました。このことを聞いていた紀夫は、ファッションショーが終わった後に、彼女の気持ちがよく分かったと伝えました。

紀夫の不在時から、すみれに好意をいだいていた栄輔は、ファッションショーの終了後に、すみれ達の元から消え去りました。ちなみに、すみれが紀夫からキアリスをやめてほしいと言われて落ち込んでいた時に、自分にとってキアリスがどうのようなものかを紀夫に伝えることを助言したのは栄輔でした。


キアリスに至るまでのこと実感として知らない紀夫が、すみれのキアリスに対する思いと、キアリスが彼女にもたらしているのを理解できないことは無理もありません。彼の知っている すみれは、働くことなどが想像できないお嬢様であったからです。

すみれも、金融封鎖によって預金が封鎖されなければ、自分の力で収入を得ようとは思わなかったかもしれません。キアリスの前身である「ベビーショップあさや」も最初は、靴屋の一部に彼女が作った小物を展示販売するスペースにすぎませんでした。それ上手く売れず、売れるもの探すうちに至ったのが「ベビーショップあさや」でした。

ファッションショーにおける彼女のスピーチは、出征のために彼女のもとを離れた紀夫に、二人が一緒でなかった時期の彼女のことを、実感として理解してもらうのに役立ったのだろうと思います。


ドラマは、第8話で一区切りにがついたのだと思います。それが分かるのは、ホームページにおける登場人物の相関図です。「第4~8週」と「第9週~」とでは違うからです。

第9週以降において、すみれたちにチャンスをもたらすのは、ファッションショーにやってきていた伊武雅刀が演じる役のようです。私は、相関図を観たので彼が演じる役が分かってはいますが…。


視聴率は第2週を除いて20%であり、好調です。第2週が20%を切ったのも、終戦の直前直後における、すみれにとって辛い時期を観るのをやめた人がいたからだと思います。私の場合は、彼女の人生が好転してから、録画してた該当回を観ました。もっとも、私はリアルタイムで観ることはありませんので、始めからカウントの対象にはなりえませんが…。

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ーー以上ーー