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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

東日本大震災に伴う国の復興支援事業の予算で活動費が賄われていた「まさかり☆Girls5」(青森県)が解散

「まさかり☆Girls5」という青森県がプロデュースしたご当地アイドル(グループ)が3月24日に解散したそうです。“まさかり”とは下北半島のことであり、下北半島のPRを担っていたそうです。
www.huffingtonpost.jp

ご当地アイドルとして私がすぐに思い浮かぶのは、新潟県を拠点に活動しているNegiccoです。ライブを行うのは主に新潟県のようですが、それ以外のライブもかなり行っているようです*1

Negiccoは、商的に成り立っているグループだと思います。この部類には、その中にはPerfume(広島)のようにメジャーになったグループがあります。

Perfumeのようになりたいと思っているグループもあるでしょうし、地元のアイドルグループとしてあり続けたいと思っているグループもあると思います。この辺はテレビの深夜番組と同じかもしれません。やがては、ゴールデンを目指したいと思っている番組もありますし、ゴールデンよりも制約が少ない深夜番組としてあり続けたいと思っている番組もあるからです。


ご当地アイドルには商的に成り立っている部類の他に、地元をPRすることの目的にする主に自治体などが主導するグループがあるようです。おそらく、ミスピーチ(福島県)が歌って踊るならば、当地アイドルにも該当することになると思います。

この部類のご当地アイドルの場合は、活動費用は公的資金によって賄われることがほとんどなのだろうと思います。「まさかり☆Girls5」もこれに該当します。他のご当地アイドルと違うことは、国費であったことです。

冒頭でリンクを張ったハフィントンポストの記事によると、具体的には東日本大震災に伴う国の復興支援事業の予算であったそうです。

活動費には、東日本大震災に伴う国の復興支援事業の予算を充てた。YouTubeで発信するPR動画の製作や、ステージイベントの運営費などとして約600万円が使われたという。河北新報は、国が100%負担する予算措置は2016年度で終了したことから、アイドル活動の継続を断念したと報じている。

青森県のご当地アイドル、国の予算が切れて解散 「まさかり☆Girls5」とは?

ご当地アイドルの活動費に国費、しかも、東日本大震災に伴う国の復興支援事業の予算が使われることには違和感があります。必要なよりも多大な予算が割り当てられたために、使いどころがなく、結果としてご当地アイドルの活動費に使われたと邪推されても仕方がないことです。
もし、「まさかり☆Girls5」が大成功を収めて、活動中に大きな注目を得た結果、テレビ局で全国的に報じられたならば、大きな批判を浴びた可能性があります。

復興支援事業の予算の妥当性については、青森県は次のように釈明をしたようです。しかしながら、以下に述べるように厳しい釈明のように思います。

震災復興の予算をアイドル活動に充てた件については「震災以降、青森県で唯一、下北地域だけ観光客の回復が進んでいない。ご当地アイドルという形を取ることで、ネットなどを通して広く地域をPRして、観光客を呼び込めると考えた」と説明した。

青森県のご当地アイドル、国の予算が切れて解散 「まさかり☆Girls5」とは?

「震災以降、青森県で唯一、下北地域だけ観光客の回復が進んでいない。」ということには本当にそうなのかと思ってしまいます。観光が低迷しているとしてもそれは、東日本大震災の影響以外の要因が多いかもしれないと思うからです。回復していないとするならば、比較時期を東日本大震災のかなり前を基準にしている可能性があります。

私が抱いた疑問が現実とは違うならば、それを防ぐためにも、ハフィントンポストの記者はデータを示すように求めることが望ましかったと思います。


実は、下北半島東日本大震災の際には関東地方よりも揺れていません。青森県で最も揺れた観測点でも5強です。これに対して、茨城県と栃木県には6強の観測点があります[図は気象庁のデータベース*2の検索結果]。

津波による被害があったとしても、該当する沿岸地域には主な観光地(恐山、大間、仏ヶ浦)はありません。地理に詳しくない人のために、「まさかり☆Girls5」に敬意を表して、まさかりで説明することにします。

まさかりの柄を垂直方向にして、刃が左上にあるように配置してみます。津波の被害があった可能性があった太平洋側の沿岸は、柄の右側に該当します。これに対して、恐山、大間、仏ヶ浦は、それぞれ、刃の中央、上、左にあります。したがって、これらの観光地が津波の大きな被害を受けていた可能性はかなり低いです。


とやかく書きましたが、「まさかり☆Girls5」の4人は青森県のために頑張ったと思いますので、敬意を表したいと思います。

残念ながら解散ライブは、青森県むつ合同庁舎会議室において非公開で行われたようです。観ることができたのは、県庁職員とメンバーの家族と報道関係者だけのようです。Yotubeに動画を上げることは難しくはなく、さらなる経費はかからないと思うのですが、見当たりませんでした。


ということで、「まさかり☆Girls5」の活動の記録(青森県庁ウェブサイト)にリンクを張って、このブログ記事を終えることにします。
http://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/seisaku/masakarigirls5.html

*1:例えば、4月後半から5月初めには、4箇所(新潟、名古屋、大阪、東京)をまわるライブハウスワンマンツアー「SPRING 2017 TOUR~ライブハウスのネギ~」があるようです。 http://negicco.net/

*2:http://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/