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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

相生市(兵庫県)において4月から提供されている通学タクシーに関して

相生市兵庫県)の南端にある坪根地区の新小学1年生が、市が提供した通学タクシーで市の中心部にある相生小学校に通うことになったそうです。これに関する産経新聞の記事がYahoo!Newsに転載されて、トップ記事になったことによって知りました。
headlines.yahoo.co.jp

地方紙である神戸新聞による記事もあります。
headlines.yahoo.co.jp


坪根地区は市内中心部までは陸路では不便な地域であり、4年前までは連絡船「つぼね丸」が就航していたそうです。残念ながら、通学に利用していた小中学生がゼロになったために廃止になったそうです。

「つぼね丸」は1960年に開設され、一日6往復であったようです。市の中心部への時間は、動画によると15分だったようです。
www.eetoko-aioi.jp

「つぼね丸」は、買い物や通院のためにも重要な公共交通だったようです。でも、人口減少など*1のために、経費に較べると運賃収入がかなり少なくていたようです。2011年度は、業者への委託料567万円に対し、運賃収入は約19万5千円であったとのことです。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/9711/2013/k130214.html


坪根地区から相生小学校まで距離はgoogle mapで測ると約7.2キロでした。地図で見る限りは、歩いての通学が難しそうです。一番近い小学校は、隣接する自治体である赤穂市の坂越小学校です(4.7キロ)。でも、自治体の間に山などがあり、歩いて越えることが大変であることはよくあることです。

Yahoo!Newsにコメントした人の中には認識していない人もいるようですが、田舎*2では5~10キロを学校/最寄り駅まで送迎することは稀ではありません。集落の中心まではバスは着ているとしても、住居がそこから離れている場合には、バス停まではなく学校/最寄り駅まで送る家庭が少なくないようです。田舎の場合はバスは頻繁ではないからです。
田舎では都会とは異なり、時間に厳しく縛られる会社勤めの割合が低いです。このため、長距離の送迎のための時間を作れる人の割合は都会よりは多いようです。度合は人によって異なるようですが、孫との交流という意味で喜んでいる人もいるようです。


通学タクシーが産経新聞/神戸新聞の記事になったのは、珍しいからです。神戸新聞の記事によると、3月までは保育園への送迎を家族がしていたようなので、4月からも可能であったとは思います。でも、自治体の判断であるので、事情を知らない外野がとやかく言うべきなことではありません。

その判断は様々なことを斟酌して、地域の事情を鑑みた結果だと思います。判断要素には、連絡船を廃する際に、利用する小中学生がゼロになったからだと理由付けしたことがあるかもしれません。年に約500万円を超える赤字であった連絡船をいまさら再開するよりは、費用が約100万円であるらしい通学タクシーの方が安上がりだからです。


以下のことは、今更言っても仕方がないことです。

船による公共交通の廃止は世の中の流れであることようです。

須賀利巡航船(三重県尾鷲市)は2012年9月29日で廃止になりました。須賀利は尾鷲市の飛び地であり、陸地としては紀北町海山区に隣接しています。
natuka-shinobu.hatenablog.com

須賀利の場合には、巡航船と合わせた観光要素のアピールがされていました。このことから、坪根地区の連絡船も、観光資源としてなどのアピールはできなかったのかとは思いました*3。もちろん、坪根地区の事情や考えもありますから、それが妥当であったかは分かりません。

気になって、須崎市の巡航船について確かめたところ、こちらは運航を継続しているようです。
http://www.city.susaki.lg.jp/life/detail.php?hdnKey=340
natuka-shinobu.hatenablog.com


ーー以上ーー

*1:近くに発電所ができたために道路が整備されたことも関係しているのかもしれません

*2:関東地方でも東京駅から60キロ離れれば、自治体の中心部を除けば田舎です。

*3:動画の最後に映された時刻表を観ると、第4便の往路で15:49分に坪根に着いて、16:50に戻るのが都合が良かったとように思います。