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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「タレントパワーランキング2017」における女子アイドル部門、特に連覇をした指原莉乃について(「日経エンターテイメント」2017年6月号)

「タレントパワーランキング2017」が発表されました(「日経エンターテイメント」2017年6月号)。

1位から3位はマツコ・デラックス新垣結衣綾瀬はるかでした。マツコ・デラックス綾瀬はるかの順位は去年と同じですが、新垣結衣は去年の26位から2位へ急上昇しました。

新垣結衣における3月ごとの推移をみると、去年の11月から急上昇しています。主演した「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS、2016年10-12月)がヒットした影響だと思います。彼女の相手役を演じた星野源が去年の466位から17位に超急上昇していることも、これを裏付けています。


今回の話題は、女子アイドル部門、特に去年に続いて1位であった指原莉乃についてです。

女子アイドル部門のトップ3は、1位から指原莉乃HKT48)、山本彩NMB48)、小嶋陽菜AKB48)です。したがって、AKB48系が占めたことになります。

山本彩は去年の6位から2位に上昇しましたが、指原莉乃との差は去年の4.8(指原:20.2、山本:15.4)から、5.7(指原:27.5、山本:21.8)と広がっています。したがって、去年の3位から5位(小嶋陽菜渡辺麻友百田夏菜子)の伸びが十分でなかった結果とも言えます(去年の2位は卒業した高橋みなみ)。

私としては、朝ドラ「べっぴんさん」におて準主役を演じた百田夏菜子ももいろクローバーZ)が、去年の5位から4位に上昇しただけことは予想外でした(高橋みなみが抜けたことを考えるならば、実質的に同順位)。「べっぴんさん」の評価は今年になってから低下したので、2月に行われたことがマイナスの効果をもたらした可能性があります。


勢いが衰えたとされるAKB48系も、掲載されたトップ30内に14人ランクインしています。特にトップ10内には、6人入っています。この数字を見る限りは、坂道系を大きく引き離しているように見えます。坂道系のトップ10内は2人であり、トップ30に広げても8人だからです。

その他のグループについて特出するべきことは、ももいろクローバーZの5人全員がトップ20に入ったことです。


AKB48系と坂道系については、個別のグループの内訳も表にしました。

この表によると母艦であるAKB48の未来は楽観できないことが分かります。トップ10内に入ったAKB48系の14人における、8人だけがAKB48であり*1、二桁になり得たのは姉妹グループの寄与によるからです(HKT48:3人*2、他の姉妹グループ:1人ずつ*3)。

AKB48はトップ10内に4人ランクインしていますが、古参のメンバーだけです(1期:2人、3期:2人)。3位となった小嶋陽菜(1期)は既に卒業しました。

坂道系においてトップ30に入った8人の中の7人は、乃木坂46です。したがって、トップ10内の人数はともかく、トップ30内の人数はAKB48の8人と同レベルです。

だだ、AKB48ほどではないにせよ、乃木坂46高齢化が進んでいるようです。最上位(6位)となった白石麻衣は、社会人3年目の年代です。AKB48系において同年代である指原莉乃は、卒業がそんなには遠くないと観測されています。坂道系については詳しくありませんが、彼女もおそらく同様なのだろうと推測します。


以下は女子アイドル部門において1位となった指原莉乃における、タレントパワーの年代男女別データに関してです。


日経エンターテイメント」に添付されたグラフ(あとで説明)から読み取れる彼女の知名度は高く、約81.5%です。女性タレント全体においても20位くらいのようです。彼女はAKB48系においてはダントツの1位であり、彼女に次ぐのは峯岸みなみ柏木由紀渡辺麻友渡辺麻友小嶋陽菜です。

指原莉乃知名度AKB48グループにおいては突出していることは、去年の選抜総選挙2015の後に行われた「しらべぇによる調査」において分かっていました。
natuka-shinobu.hatenablog.com

この年齢別の知名度から分かったことは、彼女の知名度の特徴は、他のメンバーとは違って、高い年代においても減らないことでした。ピークは30代における87%ですが、50代でも80%と高かったです。


「タレントパワーランキング」では、彼女について年代別だけではなく、男女別データも提供しているので、さらに詳細な知見を得ることができます。「タレントパワー」は知名度と違うのですが、タレントの知名度にタレントに対する調査対象者による関心度も加味している値なので、タレントにとってはより重要な値です。

上でふれた添付グラフでは、タレントパワーを2次元に展開しています。横軸は知名度であり、縦軸はタレントパワーを知名度で割った値(理論的最大値:100)にほぼ該当するようです。

このため縦軸の値は、知名度が低いタレントについては高く出る傾向があるようです。AKB48グループにおける最大値は、松岡はな の値(約81.6%)です。これは彼女の知名度が約7.4%と低いための結果です。

なお、彼女の名誉のために記しておくと、調査対象になったAKB48グループのメンバーにおいて、彼女よりも知名度が低いメンバーもいます。有名タレントではない場合には、「タレントパワーランキング」の調査対象になっただけでも名誉だと思います。


指原莉乃はタレントパワーにおいても、男女を合わせると、ピークは30代にあります。このことは上記データと同じですが、男女別に見ると違う様相も見えてきます。

男性だけにおいても、ピークは30代であることは同じです。でも、これに加えて、明らかな第2ピークが50代にあります。両者ともに30%を超えています。

これに対して女性においては、ピークは20代です。その他に、10代において30%を超えていますので、女性においては若年層において高いです。

まとめると、30%を超えているのは、4つのカテゴリーであり、最も大きいのは30代男性、次が20代女性です。50代男性と10代女性のどちらが多いかはグラフからは分かりません。


AKB48グループのファンというと、メンバーを擬似恋愛の対象にする若い男性が多いと言う印象を持つ人が多いと思います。実際にも、10代後半から20代にかけての年代の男性ファンが多いのだろうと思います。

しかしながら、彼女のファン層はかなり違うようです。タレントパワーから推察すると、10代と20代においては女性のファンが多く、男性においては高い年齢のファンがかなりいるようだからです。

10代と20代の男性におけるファンの占める割合が多くなくて、人気が高いことは、人気の安定性を意味しています。何故ならば、10代と20代の男性は移り気だからです。若い容姿が良いメンバーが加入すると、推し変をすることが稀ではないようです。


アイドルファンに10代と20代の男性が多いのは、見えたものだけで評価することが多い年代だからだと思います。これに対して指原莉乃において、この2つの年代よりも高い年代に第1ピークと第2ピークがあるのは、年代を経ることにより理解される彼女の良さがあるからだと思います。

例えば、彼女のバラエティ番組にへの出演ついてのツブヤキをみると、高い年代においては頭が良いと理解する人が多いのに対して、若い年代においては頭が悪いとみなす人が少なくないようです。これは、頭の良さに着いての理解が、学生時代と社会人になってからは違うことを反映していると思います。

学生時代においては、偏差値において表される知識を反映した学力、そしてその結果として入学した大学のランクにおける評価が、極めて重要視されると思います。これに対して、社会人になると、学歴が高く、知識が豊富であるのにもかかわらず、どうしょうもない人を多数見けるようになります。

そして、学校秀才的な型通りのあり方はむしろ弊害になり、重要なことは置かれた状況に適して対処することであることが分かってきます。指原莉乃のこの種の能力は極めて高く、それがバラエティにおいて重用されている所以です。でも、このことは、若い年代には分かりにくいようです。

https://www.instagram.com/p/BQnH2epAq6-/女性の若い年代における支持が大きいのは、テレビ番組における、彼女の本音に近く飾らない発言に共感を持ったり、美容術を含むファンションに関心を持つ人が少なくないためだと思います。

例えば、グラデーションリップについての彼女インスタグラム投稿(左)は評判が良かったようであり、現在34500程度の「いいね!」を得ています。フォロワーが28万人程度のインスタグラムとしては、かなり多い方です。

女性の年配の年代における支持がそれほどではないのは、彼女のファションが参考にならない年代であることの他に、母親の感覚においては、もう少し言葉遣いをどうにかしたらよいと感じることも影響しているしれません。でも、そのように感じるのは、彼女たちが主なターゲットではないバラエティ番組を観た結果かもしれません。

彼女は対応する人によって、言葉遣いを含むあり方を変えてきます。例えば、60歳代後半である安藤和津と共演した「ワイドナショー」(2017年4月23日)では、ふさわしい対応をして、安藤和津には気に入られたような感じを受けました。

なお、同じく共演者であり、安藤和津と同じ年代である泉谷しげるには、別の意味でふさわしい応答をしていました。「おめぇ」という口調で話しかける彼には、年長者として敬いながらもフランクな対応をしていました。彼のこと弄って、彼を含めた場を盛り上げることができるタレントは、彼女くらいだと思います。


指原莉乃と比較するために山本彩についても記します。彼女は女子アイドル部門おいて2位になったためか、年齢別男女別のグラフが掲載されているからです。

山本彩指原莉乃との違いは、男性においては40代以降、女性においては30代以降の落ち込みが大きいことです。指原莉乃において20%を下回っているのは60代女性だけですが、山本彩の場合には半数である6つカテゴリー(10代男性、40代男女、50代女性、60代男女)において下回っています。山本彩が有意に指原莉乃を上回っていると思われるのは、20代男性でのみであり、しかも1割程度の差があるに過ぎません。


タレントパワーは人気と相関性がありますので、指原莉乃の人気は山本彩の人気を上回っているのだと思います。それでは、NHK紅白選抜の投票において山本彩が何故、勝ったのかと考える人もいらっしゃると思います。

この事について引っかる方がいらっしゃるかもしれませんので、今回のブログ記事の趣旨とは違うのですが、以下に説明します。興味のない方はスルーをしていただけたらと思います。


要因は主に以下の2つだと考えています。

  1. NHK紅白選抜への熱量の違い(ほぼ毎日のテレビ出演がある指原莉乃と、タイトルが是非欲しかった山本彩
  2. 投票者層の偏り(投票がスマホに限られていたので、所有者が多い若年層の投票の割合が多かった)

(1)指原莉乃はほぼ1日に1回のペースでテレビ出演をしています。ニホンモニターの調査によると2016年の1月から11月の間に350本の番組に出演しています。
natuka-shinobu.hatenablog.com

レギュラー番組や休みになった年末年始においても特番番組への出演によって、ほぼ同じレベルの出演がありました。

これに比較するならば、山本彩のテレビ出演はほぼ音楽番組に限られていると思います。したがって、彼女のファンは、紅白歌合戦をより重視していたと推測します。

指原莉乃AKB48選抜総選挙を三回も制覇しています。この他、2位にも1度なっています。これに対して、山本彩が最も良い成績を残したのは、去年の4位でした。このため、NHK紅白選抜においてこそ、タイトルを取らせたいというファンの気持ちは強かったと思います。

この2つのことを理解しているならば、どちらのファンにおいてNHK紅白選抜への熱量が大きかったかは容易に分かると思います。

彼女のファンがタイトルを欲していたことは、1位になったあとのネットへの書き込みからも分かります。山本彩が実人気では1位であるという書き込みを、頻繁に見かけたのです。そして、それから4ヶ月経った現在でも、程度は減りましたがその種のコピペを見かけます。


(2)もう一つ要因は、投票者の年代に偏りがあったことです。テレビを介さない投票はスマホのみであったことは、スマホユーザが多い若年層の投票の寄与を多く、その割合が少ない年配層の投票の寄与を少なくしました。

さらに、若年層における薄く広い関係に基づく投票の依頼の拡散効果が大きかったようです。これに対して年配層においては、そのような依頼ができる知り合いが少なかったようです。また、知り合いにおいてもスマフォを持っていない人の割合がかなり多かったようです。

したがって、年配層のファンが多い指原莉乃のファンにはNHK紅白選抜は不利な投票形態でした。今回の「タレントパワーランキング2017」の年代別男女別から、指原莉乃の若年層のファンは、山本彩と同程度であると推測します。でも、山本彩のファンの方は熱量が多かったので、投票依頼の拡散においては、倍近い差があったのではないかと思います。


指原莉乃のファンの冷静な人の中には、このように不利なことは理解していたようなので、得票数が山本彩の83%に達したことについて、十分に健闘した結果だと思った人が少なからずいたようです。そして、仮にAKB48選抜総選挙のレギュレーションが変わり1人1票となっても、指原莉乃山本彩に敗する可能性は低いと思っていたかもしれません。なお、山本彩AKB48選抜総選挙2017には出馬をしないようです。


この記事では指原莉乃のタレントパワーランキングの年齢別男女別の違いを、山本彩と比較しました。彼女における年配層における数値の低下は、指原莉乃以外のほぼ全てのメンバーと共通です。

しかし、女性ファンの割合が少なくない傾向を有するメンバーとしては、指原莉乃と同様に少数派だと推測します。おそらく、女子アイドル部門においてトップ30に入った宮脇咲良(20位)、小嶋真子(25位)、向井地美音(29位)のような来年1月に成人式を迎える年代以降においては、若い男性ファンの割合が極めて多いことがほとんどだと思います。


AKB48グループのほとんどのメンバーは、少なくとも卒業した直後には、タレントパワーが下がるようです。これはAKB48グループに所属することによって得ることができた仕事がなくなるためです。

指原莉乃も卒業後のことを心配しているようです。でも、それは彼女が心配性であるためであり、彼女が所属する太田プロや、彼女と頻繁に共演する芸能人は心配する必要がないと思ってるはずです。

彼女がAKB48グループにいることよって得ているテレビの仕事は「HKT48のおでかけ!」(TBS、木曜深夜)だけです。これは彼女のテレビ仕事におけるごく少ない割合を占めるにすぎません。

この番組の収録に要する時間が必要なければ、他のテレビ仕事が入ることになると思います。また、現在は握手会などのAKB48グループの仕事に割り当てられている時間にも、さらなるテレビ仕事の時間になる可能性が高いです。


若い男性ファンは、メンバーが卒業すると新たな推しメンに見つけて、以前の推しメンへの興味を失う可能性があります。しかしながら、彼女の場合にはこの層の割合が少ないので、この意味でのマイナスはほとんどないと思います。年配の男性ファンや若年層の女性ファンにおいては、卒業しても以前と同じように応援する人がほとんどだと思うからです。


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natuka-shinobu.hatenablog.com