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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

指原莉乃のファン層の分布がもたらしているプラス(10~20歳代の女性と、30歳代以降の男性)

指原莉乃のファン層の年代別男女別の分布の特徴は、若い年代では女性が多く、それ以外の年代では男性が多いことです。いい加減に記載すると、10~20歳代の女性と、30歳代以降の男性が多いです。

この分布特徴は、例えば「タレントパワーランキング2017(「日経エンターテイメント」2017年6月号)における分布図から見て取れます。

若い女性における人気は去年の12月にインスタグラムを始めたことによってさらに増えたようです。彼女のインスタグラムは、twitterとは違う読者層を念頭にしたメディアです。ちなみに、現在のtwitterのフォロワーは141万人を超えています。

彼女のインスタグラムのフォロワーは、twitterのフォロワーとは重なりが少ないです。それにもかかわらず、フォロワーは31万人を超しています。「いいね!」が多い投稿へのコメントの文体から女性の割合が多いことが推察されます。


このことから、CanCam7月号(2017年5月23日発売)の表紙に彼女が選ばれたのは、妥当だと思います。この号の大特集は「インスタの女王になりたい」であり、彼女に該当する6ページは「目指せ! 新・インスタ女王!」となっています。

twitterへの書き込みを観ると、彼女が表紙を務めることによって購入をした女性がかなりいるようです。もちろん、彼女が表紙であることによって購入を止めたという書き込みもありますが*1、その割合は少ないです。

この号は売れ行きが著しく、発売初日においてほどんどのコンビニ店頭から姿を消したようです。書店でも翌日からは見つけることが難しくなったようです。

その主な原因は、付録である「スマホに付ける! 魔法の★自撮りライト」であったようですが、彼女も普段はCanCamを買わない層への広告塔として役立ったようです。


彼女のファンにおいて、若い年代では女性が多く、それ以外の年代では男性が多いことは、アイドルから芸能人になるタレントには有利な傾向です。まず、若い年代の女性の人気があることは芸能人として成功するために重要なことです。

そして、タニマチになりえるような年代の男性の人気が高いことは、大人数のアイドルグループにおいて人気を得るためには重要です。特にAKB48選抜総選挙があるAKB48グループにおいては重要です。


AKB48グループのファンというと、若い男性が多いと一般には受け取られているようです。この年代はプロヂューサーの秋元康がターゲットとして想定していた年代ですから、あながち間違えではありません。

AKB48は彼が、若い女性のアイドルになりたいという夢を叶えるために作ったグループです。決して、若い男性に擬似恋愛の対象を提供するために作ったグループではありません。

しかしながら普通の若い女性が、力士に対するタニマチ、芸術家に対するパトロンのような存在を得ることは難しいです。そこで、彼が考えたことは小口のタニマチを若い男性から数多く得ることでした。

この彼の戦略は成功しました。しかしながら、この層にファンが多いことはいくつかの問題をもたらし、批判好きな人の対象にAKB48がになりがちになるキッカケを作りました。原因は、この層においては、自制心が十分でなく、自分に酔う傾向が他の層に比べて多いからです。

一般の人も知ることになった問題は、自分に見合う以上のCDを買ってしまう者と、自分が配ることができる以上のCDを買って捨てる者がいたことです。

社会的に成功したタニマチであったならば、多くのCDを買う財力があります。そして、知り合いにそれを配って、プロモーションに使うことができます。しかしながら、内向的な若い男性には、概して著しく難しいと思います。

この他に一般的に知られていない問題ももたらしています。これは、若い男性ファンには、推しているメンバーが好きだというよりは推している自分が好きな人がいるために起きています。その中には、推しメンのために他のメンバーをdisる人がいます。これは、金持ち喧嘩せずのタニマチには稀なことだと思います。

タニマチになり得る年代においては、才覚によって収入を増やすことができる人がいます。その人達には、パイを大きくするという発想があります。

これに対して雇用される割合が多い若い年代では、収入が固定していることが多いです。このため、彼らにありがちな世界観は、パイの大きさは変わらないことの前提にしています。この世界感においては、自分の推しメンの機会を増やすことに努めることは、他のメンバーの機会が減ることに努めることと同値に見えることが稀ではないようです。


指原莉乃のファンにおいて若い男性の割合が少ないことは、その年代が起こしえる問題が生まれにくいことになると思います。

このことは、指原莉乃のファンにおいて、若い男性ファンが少ないという意味ではありません。実際には、彼女よりも若い男性ファンが多いメンバーはかなり少ないです。何故目立ちにくいかというと、その年代に特徴的な傾向を有する割合が少ないと共に、他の層のプレゼンスによって、その傾向の発現が抑制されることがあると思います。


指原莉乃のファン層は、彼女のタレントとしての活動を容易にしています。特に、中高年のファンにおいて、彼女が仕事で関わるタレントに対して好意的であることはプラスです。このありかたは、世の中で成功するためには才能だけではなく、それが発揮できる人間関係が重要であることを理解している年代だからだと思います。
当たり前である考えに見えますが、推しのために他のメンバーをdisる人、推しグループのために他のグループをdisる人などには縁遠い発想です。

彼女の男性ファンにおける自分たちより若い男性タレントへの視線は柔らかいです。若いアイドルファンなどにおいて、同性のタレントを自分の競合者として見なす人が稀ではないことは、かなり違います。

例えば、彼女がセンターとなったAKB48のシングル「しあわせを分けなさい」(2016年8月31日発売[*2]のMVにおいて彼女の花婿役を演じた吉村崇(平成ノブシコブシ)は、彼女のファンの想定外の好意的な反応に驚いたようです。


指原莉乃への中高年の男性ファンの割合が増えたのは、週刊文春の報道の結果、博多をベースにするHKT48に異動して、やがて劇場支配人となって活躍することになったことが、大きく影響しました。メンバーを擬似恋愛の対象とする割合が多い若い男性ファンが減り、劇場支配人としての働きを理解できる中高年のファンが増えたためです。

彼女の人気が出たのは文春スキャンダルと思い込んでいる人がいるようですが、これは間違えです。彼女はこの直前に行われたAKB48選抜総選挙2012において、前年の9位から4位にまでに達していたからです。

彼女は既に48人枠が埋まってからのAKB48への加入したので、研究生から正規メンバーに昇格しました。その彼女が、初めから正規メンバーとして出発し、神7と崇められていた4人(篠田麻里子高橋みなみ小嶋陽菜板野友美)を抜いたことは快挙でした。

当時のAKB48の本流はチームAであり、前田敦子(卒業予定のために不出馬)、篠田麻里子高橋みなみ小嶋陽菜、そして、指原莉乃が所属していました。このため、文春スキャンダルがない場合でも、彼女がトップになる可能性は高かったと思います。なお、実際にトップになる年は、現実(2013年)よりは少し遅れたかもしれません。


指原莉乃をファン層について望まれることがあるとするならば、中高年女性ファンが増えることだろうと思います。若い女性に較べると少ないのは、彼女達をターゲットとするテレビ番組への出演が少ないためだと思います。それから、彼女の言葉遣いも影響していると思います。彼女は番組がターゲットとする年代を意識して、言葉遣いを変えているからです。

彼女が6月初めに出演する「さし旅」の第2弾「文房具マニアと巡る熱狂ツアー」(6月3日[土]午後8時15分~43分)には、中高年女性も想定視聴者となっていると思います。このような番組へのテレビ出演が増えるならば、ファンの範囲が徐々に広がっていくのではと思います。
natuka-shinobu.hatenablog.com



ーー以上ーー

*1:上品でない文体のものが目立ちますので、現実的には気にしなくてもよさそうです。

*2:「LOVE TRIP」との両A面