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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

12月の第1週のオリコン週間チャート[1位:BTS (防弾少年団)、2位:NGT48、3位:=Love(愛称:イコラブ)など]とビルボード・チャートとの比較(2位と3位のMV再生回数の比較を含む)

12月の第1週のオリコン週間チャート(売り上げ集計期間:2017年12月4~10日)については、既に以下の記事を書きました。

具体的順位は、1位から4位は、「MIC Drop/DNA/Crystal Snow」(BTS (防弾少年団))、「世界はどこまで青空なのか?」(NGT48)、「僕らの制服クリスマス」(=Love)、「北風と太陽」(E-girls)でした。5位については曲名もアーティスト名も長いので、DOLM@STER系の曲と記しておきます。
natuka-shinobu.hatenablog.com


今回はオリコン週間チャートを、2つのビルボード・チャートと比較します。1つは売り上げのチャートであり、もう一つはポイントによる評価チャートです。まず、それぞれの違いを簡単に説明します。

現在のオリコンにおける集計は特典目的の購入がチャート順位に大きく影響するという批判に対処したものです。具体的には、イベントにおける購入枚数が閾値以上の場合には、その閾値までしかカウントしないようです。詳しくは、オリコンサイトにおける説明を御覧ください。

これに対して、ビルボードのチャートでは売り上げの実数です。このことから、ビルボード集計数がオリコン集計数を必ず上回ると予想することが順当ですが、必ずしもそうではありません。

ビルボードにおけるポイントによる評価チャートには、wikipediaの記載によると、CD売り上げの他に、ダウンロード数・ストリーミング回数・CDからパソコンへの取り込み回数・YouTube等での動画再生回数・ラジオでのオンエア回数・曲に関するツイート数などが加味されているようです。良さそうにも見えますが、各評価要素の重み付けにおけるビルボードの価値観に依存することも事実です(関連することを後述)。


ビルボードの売り上げチャート順位は、4位まではオリコンのものと同じです。しかしながら、5位と6位が入れ替わっています。注釈に値することは、オリコン5位であるDOLM@STER系の曲では、ビルボードにおける売り上げ(14,290枚)がオリコンにおける売り上げ(15,770枚)を下回っていることです。

ビルボードのポイントによる評価チャートでは、配信限定である「あなた」(宇多田ヒカル)がオリコンチャートにおける2位と3位の間に入りました。どの間にはいるかは、ポイントを算出する際の各要素の重み付けによって変わりますので、具体的順位は大きく気に留める必要はないと思います。

ちなみに、オリコン/ビルボードにおける売り上げチャートにおける5位と6位の曲は、ビルボードにおけるポイントチャートでは100位以内には見つかりませんでした。


ビルボードにおけるポイントチャートについては、上述のように各評価要素の重み付けに依存します。各評価要素の粗データが得らればよいのですが、少なくとも常に容易には得ることがでないと思います。

誰でも入手できる評価要素として、YoutubeにおけるMV再生回数があります。そこで、2位と3位の曲である「世界はどこまで青空なのか?」(NGT48)と、「僕らの制服クリスマス」(=Love)に関して、CDのカップリング曲を含めて観測してみました(2017年12月15日 15時頃観測)。

以下、=Loveのことを愛称であるイコラブと称することにします。


この2曲を取り上げるのは、NGT48とイコラブの曲が、共にセカンドシングルであることから、その比較に発売前から興味が持つ人がいたからです。ただ、そのような人たちが主に興味を持つCD売り上げにおいて、実際には勝負が成り立っていませんでした。知名度、マスコミの扱い、CDの供給などにおいて、NGT48が大きく優っていたからです*1

でも、表題曲のYoutube再生回数では「僕らの制服クリスマス」が「世界はどこまで青空なのか?」をかなり上回りました。粗データを公表してほしいという主張を後押しするものであることは、このブログ記事としてはありがたいです。

具体的には前者は1051603回であり、後者は738863回でした(2017年12月15日 15時頃観測)。つまり、再生回数ではNGT48はイコラブの7割程度でした。


このブログ記事の趣旨としては、ここで終了しても支障がありません。でも、なぜCDの売り上げ枚数と順序が逆であることに興味を持つ人もいらっしゃると思いますので、説明を加えます。

この結果をもたらしたのは、「僕らの制服クリスマス」が高校生を中心とする年代(中学生から大学生)が欲した曲であることと、YoutubeでMVを観ることには費用がかからないことだと思います。若い年代による情報の拡散力は大きく、ネットを介して勧められた人も気軽にMVを観ることができます。無料だからです。

「僕らの制服クリスマス」が若者が欲していたものとなったことには、制服クリスマスは、イコラブのプロデューサーである指原莉乃(作詞)が少し前に通り過ぎたものであることが、大きなプラスをもたらしていると思います。その彼女がこういうクリスマスであったらばよかったなぁと思い浮かべてプロデュースしたのがこの曲だと想像します。彼女の視線が巧妙に混在するこの曲は、制服クリスマスがだいぶ前に過ぎた年代にも、ノスタルジーを掻き立てるようです。

これに対して「世界はどこまで青空なのか?」の歌詞は、初老に片足を踏み入れつつある秋元康(作詞)が若者に若いことの素晴らしさを説く部類のものです。どちらが若者にアピールするかは明らかです。


「僕らの制服クリスマス」は、MVでも人気において優ったにも関わらず、CD売り上げでは「世界はどこまで青空なのか?」の約27%した。その原因を単純化するならば、「僕らの制服クリスマス」を好む者が多い若い年代は、上の年代に較べてお金がないからです。このため、特に高校生までは、複数種類を購入する者の割合はそんなには高くないと推測します。

特に、地方在住の場合は、イベント*2に遠征する旅費を有する割合はかなり少ないと思います。したがって、友達に配れるレベルの数のCDを買う必要がそもそもないと思います。


最後になりますが、「世界はどこまで青空なのか?」の再生回数が少ない原因の一つに、曲が始まるまで4分かかることにふれなかったことを記しておきます。これにふれたとしても、論理がももたらす結果は同じなのですが、論理構造が複雑化して分かりにくくなるからです。


ーー以上ーー

*1:NGT48の曲は10万枚以上売れると予想されるのに対して、イコラブのCDは10万枚以上製造されるとは思いにくかったです。

*2:イベントのために遠征を要するファンの割合は、イコラブにおいてはNGT48に比べて大きいです。現時点では、イベントが収益的に成り立つ地域がかなり限られているからです。