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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

AKB48グループのシングルCD売り上げ[2017年](オリコン)の表をせっかく作ってあったので…。

ブログ記事を書くために作った表がありながら、昨年中には該当記事を書いていなかったものがいくつかあります。その一つはAKB48グループのシングルCDのオリコン年間順位(集計期間:2016年12月12日~2017年12月10日)についての表です。今回は、これに関する記事を描きます。


AKB48は4枚のシングルCDを発売して、全てがミリオンセラーになりました。そして、オリコン年間チャート4位までを独占しました。
www.oricon.co.jp

5位から7位は乃木坂46であり、8位と9位は欅坂46、10位から12位までは嵐でした。この8曲の中で私が聴いたことがあるのは、「I’ll be there」(嵐)だけなので、分かりやすいなぁという以上の印象はありません。ちなみに、この曲を聴いたことがあるのは、主題歌となったドラマ「貴族探偵」(フジテレビ、2017年4-6月)を観ていたからです。

AKB48姉妹グループSKE48NMB48HKT48、NGT48)の上位ランクインは6曲だけした。それだけしか発売されていなかったようです。具体的には、SKE48NMB48が1曲ずつ(14位、15位)、HKT48とNGT48が2曲ずつです(それぞれ、21位と23位、30位と40位)。

SKE48NMB48が1曲ずつであることについては、この表を作っている際に驚きました。ベテランのアーティストならばともかく、この2グループのようなキャリアのアーティストとしては珍しいと思います。

特に、NMB48については意外でした。メンバーがビキニ姿で踊るMV(おそらく夏の曲)が、夏に発売されたのに違いないと思っていたからです。この伝統の最後の曲は、渡辺美優紀の卒業ソングに該当する「僕はいない」(2016年8月3日発売)になったようです。


今年からは姉妹グループのシングルCDはよほどのことがない限り年に1枚になる可能性があると懸念しています。国内5番目の姉妹グループであるSTU48が1月にデビューするからです。

去年にデビューしたNGT48のCDは、年間2枚発売されました。STU48に対しても同じならば、他の姉妹グループに対しては複数枚が割り当てられる余裕がない可能性があるからです。

“余裕がない”と記したのは、姉妹グループのシングルCD発売の総数に上限があると観測されているからです。これには、2つの限界が関係します。プロデューサーである秋元康における限界と、週間1位にほぼ確実になれる枠の限界です。


まず、前者の限界についてです。秋元康は、AKB48グループ(STU48を含めて6つ)の他に坂道シリーズ(乃木坂46欅坂46)をプロデュースしてきました。そして、去年はアイドルグループのプロデュースをさらに広げました。

しかしながら、人間である彼のプロデュース能力には限界があります。CDを発売する際には、表題曲だけでなくカップリング曲もプロデュースするからです。


後者の限界はオリコンの週間1位となることが業界では大きな意味を持つことに起因しています。1年は約52週ですが、上限は52曲というわけではありません。他者と関係性があるからです。

年間チャートの30位までの曲は全て、週間1位になっています。内訳はAKB48グループが9曲、坂道シリーズが5曲、ジャニーズ系が12曲です。

各系統がそれ自身の都合にだけ基づいてCDを発売するならば、発売日に重なりがないことが起える可能性は、統計学的には極めて少ないと思います。したがって、調整、そうでなくても、互いのマイナスになること避けることが行われていた可能性が高いです。

他の4曲(BTS:2曲、TWICE:1曲、星野源;1曲)は、それには参加していないと思います。事実、13位であった「MIC Drop/DNA/Crystal Snow」(BTS)の発売日は「世界はどこまで青空なのか?」(NGT48、セカンドシングル)と同じ12月6日でした。


このNGT48の曲は姉妹グループの曲では年間売り上げが一番少なく(15万枚弱)、順位も40位でした。調整対象となった推測されるAKB48グループの中では1位になれない可能性が最も高かった曲でした*1

この曲は年間ランキング期間の最終週(12月04日~10日)に発売されました。発売がもう少し前の週ならば、曲の売り上げは増えて、年間順位も上がったと思います。

しかしながら、この曲は売り上げ総数において30位である「青春時計」(NGT48のデビューシングル)を上回る可能性は少ないと思います。これは、第5週までの週間売り上げ(171771枚)からの推測です。最高のために、NGT48については初週の売り上げを表に加えています。


(以下は、ほぼNGT48のことしか記載していません。)

NGT48のCD売り上げにおいて、知名度が増えたはずのセカンドシングルがデビューシングルを下回った要因にはいくつかあると思います。以下、公式MV(以下、単にMVと記載)の再生回数について記載します。

MVの再生回数は、デビューシングルにおいては300万回を超えています。しかしながら、セカンドシングルにおいては、MV公開から2ヶ月たった現在(2018年1月12日)でも100万枚に達していません。公開期間に違いがありますので単純比較はできませんが、セカンドシングルのMVが不評であると見なしても大きな異論を唱える人は少ないと思います。

このMVの監督は業界では、注目されているらしい山戸結希でした。12分の長編であり、荻野由佳を主人公にして大きくフィーチャーしています。ちなみに彼女は、AKB48選抜総選挙2017において前年の95位から5位に大躍進しています。

このMVの再生回数が少ない原因は、2つあると思います。

1つの原因は、MVのもっとも重要な目的が最大の優先度でなかったことです。最も重要なことは、できるだけ多くの人に何度も観てもらい、曲を気に入ってもらうことです。実際にはMVは、NGT48メンバーを起用した映像作品のように見えました。

もう一つは、荻野由佳の人気を過大評価したことです。AKB48選抜総選挙における5位は、実際には1人、多くても2~3人程による大量得票によるものであるというのが、事情に詳しい人の解釈だと思います。


あまり事情を知らない監督にMVを頼むことにはリスクがあります。ファンが望むものとならない可能性が通常よりも大きくなるからです。それにもかかわらず依頼するのは、話題性がある監督に依頼すれば、マスコミが報道して話題になるからだと思います。また、あわよくば賞をとってくれて、さらに話題になるかもしれません。

でも、リスクを考慮しなくてよいのはAKB48の場合です。何故ならば、AKB48のシングルにおいてMVの重要度は低いようだからです。ファンの多くは曲とは関係なしに、握手券などの特典を得るためにCDを買うようだからです。自虐的に、曲は握手券のオマケだと述べるファンもいます。その観点によると、MVはオマケのオマケなのだと思います。

今回のNGT48のセカンドシングルにおいて分かったことは、姉妹グループAKB48とは違うことです。発売されるCDが年に1~2枚ならば、曲はファンにとっては大切なものになります。そして、MVにも期待が大きくなります。姉妹グループの立場になって考えれば、自明のことです。

加えて、NGT48はAKB48に比べると基盤がまだ脆弱です。例えば、観光産業に大きく依存する地域では景気や気候の影響を受けやすいことから、類推できると思います。

荻野由佳の躍進を、マスコミはNGT48の躍進でもあると見なしました。これは、NGT48の基盤が盤石になりつつあるという解釈にもつながったと思います。

AKB48とNGT48の運営は実際のことを知っていたと思います。このため私には、この勘違いを利用しようとしていたように見えました。しかしながら、利用しようと思い込んでいるうちに、それが真実だと思い違いするようになったのかもしれません。


ーー以上ーー

*1:年間トップ40内の曲で週間1位を取れなかった曲は、この曲と「帆を上げろ!」(BOYS AND MEN)だけでした。その年間順位は34位であり、[総売上:約17万枚]でした。