齊藤なぎさ(=LOVE、以降はイコラブ)が「痛快TV スカッとジャパン」(フジテレビ、月19:57~)の番組内ドラマ(ショートショートスカッと④)「カバンで席取りオンナ」に女子高生役で出演しました(2018年6月11日)。
ドラマの舞台ほぼ満員の朝のバスです。やがて、空いている席は、語り手の女性が座る二人がけシートの通路側だけになります。
すると、その席にスクールカバンが投げ込まれます。もちろん、席をゲットするためです。
そのカバンに施されていた装飾は、今風の女子高生にとっては可愛げのあるものだと思います。でも、彼女に好意を持たない人の場合は、ややマイナスの印象を受ける可能性がものであり、これまでの展開を観ていた視聴者の多くはそうたっだかもしれません。
カメラが女子高生(齊藤なぎさ)を写すと、ピングの大きなヘッドフォーンをしていました。かわいいことは確かです。でも、好意を持たない人の場合は、マイナスの印象を得る可能性がある今風の風体と所作でした。少なくとも、良いところのお嬢さん学校の生徒には見えませんでした。
女子高生の行為に、その女性は呆れて注意しようかなぁと思います。本来ならば席を得ることができたと思われる男性も、「ちょっと、いくらなんでもそれはないよ」と苦言を呈し始めようとします。
年配の女性がかなり苦労してバスの乗車口を登って来たのは、その時です。そして、女子高生が駆け寄って、彼女をいたわりながら席に誘導すると、成り行きを注視していた乗客は、彼女の意図を察します。
年配女性が無事に席についたことを確認すると、女子高生は、男性にカバンを投げたことを詫びます。すると、男性は「大丈夫です」と了解の意を示します。ドラマは語り手の女性が「見た目で判断してしまった自分を反省…かつスカッとしました」と述べるところで終わりました。
ちなみに、女子高生を演じた齊藤なぎさは、実際には中学3年であり、14歳です。
「ショートショートスカッと」は1分間のドラマであるので、彼女が映された時間は僅かでした。しかしながら、彼女に好感や興味を持った人は少なくなかったようです。このことは、彼女のtwitterのフォロワー数がかなり増えたことからも分かります。
齊藤なぎさのフォロワーは、最近5日間(6月5日21時~)では、1日あたり200人増えていました。このことを割り引くと、放送からほぼ72時間後である6月14日の20時頃(フォロワー数:約54100人)までに、約5850人のスカッと効果があったと推測されました*1。
このようなフォロワー数におけるブーストが起きたのは、齊藤なぎさにおいて初めてでした。それだけでなく、イコラブメンバー12人においても初めてでした。
彼女のtwitter(去年の8月に開設)のフォロワー数の推移を2つの折れ線グラフに表しました。上図はほぼ全期間(去年の9月16日以降)にわたるものであり、下図は最近の2ヶ月における詳細です。なお、データは21時少し前に時間的に余裕がある日に記録しています。
上図からは、3月から4月の間では、フォロワー数の増加が鈍くなっていたことが分かります。この時期には彼女の強みが生かされなかったためです。
イコラブでは、イベントの際にカメコさんが撮影した写真が拡散することがファンを増やすことに役立っています。彼女はフォトジェニックなので、最もその恩恵にあずかるメンバーです。
写真はそれを掲載したカメコさんのtweeetとそのRTだけでなく、2から4枚をセレクトした人によるtweetとRTによっても広がります。それらの人たちには、メンバーやプロデューサー(指原莉乃)、ファンなどが含まれます。
それらの写真は、掲示板に貼られるが多いようです。場合によっては、まとめサイトにまとめられ、tweetやそのRTによって更に拡散されます。
残念ながら、3~4月においては、多くのカメコさんが十分に活躍できるイベントがありませんでした。
齊藤なぎさのフォロワー数の増加を再び活性化したものは、サードシングル「手遅れcaution」のリリース直前SPライブイベント (5月4~6日、銀河劇場)における写真です。このような大きな増加はこの際を含めて、スカッと効果が起きる前まで3回起きています(5月4~6日、5月21日、5月31日~6月1日)。効果をもたらした写真には、ライブ付きの握手会*2(ダイバーシティ東京[5月20日]など)において撮られた写真も含まれます。
この3つの増加に比べると、今回のブーストは度合いが大きいです。地上波テレビ番組は多くの人が観るので、齊藤なぎさの情報が今まで届かなかった人にも届いた可能性があります。
しかしながら、たった1分のドラマですので、普通ならば見逃してしまう、または、観たとしてもすぐに忘れてしまうことが多いと思います。それにもかかわらず、効果を及ぼす人の数が少なくなかったことには、プロデューサーである指原莉乃による貢献が多いです。もちろん、イコラブのメンバーやファンのtweetによる効果も大きかったです。
指原莉乃の具体的な貢献は、twitter(フォロワー:約220万人)による巧妙な告知と、番組への出演者としてのアシストです。
彼女の告知によって、フォロワーで「痛快TV スカッとジャパン」を視聴した人の多くが、齊藤なぎさが出演した場面を見逃さず観た可能性があります。それから、いつもよりもこの番組を観るフォロワーの割合は多かったと思います。
具体的には、彼女による通知tweetは以下のようでした。
【6月6日】
14時18分: これ今からの収録でみるんですけど😩めちゃ緊張するんですけど😩 #スカッとジャパン #イコラブ #齊藤なぎさ___(齊藤なぎさ(=LOVE)初出演という記載がある「ショートショートスカッと」についての内部資料の画像付き。関係ない部分は見えないように処理)
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14時22分: 言っても大丈夫みたい😩よかた😩あぶね〜___
【放送当日】
19時32分: 今日のスカッとジャパンに =LOVEのなーたんこと齊藤なぎさが出演します!ショートスカッとなので番組の前半、お見逃しなく!プロデューサーも頑張って喋ってます! 15歳!ごりごり美少女!#スカッとジャパン #イコラブ #齊藤なぎさ #なーたん___(齊藤なぎさの4枚の写真付き)
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19時43分: なーたん14歳なの、、? #イコラブ #スカッとジャパン
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20時01分: なーたん 14歳だったので訂正ツイート。。 #スカッとジャパン #イコラブ #齊藤なぎさ #なーたん___(齊藤なぎさの4枚の写真付き)
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20時05分: なーたん!! 14歳!なーたん!! #スカッとジャパン #イコラブ #齊藤なぎさ
指原莉乃が齊藤なぎさの年齢を知らない可能性は極めて低いので。あえて間違えたのだと思います。その傍証は、訂正tweetに掲載した4つ写真が、最初の4つと全て違うことです。間違えたことによって齊藤なぎさが14歳であることを印象づけることができましたし、間違いを口実にしてさらに写真を送ることができました。
さて、私は指原莉乃が齊藤なぎさをアシストする機会を得ることは、よほど上手くやらないと難しいかもしれないと思っていました。この番組に時々出演する丸山桂里奈が、ショートショートスカッとにおいて初めて演じることに分かっていたからです。
しかしながら、指原莉乃は予想以上に上手かったです。丸山桂里奈の初演技に話が振られ、さらに、番組初出演の加賀まりこに話が振られても、彼女がアシストした部分が放送されたからです。
指原莉乃におけるコメントは以下のものです。
カバンでこうやって[投げるポーズ付き](席を)とる女の子いたじゃないですか。私がプロデュースしているグループの女の子なんですよ。
(画面には、齊藤なぎさが映されており、=LOVE 齊藤なぎさという文字での記載が含まれている場面の静止画画像がしばし映される。)
オーディションの時から知っているので凄く緊張して観ていたのですけど…。
こんなにスカッとジャパンで緊張するなんて、横に山Pがいる時以来。
彼女が山P(山下智久)の隣の解答席に座していたのは、2017年7月9日の放送回であると推測します。この回に彼は、7月17日から始まる月9の主演ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season」(2017年7~9月)の番宣も兼ねてゲスト出演しました。なお、月9ドラマは「スカッとジャパン」のすぐ後に放送される放送枠です。
ちなみに、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 3rd season」の10回にわたる平均視聴率は14.78%であり、2015年以降の月9ドラマでは最も高い視聴率です。もし、フジテレビの人がこのことを認識しているのならば、カットは難しかったと思います。
だだ、彼女がそこまでデータを調べて、山Pが関係するエピソードを持ってきたかは分かりません。ほぼ確実なことは次の2つのことだと思います。1つは、彼女が山Pの隣に座した際に本当に緊張したと思われることです。もう一つは、彼女が山Pのファンが温厚であることを理解していたことです。
タレントにとって、他のタレントがプラスになるように言及してくれることは嬉しいことです。実際に、twitterで観測する限り、山Pのファンは喜んだようです。でも、特に若いアイドル視されるタレントのファンには、そうは思わない人が多い場合があります。
結果として、齊藤なぎさは1分間の出演以上の注目を得ることができました。
放送後に彼女は、以下の報告tweetをしました(画像からリンクあり)。キャプチャー時(2018年6月13日23時過ぎ)では、15580のいいねと、2702のRTを得ています。彼女のtweetとしては、最上キュン*3の反響だったのではないかと思います。
【本記事に関係する外部の記事】
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