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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「女性アイドルグループ曲を歌う人の傾向」(JOYSOUND)の解析[対象:イコラブなど24組]

これまでに、JOYSOUNDサイトにおける「"=LOVE"を歌う人の傾向」に関するブログ記事を2つ書きました。

一応説明しておくと、=LOVEは、指原莉乃がプロデュースする女性アイドルグループであり、イコラブという愛称で呼ばれています。以下では、この愛称を使います。


イコラブに関して利用した情報は、JOYSOUNDサイトにおけるイコラブのページの図から抽出したものです。以下にその図を該当ページへのリンク付きで掲載します。

なお、この図をキャプチャーした際には、男性:31%、女性:69%でしたが、以下で利用するデータを観測した際には男性:32%、女性:68%になっていました。緩やかな変動はありえるようです。


2つのブログ記事では「"=LOVE"を歌う人の傾向」を、それぞれ、秋元康プロデュースによる8組(48系:6、46系:2)、他の女性アイドルグループ(14組)と比較しました。利用した情報は、上記の図と同じように各グループのページにあります。
natuka-shinobu.hatenablog.com
natuka-shinobu.hatenablog.com

「"=LOVE"を歌う人の傾向」はイコラブのファンの傾向とは違います。しかしながら、2つのブログ記事における他のグループとの比較を通じて、相関性が高いという印象を持ちました。


今回のブログ記事では、「…を歌う人の傾向」を用いて、女性アイドルグループに共通な傾向と各々の特徴について述べます。とはいえ、残念ながら全てのグループをシッカリと把握していませんので、他とはかなり特徴が異なる秋元康プロデュースグループについての記載が多くなりました。記載においては、48系と46系の違いが顕著に現れています。

対象とした女性アイドルグループは、イコラブを含む24組であり、モーニング娘ももクロも含みます。

いままでの記事では記載がなかったけやき坂46も対象に加えました。この追加によって、対象に含まれる秋元康プロデュースグループは9組になりました。他のグループは、AKB48SKE48NMB48HKT48、NGT48、STU48乃木坂46欅坂46です。


まず、24組の女性アイドルグループを、横軸を若者(10代、20代)の割合、縦軸を女性の割合とする散布図に示します。以降に示すデータとは違って情報量は減るのですが(自由度:2)、傾向をザクッと理解することができます。

全体的な傾向は、女性の割合が高い12組と、割合が低い12組に分けると把握しやすいです。女性の割合が高い12組の方が若者の割合が高い傾向があります。このため、近似曲線を描くと、右上がりになります。

秋元康プロデュースグループは全て、女性の割合が低い12組に含まれます。それ以外の3組は、BiSH(49%)、Negicco(42%)、虹のコンキスタドール(29%)です。

46系の3グループは、女性の割合が低い12組では若者の割合が高い方にあります。具体的には、けやき坂46(73%)、欅坂46(72.2%)、乃木坂46(69.5%)です。しかしながら、これらの割合は、女性の割合が高い12組での平均(72.3%)と同程度です。

イコラブは女性の割合では、高い方から5番目です(68%)。イコラブよりも高いグループは、風男塾モーニング娘(72%)、ふわふわ(71%)、E-girls(69%)です。若者の割合では、74.0%であり、女性の割合が高い12組での平均よりも少し高いです。


傾向をザックリと理解していただけたと思いますので、より詳細な情報に基づいて述べます。

具体的には4つのカテゴリーを、年代に関して若者(10代、20代)とかつての若者(30代以降)に分けて、さらに男女に分けることによって作りました。カテゴリーは具体的には、年配男性、若い男性、年配男性、若い女性です。

以下の表では、各カテゴリーにおける割合を示しました。各カテゴリーにおける割合の和は1.00ですから、自由度は3です。

お気づきのように、“かつての若者”という言葉の代わりに、“年配”という言葉を使いました。日常生活で使う際には例えば40代以上などのもっと上の年代を指すのですが、ここでは簡易性を優先しました。


表では、グループの特徴を分かりやすくするために色分けをしました。具体的には各グループに対して、1番目に高い割合を有するカテゴリーの枠をオレンジ、2番目に高い割合を有するものを黄色、4番目に高い(もっとも低い)割合を有するものを青に塗りました。

なお、1番目に高い割合が2つのカテゴリーにある場合には、両者の枠をオレンジに塗りました。そして、2番目に高い割合が2つにある場合、および、最も低い割合が2つにある場合には、それぞれ、黄色と青で同様にしました。

各カテゴリーにおけるオレンジの枠を数えると、若い女性が15.5組、若い男性が3組、年配女性がゼロ、年配男性が5.5組でした。グループ数が小数になっているカテゴリーがあるのは、オレンジが2つのカテゴリーで塗られているグループでは、それぞれへの寄与を0.5としたからです。

年配女性は、ほとんどのグループにわたって割合が少ないカテゴリーです。オレンジであるグループがないだけではなく、青が18.5組も占めています。なお、他の青は、若い女性に1組、若い男性に3組、年配男性に1.5組に存在します。


若い女性においてオレンジが約2/3(15.5組)を占めていることには、女性アイドルグループの曲は女性が歌いやすいとはいえ、驚いた人もいたと思います。一般的には、女性アイドルグループのファンには男性が多い傾向があるとされているからです。

その驚きは、若い男性と年配男性のどちらかがオレンジであるグループ名を見れば解消します。合計すると、8.5組の内の6,5組が秋元康プロデュースグループだからです。秋元康プロデュースグループのファンは、CD売上で測るならば通常のグループよりも多いようなので、グループ数は多くなくても、人数における寄与は大きいです。

とはいえ、若い男性ならばともかく、年配男性に女性アイドルファンがそんなにいるのだろうかと思う人がいらっしゃるかもしれません。でも、若い男性ファンよりは少ないと思いますが、以前は若い男性ファンであった人を中心に少なからずいるようです。

その中には、グループアイドルが今ほど多くない時代から、女性アイドルに強い関心を持ち続けている人もいるようです。何かに入れ込む傾向は、年を経ても変わらないのかもしれません。


女性アイドルグループには現在でも、女性ファンよりも男性ファンが多いようです。でも、女性ファンの割合は若い女性を主にして段々と増えているようです。例えば、イコラブ(結成してから1年強)のイベントに秋元康プロデュースグループのファンが参加すると、若い女性の多さに驚くようです。

若い女性ファンが増えたことは、女性モデルのように憧れの存在として見なす人が増えたこともありますが、自分たちの気持ちを歌で代弁しているだと感じる効果が大きいようようです。

特にイコラブでは、指原莉乃若い女性をターゲットにしてプロデュースした曲を、彼女がオーディションで選んだ若い女性達が歌っているわけですから、若い女性に響きやすいのだと思います。このため、イコラブにおいて若い女性ファンの割合が高いことと、その歌をカラオケで歌う人において若い女性の割合が高いことは、当たり前のことのように思います。

年配女性のファンが少ないことは、男性ファンに比べると、かつての若いファンが年を経て年配ファンになる寄与が少ないことが関係していると思います。若い女性ファンが増えることは最近の傾向であるので、年配ファンに変りえる母数が少ないのだと思います。


以下、割合が最も高いカテゴリー別に説明します。まずは、オレンジが若い男性または年配男性に塗られている8.5組について注目します。

この内の6.5組(年配男性:4.5、若い男性:2)は、秋元康プロデュースグループによって占められています。このため、記載はそれらに絞ります。なお、それ以外には、虹のコンキスタドールNegiccoが該当します。


秋元康がプロデュースする曲は、還暦の男性である彼の世界感で描かれていることが多いです。したがって、年配の男性が好んで歌うことは分かりやすいです。

年配男性がオレンジに塗られている4.5個の秋元康プロデュースグループは、割合の順に記すと、STU48(0.429)、SKE48(0.420)、NGT48(0.408)、HKT48(0.377)、AKB48(0.300)です。全て48系であることは面白いです。

今年の曲では、「暗闇」(STU48)は年配の男性が好みそうな曲だと思います。でも、48系の曲を網羅的に知っている人ならば、違う曲が思い浮かぶかもしれません。

なお、私見にすぎませんが、秋元康によるプロデュース曲は、大人数の若い女性グループ向きなのだろうかと感じることがよくあります。AKB48の最近の曲で、大人数の若い女性グループであることが非常に効果的であり、それがヒットにつながったのは「恋するフォーチュンクッキー」くらいだと思います。最近と言っても、5年前の曲ですが…。


若い男性がオレンジに塗られている秋元康プロデュースグループは、乃木坂46(0.455)とけやき坂46(0.442)です。やはり面白いことに、こちらでは共に46系です。46系のことについてはあまり分かりませんが、歌詞は、かつては青年であった彼の世界感で描かれているのだろうと推測します。


最後に、若い女性がオレンジに塗られている(若い女性において割合が最も多い)グループについて述べます。15組と多いためか、全体に共通なことを見出すことは難しいです。

このため、黄色のカテゴリーが何であるかによってさらに分類しました。内訳は、黄色に年配女性が該当する2グループ、年配男性だけが該当する4グループ、若い男性グループだけが該当する7グループ、年配男性と若い男性が該当する2グループになりました。


黄色が年配女性に該当するグループは、モーニング娘E-girlsです。両者ともに知名度が高いので考察しやすいです。

これから示すように、ファンに年配女性が多いことは、E-girlsは始めからであったと推測します。でも、モーニング娘では長い歴史を経た結果だと思います。

E-girls(2011年発足)は発足当初から、普通の女性アイドルグループとは違って、男性を主なターゲットに据えていなかったように見えました。彼女たちの衣装はスカートでなかった印象がありますし、恋愛も自由でした。このことから、若い女性の次にファンが多いのが年配女性であることは、順当に感じました。


モーニング娘は「ASAYAN」(テレビ東京)によって生まれたグループです(1997年)。したがって、特に女性ファンを主なターゲットに据えて作られたわけではないと思います。

むしろ、プチエロさを呈している派生ユニット曲「チュッ! 夏パ〜ティ」(「三人祭」、2001年)を観るならば、男性ファンをターゲットに据えていたようにも見えます。この曲については加護亜依が、パンツを魅せる設定になっていると恥ずかしそうに語っていたことが記憶に残っています。

なお、このようなプチエロによって男性ファンを引きつけようとすることは、男性プロデューサーが考えがちな手法のようです。「スカートひらり」(AKB48、2007年)における「女の子には スカート、ひらり ひるがえし♫」の振り付けは、多くの人の想像通りです。


さて、そのようなモーニング娘において女性ファンの割合が増えたのは何故でしょうか。ハロプロファンのご機嫌を損じるかもしれませんが、女性アイドルを疑似恋愛の対象にする男性ファンがAKB48に流れたことが影響したのかもしれません。女性ファンの割合が増えたことは、女性を更に惹きつけることになったような印象があります。

モーニング娘は20年の歴史があるので、年配女性ファンはかつての若い女性ファンであった割合が多いのだろうと推測します。目移りすることが稀ではない男性ファンにくらべると、女性ファンは継続して応援する傾向があるようだからです。


オレンジが若い女性であり、黄色が若い男性か年配男性である13組については、イコラブ以外にはあまり知らないので、考察が難しいです。なお、イコラブについては、折に触れて記してきましたので、さらなる記載は加えません。

記載した表は、より詳しい人が考察するための参考にしていだだけたらば幸いです。ここでは、4つのカテゴリーへの割合の分布が類似していても、特徴が類似ているとは限らないことを、指摘しておくだけに留めます。

私が把握しているのは、風男塾と、ふわふわについてです。若い女性の割合は共に0.65程度であり、かなり高いです。若い男性の割合は共に0.2程度です。そして、残りの2カテゴリーでは割合は更に小さく、著しく大きな偏りはありません。

でも、風男塾は男装のグループであるのに対して、ふわふわの衣装は至って女の子らしいです。このことだけに基づくならば、ファンに高い類似性がある可能性は低そうです。なお、詳しい人が深いところまで見れば、類似性があることが分かるのかもしれません。


ーー以上ーー