はてなDiaryから移行してみました。
記事一覧

人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

イコラブはメンバーを増やさないことが妥当なこと[選抜外メンバーが病む度合いを軽減する要因があるAKB48グループとの比較]

女性アイドルグループ(以降、イコラブ)の4thシングル『Want you!Want you!』(2018年10月17日発売)の初週売上は、ビルボードの週間売上チャート(10月15~21日)では92,809枚[2位]でした。2週目の売上5003枚[17位]を加えると、97812枚になります。

[追記:11月14日]第3週目において累計101226枚になり、10万枚を超えました。これは10万枚超えが第8週目であった3rdシングルよりも5週間早いです。

以下の表に示すようにイコラブCDの初週売上は、1stシングルから4thシングルまで増加し続けています。イコラブはファンが増加していますので、初週売上はまだ伸びると思います。12万枚くらいまで至るポテンシャルが現時点でも見えていると思います。

売上においてイコラブを上回る国内の女性アイドルグループは、各グループが今年に発売したCDの初週売上における最大値で評価したところ、9組でした(以下のブログ記事での表を参照)。具体的には、秋元康プロデュースグループ8組[48系:6、46系:2]とモーニング娘です。

natuka-shinobu.hatenablog.com


該当9グループは、イコラブを知名度で圧倒的に上回っていますので、イコラブがこの位置にまでに辿り着いたのは大したものです。現時点ではイコラブは、地上波テレビ番組に出演する機会がほとんどないからです。


48系とモーニング娘との違いの1つは、選抜制の有無です。女性アイドルグループの主流は、モーニング娘やイコラブのように選抜制がないグループです。女性アイドルのお祭りであるTIF2018*1への参加グループ208組の中で選抜制グループとして見かけたのは、秋元康プロデュースグループ8組だけでした。

極めて少数派である秋元康プロデュースグループ8組がヒットチャートの上位を占めているのは何故かというと、48系の方に絞って説明すると、CDの表題曲を歌う16人の倍以上のメンバーを擁し、総勢で握手会に臨むことが売上に大きく貢献しているからです。

表題曲歌唱メンバー以外による貢献が際立つのは、ミリオンセラーを続けているAKB48です。姉妹グループを含めて300人以上で握手会に臨んでいるからです。握手会参加メンバーの中で表題曲を歌う割合は、通常*2は5%以下です。

なお、握手によってCD(かつてはレコード)を売ること自体は、昔ならば主に演歌歌手が行ってきたことであり、最近ではモーニング娘やイコラブを含む多くのアイドルグループが行っています。


AKB48が選抜制となった理由は私は分かりません。少なくとも当初の目的は、売上を増やすことでなかったと推測しますが、現在ではミリオンセラーを維持するために必須になっています。

選抜制の問題の一つは、選抜メンバー以外が病む可能性があるです。それにもかかわらず、秋元康プロデュースグループ8組において選抜制を維持できている要因は、3つあります。

1つ目は定期公演をほぼ毎日のように行える専用劇場があるので、選抜外メンバーでも活躍の場があることです。残りの2つは、グループとして知名度が高いために誇りを持てることと、特にAKB48では選抜外メンバーでもある程度の外仕事の機会があることです。その他、同じ境遇であるメンバーが多いことも病みを軽減していると思います。

なお、AKB48姉妹グループの場合は、拠点が東京でないことがマイナスになって、AKB48よりも外仕事に恵まれないようです。


イコラブのファンの中には、イコラブも選抜制を採用して、人数を増やすべきだと主張する人がいます。中には思い込みが強いために、そうなるはずだとする人もいます。

おろらく、それらの人は、イコラブの知名度AKB48と格段に違い、AKB48と違って専用劇場がないことがもたらすことを十分に理解していないのではと思います。そして、彼らのほとんどは、人数を増やすことによるプラスだけを見ている可能性があります。


プラスになると彼らが考えていることは、主に2つあると思います。一つは人数を増やせばCDがより売れるということです。もう一つは、選抜外メンバーがいれば、選抜メンバーが病気や怪我、または個人仕事で公演に参加できない際における代替ができるということです。

人数が増えるとCD売上が増えることは確かです。しかしながら、上記の人たちが予想する程の増加はもたらさないと思います。増員したメンバーによる売上への貢献は人気メンバーに比べるとかなり低いと予想されるからです。例えば、メンバーを2倍にしても、握手に起因するCD売上が50%以上増える可能性は低いと想像します。

特に東京以外で開催される個別握手会においては、増員メンバーのレーンに訪れるファンがかなり少ないと予想します。このことがメンバーが病むことをもたらす可能性があることはもちろんです。それでも、増員メンバーを参加させないわけにはいかないでしょうし、その参加には交通費などがかかります。


握手会に対する指原莉乃の考えは、主目的はファンサービスというものです。彼女は、メンバーが望む以上に握手会を行わせる意向はないようです。

彼女はCD売上以外で収入を得る方法も模索しているようです。イベントやライブ以外では、例えばグッズ売上の増加です。イコラブのファンには若い女性が多いので、彼女の主導によってこの層に響くようなオシャレなグッズを用意しているようです。これらは男性目線での発想が難しい部類のもののようです。

もちろん、彼女は現実には、CDがある程度売れないと注目を浴びないことは十分に理解していると思います。4thシングルにおいてオリコン*3で2位となったことで、イコラブのプレゼンスをようやく認めた人もいるようだからです。なお、該当週において1位となったグループはNMB48でした。


代替えのためにメンバーを抱えるということは、48系ファン的な発想です。普通のアイドルグループでは、公演に参加できないメンバーがいる場合には、他のメンバーがその役割も分担することによって対処するからです。イコラブも、これに該当します。

イコラブでは、歌割りがメンバーの声質とその組み合わせなど基づいています。フルメンバーにおいて披露したり、CDやMVにおいて提供するものは最適化されたものです。このため、フルメンバーでない場合には、若干は最適化の度合いが少なくなります。

メンバーが12人であるイコラブは、9人で公演したことがあります。具体的には、「あるあるcity」(小倉)での公演(2018年9月2日)です*4。なお、観客は参加できないメンバーがいることを残念に感じたと思いますが、普段は見ることができない公演だと面白がった人もいるようです。

イコラブでは、ほとんどの曲において3人くらいまでが欠けても、対応できると予想します。現在において例外となる曲は、齋藤樹愛羅がセンターを務める3rdシングルc/w曲「樹愛羅、助けに来たぞ!」くらいかもしれません。これに対しても彼女なしでも対処できる可能性はあるのですが、詳細になりますので省略します。


イコラブのように不参加メンバーの役割も参加メンバーが務めることによって公演を成立させることは、48系グループは基本的にはしません。メンバーに役割が割り振られているのではなく、序列に基づいて16人のポジションが決められているからです。

AKB48グループの曲は、音楽としての最適化をしないかわりに、どんなメンバーでも問題が起きないものになっています。そして、仮に歌いこなせなくても口パクが容認されるので、補充メンバーさえ用意できればよく、これは選抜メンバー以外の方が多いのでほぼ常に可能です。なお、音楽が最優先でないという犠牲は出発点である選抜メンバー版において既に払っていますので、代替えによって著しく悪化することはないと思います。


このように考えると、イコラブのメンバーを増やすことを主張している人は、明確に意識しているかは分かりませんが、音楽の質を重要視していないように感じられます。それから、握手の質も重要視していないのかもしれません。私は握手することには興味がないので想像に過ぎませんが、握手会の臨むモティベーションは表題曲を歌うメンバーの方が高いような気がするからです。


イコラブが選抜性でないことは、多くのプラスをもたらしています。歌唱された曲の質がそれを十分に味わった人の多くに評価されるほど高いことと、メンバーのモティベーションが高いことです。メンバーが幸せであることも、もちろんです。

現在は、外仕事をするメンバーはほぼ限られています。また、その数も限られています。でも、イコラブの知名度が増えることによって改善されていくと思います。そうなれば、外仕事で資質を伸ばすことがイコラブにもプラスをもたらすことになると思います。なお、当然のことですが、メンバーが倍増するとメンバーあたりの機会は半減します。

この辺は、最少でも30人を擁するAKB48姉妹グループを見ていると容易に理解できることだと思います。AKB48姉妹グループが機会を得ることには、秋元康の芸能界における政治力による恩恵も受けているのだろうと思いますが、全メンバーに十分には行き渡らないようだからです[よしもとのサポートがあるNMB48は該当しない可能性あり]。


ーー以上ーー

*1:東京アイドルフェスティバル

*2:選抜が16人である場合

*3:世の中にはビルボードよりもオリコンを尊ぶ人が少なくないです。

*4:地方の場合には、移動時間も含めて拘束時間が長いので、学校行事なので参加できない学生メンバーがいる可能性が高くなります。