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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「理想の上司」(明治安田生命保険相互会社)の女性ランキングについて(順位は、「総合」と「俳優・歌手部門」について記載) 

「理想の上司」を著名人から選ぶアンケートの結果(トップ20)が明治安田生命保険相互会社から発表されました。このブログ記事では、女性のランキングについてのみ話題にします。

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20190215_01.pdf


「総合」ランキングのトップ3は、水卜麻美天海祐希吉田沙保里でした。この顔ぶれは去年と同じであり、しかも、水卜麻美は3年連続1位ということです。

水卜麻美は若いという印象があるので、トップ20について年齢を調べてみました。すると、彼女は渡辺直美と共に31歳(2位タイ)でした。

最年少は指原莉乃(26歳)でした。去年はトップ20外であり、彼女は若いので、今年になって初めてトップ20に入ったのだと推測します。予想と違って男性による支持が女性よりも多かったことに起因して、「総合」ランキングの他にある部門別ランキングも記することになりました(後述)。

報告書における「総合」ランキング表に年齢の記載を加えたものを右に示します。


このアンケートの仕方について述べます。調査は今年の1月18~24日に行われました。有効回答者は合計1820人(社会人:1100人、学生620人)であり、男女共に同じ人数でした。

回答者はまず、以下の4つの部門の各々において、著名人から(おそらく男女別)にNo.1を選びます。部門は、「バラエティ」、「スポーツ選手・監督」、「俳優・歌手」、「文化人」です。

その後、選んだ4人からNo.1を決めます。「総合」ランキングは、No.1に選んでくれた回答者数(割合)の順位によります。

報告書には各部門のランキングも掲載されています(記載はトップ10のみ)。これは、各部門においてNo.1に選んでくれた回答者数の順位によるものであり、「総合」のランキングから抜き出したものではありません。

ランキングを見る際に注意するべきことは、俳優の場合には、本人に対する評価でなく、演じた役柄の印象への評価が大部分になっている傾向があると思われることです。これに対して、バラエティタレントの場合には、ほぼ本人の評価であると思われます。


この調査はNo.1と支持した人の男女別集計も示していますので、評価における男女の違いが分かります。女性「総合」のトップ3はどちらの評価においても4位以上に入っていますが、女性による支持の方が高いです。

特に天海祐希の場合には、女性による支持が3倍近くになっています(3.3% vs 9.8%)。これは彼女が宝塚の男役であったことが関係していると思います。それから、彼女を支持する理由で最も多いのは、女性による「頼もしい」という理由です。

4位の深田恭子は、その反対です、男性による支持が5倍となっています(6.9% vs 1.3%)。支持理由で最も多いのは、男性による「優しい」という理由です。彼女は、男性における支持では2位ですが、女性における支持では13位タイ(5人)です。

男性と女性による支持の違いを視覚的に分かりやすくするために、散布図に示しました[横軸:男性による支持(%)、縦軸:女性による支持(%)]。

これを見ると、水卜麻美が男女ともに支持が多いこと、天海祐希において女性による支持が多いこと、深田恭子において男性による支持が多いことが、分かりやすいです。この他、吉田沙保里天海祐希ほどではないですが、女性による支持が多いことが分かります(3.3% vs 5.5%)。


この散布図ではトップ4以外は密集して分かりにくいので、この4人以外のみを含む部分を拡大した散布図も示します。

この拡大散布図を見ると、渡辺直美(8位)は女性による支持が多いことがわかります。女性は男性の9倍です(0.5% vs 4.5%)。
拡大散布図では重なっているために名前が分かりにくいですが、大江麻理子木村沙織は、男性による支持が多いです。男性は女性の6倍以上です(2.7 or 2.5% vs 0.4%)。

散布図を見ると、上記の二人の上に澤穂希指原莉乃が位置しています(2.7 or 2.5% vs 1.2%)。上の二人によりも女性からの支持が3倍になるので、男性による支持は女性による支持の2倍に下がります。


指原莉乃についての結果には違和感があります。彼女の場合、AKB48選抜総選挙で貢献したり、握手会に頻繁に参加するいわゆるヲタにおいては年配男性層が多いですが、これらの人たちは、彼女を肯定的に評価する人達の中では少数派だと思うからです。彼女を肯定的に評価する人達の中では、若い女性層が年配男性層よりも多いとtwitterによる観測などでは見えます。


このため、調査結果が不思議だと思って部門別の結果を見ると原因が分かりました。彼女は「バラエティ」の部門でなく、「俳優・歌手」として分類されているようだからです。

確かに、彼女はHKT48AKB48グループ)に所属して、彼女がセンターを務めた「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48、2013年8月発売)は2010年代を代表する曲になりました。でも、その発売は5年半前のことであり、現在では彼女をバラエティタレントとして見なしている人の方が圧倒的に多いと思います。


そこで、「俳優・歌手部門」の結果(トップ10)についても、「総合」と同様に表と散布図を作りました。なお、表においては「総合」における結果も示しました。「総合」ではトップ20を外れた吉永小百合がこちらではランクインしています。

「総合」と同じように「俳優・歌手部門」でも、天海祐希は女性からの支持が多く(7.8 vs 18.7)、深田恭子は男性による支持が多いです(14.5 vs 5,1)。

これに対して、この部門では4位となった指原莉乃の場合には、「総合」とは支持の様相が違います。支持において男女の違いがほどんどないからです(8.7 vs 8.2)。なお、指原莉乃は「俳優・歌手部門」では4位ですが、「総合」では、この部門で5位と6位に入った石田ゆり子米倉涼子が上回ります。

それから、この部門での順位は去年の7位から3つ上がったことも分かりました。私は実は、彼女が「総合」で12位であることを知った際には、NGT48の例の事件をキッカケに、彼女がHKT48において果たしてきたプレイングマネージャーとしての役割が注目されたことによる急上昇かもしれないと思ったのですが、去年から評価を得ていたようです。


「俳優・歌手部門」のトップ10は指原莉乃以外は女優です。彼女の評価は、この9人よりは、「バラエティ部門」の著名人との比較のほうが適切にできる可能性があります。そこで、「バラエティ部門」部門のトップ10の顔ぶれを見てみました。

すると、「総合」において上位であった渡辺直美(8位)、いとうあさこ(10位)、友近(14位タイ)などの芸人出身のタレントがかなりを占めていました。芸人の中には“お笑い”を楽しもうとする観客がほとんどである枠組みでは面白いとしても、テレビでは面白くなく、場も読めずに、気が利かない人もいますが、彼女たちはテレビ向きの芸人です。

指原莉乃は、そのようなテレビ適性がある芸人と共通した特長がありますので、「バラエティ部門」への分類が適切だと思いました。因みに、彼女はレギュラー番組では全てMCをしており、芸人とコンビを組むことが多いです。

指原莉乃のアイドル活動は平成の終わりまでであり、その後は主にタレントとして活躍していくのだと思います。“主に”と記したのは、現在と同様にプロデューサー業も行うからです*1。このため、将来的には、「文化人部門」に分類されるかもしれませんが、当分の間は「バラエティ部門」への分類が妥当になると思います。

さて、指原莉乃について長く記載したのは、部門への分類が妥当でないと感じる著名人が他にもいると感じたからです。例えば、「バラエティ部門」ならば小池栄子です。彼女については、著しくかなり前でしたならばこの分類が妥当だったと思いますが、女優であるという認識が私にはあります。

この調査に限らず、一旦行われた分類は変えない傾向が世の中にはあるのかもしれません。例えば、男性では、中居正広(元SMAP)が今も「俳優・歌手部門」に分類されています(この部門で6位)。でも、SMAPは2016年に解散しているので、「バラエティ部門」への分類が妥当だと思います。因みに、2015年7月に芥川賞を受賞した又吉直樹は、[バラエティ部門」でなく、「文化人部門」に分類されています。SMAP解散の1年前なので、彼の分類が既に変わっているのか、芥川賞の効果が大きいのかは分かりません。


ーーー以上ーーー

*1:指原莉乃は女性アイドルグループ=LOVE[愛称は”イコラブ”]のプロデューサーを務めています。イコラブは若い女性においては人気であり、最新シングル(4th)の売上では累計で10万枚を超えています。また、人見記念講堂で開催した本格的なコンサート[2019年2月16日]の評判はかなり良いです[演出:SEIGO