イコラブ(正式名は=LOVE)の5thシングル「探せ ダイヤモンドリリー」(4月24日発売)が4月の月間売上ランキング(オリコン)で3位になりました。売上枚数は103,814枚であり、週別の内訳は、初週が99,578枚、第2週が4,236枚です。
https://www.oricon.co.jp/rank/js/m/2019-04/
説明上、該当週の情報があったほうが望ましいので、5位までについて、これを加えて表に示します。
ちなみに、3rdシングル「手遅れcaution」(2018年5月16日発売)では月間8位[72,094枚、1~3週目までの合計]であり、4thシングル「Want you! Want you!」(2018年10月17日発売)では月間9位[86,427枚、1~3週目までの合計]でした。
関連事項としては、4月度のゴールドディスク(約10万枚)に認定されました。これは出荷枚数に基づくものであり、売上実数に近いビルボード売上では初週113,452枚でしたので、順当です。
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月間1位は「意志」(HKT48、4月10日発売)であり、2位は「アメノチハレ」(ジャニーズWEST、4月24日発売)でした。ちなみに、「意志」ではイコラブのプロデューサーである指原莉乃(4月28日にHKT48卒業)がセンターを務めました。
残念であったのは、オリコンでの初週売上が10万枚に428枚足りなかったことと、月間3位であるのにもかかわらず、週間1位が取れなかったことです。
初週売上については、4月28日(日)に販売促進イベントを行えば10万枚に達した可能性が高いと思います。でも、この日は指原莉乃の卒業コンサートにメンバー全員で参戦したので仕方がないとも言えます。しかしながら、デビューシングルにおいて初日2位でありながら週間7位に沈んだ際に、土曜日には声優レッスンがあり、日曜日がオフであったことを知っている人の中には、取りこぼしを誘発する甘さがイコラブ運営にあったのではないかと考えている人がいるかもしれません。
週間1位が取れなかったことは、ジャニーズWESTの「アメノチハレ」(初週売上:15.9万枚)と同日発売であったために仕方がないことです。ジャニーズWESTはミュージックステーションに出演するグループであり、イコラブは地上波TV番組に出演することがほとんどないグループだからです。
イコラブファンの多くは「アメノチハレ」が週間1位となることが確実だと思っていたようです。これは第三者も同じだったと思います。
でも、ジャニーズWESTのファンには心配していた人が少なからずいらっしゃったようです。もし、心配性の人が多いのならば、誰が観ても確実な販売日を選んだ方が良かったかもしれません。ちなみに、前の週に発売されて、月間4位となった「大人サバイバー」(ラストアイドル)は第3週までの合計が74,782枚でした。
心配なのは「アメノチハレ」に週間1位を取らせたいために「探せ ダイヤモンドリリー」の購入をためらった人が、最終的に購入できたかということです。イコラブCDの販売店における供給は、今のところは十分ではいので、すぐに売り切れる販売店が少ないからです。
供給は、デビューシングルの頃に比べればかなり改善していますが、まだ、プロデューサーの長年の実績に基づいて判断するところが、少なくないように見えます。
何故こんなことを心配するかいうと、イコラブのファンには48系や46系よりも明らかに若い女性が多いからです。もちろん、若い女性が男性アイドルに憧れることと、女性アイドルに憧れることは大きく違うので、競合することは稀だと思います。ちなみに後者は、女性の女性モデルへの憧れと類似性があると思います
イコラブのイベントにおいては4~5割が女性のようです。でも、これらへの参戦は大きな遠征費を要することが稀ではないので、遠征費の捻出が難しい20歳以下のファンの割合は現場で観るよりも多いと思います。この年代では女性ファンが多いようなので、女性ファン割合は5割を超えている可能性があります。女性プロデューサーが若い女性に響く曲を若い女性であるメンバーが歌うようにプロデュースしているので、そうであっても驚くようなことではありません。
例えば、「探せ ダイヤモンドリリー」のc/w曲「いらない ツインテール」のダブルセンターは高校1年(齊藤なぎさ)と中学3年(齋藤樹愛羅)が務めており、女子高校生や卒業して間もない年代の思いを代弁しているような歌詞になっています。なお、この曲は、切ないけどポップである爽やかな「探せ ダイヤモンドリリー」とはかなり曲調が違いことを、以下のMVをご覧になる際には念頭に置いたほうがよいかもしれません。
若干の解説を加えると、この2つの曲がかなり違うことからもわかるように、イコラブには様々な曲があります。これは、メンバー(選抜制でない固定メンバー)が様々な曲に対応できる資質を有していることと、グループ数が多いために棲み分けが必要な秋元康プロデュースグループとは違うためです*1。
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