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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

指原莉乃がタレントパワーランキング[日経エンターテイメント7月号]の女性アイドル部門(個人)で4連覇したことを、最新号で提供されたデータを併せて考察する。

一ヶ月前のことですがタレントパワーランキング2019が発表されました(日経エンターテイメント7月号)。総合ランキングの1位から3位はサンドイッチマンマツコ・デラックス綾瀬はるかでした。ちなみに利用されたデータは2月時点のものです。

女性アイドル部門(個人)のトップは指原莉乃でした。彼女についてのデータが8月号のある記事においてさらに提供されましたので、それも併せて女性アイドル部門(個人)について記載します。


1位となった指原莉乃は2016年から4年連続の1位となりました。女性アイドル部門(個人)は2013年に設立されたようであり、その年から2015年まで9位、5位、2位と順位を上げて2016年に1位になりました。彼女は、今年の4月28日にHKT48を卒業しましたので、一度も順位を下げないまま、このランキングも卒業になりました。

ちなみに、彼女はミュージシャン(個人)におけるトップ30でも28位にランクインしています。手元にある2017年のランキングでも、27位に入っています。2018年おけるタレントパワーが28.5ポイントであり、2017年と2019年よりも高いので(値は以下の表を参照)、2018年もトップ30にランクインしていた可能性が高いです。


今年の順位では、2位が白石麻衣で3位が百田夏菜子です。白石麻衣の2位は2年連続です。

2017年には2位であり、2018年は3位であった山本彩は、女性アイドル部門(個人)の対象にならなかったようです(NMB48卒業:2018年11月)。彼女は歌手を目指しているようなので、ランクインするならばミュージシャン(個人)に該当するのでしょうが、そのトップ30には入っていません。


トップ10に山本彩を加えた11人について、2013年からの順位(20位以内の場合)を表に示します。なお、年齢は7月号を購入した時点で調べたものですから、現在の年齢と違う者もいるかもしれません。

AKB48グループの今年のトップテン入りは、指原莉乃以外では7~9位となった3人(柏木由紀峯岸みなみ横山由依)だけです。3人共に26歳以上なので、来年に急激に順位を上げることはなさそうです。このため、トップ5にAKB48グループが一人もいなくなる可能性もあります。もしそうなれば、2013年以降で初めてです。

でも、そうでなったとしても、落胆するAKB48グループのファンは意外と少ないかもしれません。指原莉乃が1位を続けても、ファン全体として大喜びした様子はなかったからです。AKB48グループでは、メンバーを競わせることを秋元康がプロモーションとして利用した結果、推しメン以外のメンバーの成功を喜ばない者が、ノイジー・マイノリティーにおいて多いようです。もちろん、サイレント・マジョリティーにおいては、それにくらべれば極めて少ないのだろうとは思います。

女性アイドル部門(個人)が来年もあれば、トップ5は百田夏菜子以外は坂道シリーズが占める可能性が高いと推測します。順当に行けばトップは白石麻衣となるのでしょうが、乃木坂46に詳しくない私は彼女の卒業時期についてどのように推測されているかが分かりません。

なお、私には乃木坂46がこの世の春を迎えているように見えるのですが、詳しい人の中には、少し違う見解を有する人もいるようです。ちなみに、坂道シリーズでは新しくできたグループの方が勢いがあるようです。


さて、山本彩が2位になった2017年の7月号では、12カテゴリー(10代から60代野男女別)でのタレントパワーを示す横型棒グラフを用いて、指原莉乃と彼女を比較しています(pp22)。これは、日経エンターテイメントが翌年の山本彩に期待していた反映かもしれませんが、実際には前述のように白石麻衣が彼女を抜いて2位になっています。

日経エンターテイメントの意図はともあれ、指原莉乃の年代男女別のタレントパワーは有用なデータです(少し下に2019年2月のデータも示します)。

右に引用したグラフで分かるように、タレントパワーが30ポイント以上であるカテゴリーは10代と20代の女性、30代と50代の男性でした。そして、20ポイント以下のカテゴリーは60代女性だけでした。

まず分かるのは指原莉乃は、若い女性に人気があるということです。AKB48グループのメンバーにおいては、若い男性のファンの割合がかなり高い者がほとんどのようなので、彼女のような傾向を有する者は珍しい存在です。

注意が必要なのは、若い男性のファンの割合がかなり高いメンバーが多いということは、女性アイドルグループに共通ではないことです。恋愛禁止令が少なくても建前としては存在することが、ファン獲得のためにプラス作用があるとみなされているAKB48グループでは極めて顕著ということにすぎません。

例えば、指原莉乃がプロデュースする女性アイドルグループ=LOVE(愛称:イコラブ、12人組)*1は女性アイドルグループとしては女性ファンが多いことで知られています。具体的には、女性ファンの方が多いメンバーが少なくても1/4はいます。また、他のメンバーに較べると男性ファンの割合が高いメンバーでも、その割合が極端に高いわけでないようです。ちなみにイコラブは恋愛禁止も選抜制もないことなど、あり方がAKB48グループとはかなり違います。


若い年代の男性における指原莉乃のタレントパワーでは、20代(ほぼ28ポイント)の方が10代(ほぼ22ポイント)よりも大きかったです。調査の当時は24歳であった彼女と同じ年代である20代において、彼女よりも若い10代においてよりも値が大きいことは分かり易いです。

似たような傾向は、彼女よりも一歳下である山本彩にもありました(図は掲載せず)。彼女の場合、30ポイント以上が20代と30代の男性、および10代と20代の女性であり、この中で最も大きいのが10代女性であり、次が20代女性でした。ちなみに、10代男性では20ポイント以下でした。

指原莉乃との違いは男性の40代以上、女性の30代以上において急にタレントパワーが下ることでした。山本彩の場合、これらのカテゴリーにおいて最もタレントパワーが大きい50代男性と30代女性でも22ポイントくらいでした。さらに、60代の男性、および50代と60代の女性性では10ポイント以下であり、特に60代女性は3ポイント程度でした。

これに対して、指原莉乃の場合は年齢が高くなってもタレントパワーは減りませんでした。これが著しく現れているのは、30代と50代の男性おいて30ポイント以上であることでした。

20ポイント以下は60代女性だけでした。しかも、他のカテゴリーにより低いといっても18ポイントであり、約3ポイントであった山本彩と比べればかなり高かったです。なお、年齢が高いと女性におけるタレントパワーの方が低い傾向は山本彩と同様でした。

2人以外についてのカテゴリー別データはありませんが、指原莉乃のように年代が高くなってもファンが減らないメンバーは、AKB48グループにおいては稀のようです。


2年後の2019年2月における同形式のデータは、日経エンターテイメントの8月号において提供されています。具体的には指原莉乃へのインタビュー(pp110~112)の後に続く「“効果的なパンチワード ”を武器にバラエティ番組の新女王として君臨」(pp113~114)という記事の2ページ目においてです。

2年前と比べて顕著なのは、年齢が高い全てのカテゴリーにおいてパワーポイントが大きいことです。12個の全カテゴリーの内の11で25ポイント以上です。例外は10代男性です(18ポイント)。

最高ポイントを博するのは50代男性です(約35ポイント)。ちなみに、彼女がワイドナショーで共演する松本人志はこのカテゴリーです。50代男性の次に大きいのは、ほぼ30ポイントである4カテゴリーであり、値が大きい順に30代男性、30代女性、40代男性、10代女性です。

2年前に較べると、女性におけるタレントパワーの増加が顕著です、2年前には全カテゴリーのなかで最小であった60代女性(約18ポイント)は、約27ポイントに増加しています。この値は60代男性とほぼ同じです。


このような2年間における上昇には、長い間に少しづつ推移してきた彼女の出演番組の変化が影響していると思います。

以前は出演番組が多いといっても、AKB48グループ関連である深夜番組がほとんどであり、そのような時間での視聴が比較的容易な若い年代による視聴の割合が高かったと思います。これに対して現在では、全ての番組が一般向けであり、放送時間も年齢が高い世代が見やすい時間帯の番組がほとんどです。

深夜に放送されている週1のレギュラー番組は「いまだにファンです!」(テレビ朝日、土曜深夜)だけです。ちなみに、今田耕司と共にMCを努めるこの番組は、放送が始まった2019年に4月において、「2019年4月度ギャラクシー賞月間賞」を受賞しています。

特に年齢が高い世代に対してに効果的なのは、ワイドナショーへの月にほぼ1度のベースでの出演(ゲストコメンテーター)と、この年代が愛好するNHKの番組への出演だと思います。後者は具体的には「ガッテン!」の準レギュラー出演と、ほぼ3ヶ月に1度のペースで放送される冠番組「さし旅」です。

ワイドナショーへの出演では、バラエティーを意識しながらも受け手も意識した発言と共に、彼女がいることによって会話のパス回しが良くなって場が活性化されることも評価されているだろうと思います。

彼女の頭が良いことには、大学に進学しなかったこともあって網羅的知識がないために、彼女が出演を初めた頃に気づいた視聴者は少なかったようです。でも、長い間に渡って出演していることで、理解する人の割合が徐々に増えて、最近では大部分の視聴者が理解しているようです。ちなみに、ファンによる記録によると、彼女のゲストコメンテーターとしての出演は、古畑憲寿に続いて多いようです。


現時点(2019年7月9日)における世の中における彼女への評価は2月よりも高くなっていると推測します。これは例のNGT48事件がもたらしたものです。理由は2つあります。

1つ目は、今まではAKB48グループに問題が起きると、AKSの代わりに謝らざるをえない有名メンバーを叩きやすいので叩いていたような人たちが、問題の本質的な根源はAKSにあることに気づいたことです。そしてもう1つは、この件に対する彼女のコメントを通して、AKB48グループのメンバーの中では彼女が最もしっかりしていることに気づいた人が多いということです。もちろん、ものごとを2つに分類することを心地よく感じ、一旦決めた分類にこだわるタイプの人にはほとんど影響がなかったと思います。


2年前のデータに比べてパワーポイントが少し減ったカテゴリーもあります。10代の男女、20代の女性、30代の男性です。ちなみに、2年前のデータでは最もタレントパワーが大きかった30代男性はその座を50代男性に譲ったのですが、それでも2番目に値は大きいです。

しかしながら、2年前のデータを参照していない日経エンターテイメントの記事は少し違う見解を有しているようです。記事においてグラフが参照されているセクションのタイトルは“50代男性と10代女性が支持”となっているからです。

記事の記載は「年齢別支持で最も高いのは50代男性(上図参照)。一方、10代では女性からの支持が高いという、独特のポジションとなった。」となっています。そして、グラフへの注釈は「10代では男性18ポイント、女性29.3ポイントと大差がついく。」というものです。

“2年前に較べると”大差がついたことは間違えはありません。2年前のグラフからは、10代では男性が約23ポイントであり、女性が32ポイントと読み取れるからです。単純に推測すれば、指原莉乃が10代においては男性よりも女性に人気があるということに、日経エンターテイメントが2年遅れで気がついたということになります。


日経エンターテイメント提供データはともかく、twitterで観測すると、若い女性において彼女への関心度が増えていると実感します。

ここで彼女のtwitterについて少しだけ記載することにします。 twitterフォロワー数は約255万人であり、このサイトに基づくと日本の個人twitterアカウントとしては16番目に多いです。ちなみに、個人/団体等を区別しないならば、フォロワー数が最も近いアカウントは、現時点では東京ディズニーリゾートPR【公式】です。

最近の新規フォロワーでは、プロファイルにおいてAKB48グループについて記載をほとんど見かけません。これは彼女が卒業したからでなく、2年前くらいから顕著になってきたことです。フォロワーが東京ディズニーランドレベルに達していますから、彼女のフォロワーになる可能性があるAKB48グループのファンのかなりの割合が、既にフォロワーなのだろうと思います。ちなみに、彼女がAKB48関係のtweetを数多く連投すると、それまで順調であったフォロワー増加ペースが減速するという現象を1度ならず見たことがあります(表面的に関連性があるように見えるだけである可能性もあります)。フォロワーの大部分がAKB48グループファン以外なのだろうと思います。

新規twitterフォロワーのプロファイルだけでなく彼女に関するtweetを見て感じることは、上でふれたように、若い女性における関心が大きいことです。特に彼女のファッションや美容術への関心が大きいようであり、これを反映してtwitterなどで紹介した化粧品が激売れすることが少なくないようです。このようなことはAKB48時代の彼女からは想像もつかないことです。

AKB48グループのOGでは、卒業によってフォロワー増加ペースがかなり減るということがほとんどのようです。でも、彼女の場合は卒業から2ヶ月以上も経っても、卒業前後の特需期間よりは少ないものの、かなり速いです。6月におけるフォロワー増は、以下のサイトで調べると20,461人増でした。この増加数は現役とOGを含めたランキングにおいて1位です。
https://tw48.net/month?i=1  (ALL と2018年6月に指定する必要あり)


ーー以上ーー

*1:大量にCDが売れる48系と46系の存在によって見えにくくなっていますが、5thシングルはビルボードの集計では15.5万枚以上売れました。