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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

儚い失恋曲で極めて大きな声量を要さないので全員にソロパートがある「ズルいよ ズルいね」(イコラブ6thシングル表題曲)という秀逸な曲について

イコラブの6thシングル表題曲「ズルいよ ズルいね」(2019年10月30日)のMVが、10月4日の朝4時に公開されました。とても評判が良いです(再生回数に関してはこの記事の最後に記載)。

今回のセンターを務める齊藤なぎさは、MVでは電車通学をしている女子高生を演じています。彼女を含む11人のメンバーは同様の年代の少女を演じており、それぞれの失恋がパラレルに描かれています。とはいえ、描かれているのは断片だけであり、どんな失恋であるかをある程度把握できるのは、歌詞の基づいて推測できる齊藤なぎさだけです。

ちなみに11人となっているのは、表題曲のセンターを5thまで務めてきた髙松瞳が、6thの期間は休養しているためです。


指原莉乃(プロデューサー)がプロデュースするこの曲はこれまでの表題曲と同様にように、彼女が作詞をしています。彼女の世界観によって紡ぎ出される歌詞は若い年代、特に女性に響くようです。その歌割りも、メンバーの声と実力に合わせて彼女によってされており、彼女のプロデュース曲における注目点となっています(この記事の主題)。

彼女の世界観を具体化するために起用された人たちは、長沢知亜紀、永野小織(以上、作曲)、湯浅篤(編曲)、CRE8BOY(振付)、山岸聖太(MV監督)です。作曲の2人と山岸聖太は、イコラブでは初めての起用だと思います。

衣装はいつものようにオサレカンパニーが担当しています。衣装に関しては、大場花菜によるイラスト付きのtweetがあります。
https://twitter.com/hana_oba/status/1180728599076208642


さて、実は6thシングル表題曲については、こうであってほしいと思っていたことが2つありました。1つ目は今までの表題曲よりも、少し大人向けの曲であってほしいということでした。そして、もう一つはできるだけ多くのメンバーにソロがあってほしいということでした。私が想像していたのとは少し違いましたが、二つ共に叶えられました。

少し大人向けの方がいいなぁと思っていたのは、明るい楽曲は何日にもわたって何回も聞くと疲れてしまうことがあるからです。もちろん、そんなに聞く必要はないという意見もあると思います。

そのように感じることには、私がイコラブの主要なファン層よりも年代が上であることが影響していると思います。ちなみにイコラブのファンは10~20代が多いです。

私のことはともかくとして、現実的な事を言うならば、もう少し大人向けの曲であったほうが、イコラブにプラスをもたらすことが多いと思います。

1つには、興味を持つ年代が少し上に広がることによって、社会的なイコラブの知名度が上リ易くなるからです。実は5thシングルの売上はオリコンでは13万枚を超え、実数に近いとされるビルボードでは15万枚を超えました。それだけの売上に見合う知名度がないのはなぜかというと、テレビを含むマスコミにおいて決定権を持つ年代に伝わっていないことがあると思います。その年代では、女性アイドルグループとしては46と48がつくグループを覚えることだけで十分であり、その他は自分たちにとって話題性があることを把握しておけばよいと考えている人が少なくないようだからです。

収益的にも有利だと思います。何故ならば、学生が多い若い年代は、社会人が多い年代よりも経済的な余裕が少ないからです。このため、地元以外でのライブ/イベントへの遠征への制約が概して大きいです。より多くの場所で開けるようにするためは、少し上の年代のファンも得ることが有用です。

現状を申し上げると、イコラブは今年の4月に3大都市のツアー(東京、大阪、名古屋)を行っており、今年のクリスマスから来年1月17日までには、3大都市に福岡と仙台を加えたツアーを行います。今回では札幌が実現しなかったのは、旅費を含む経費と予想される集客との兼ね合いであった可能性があります。

なお、私が少し大人向けの方がいいなぁと思う際に浮かんでいたのは、バラードでした。これは私が音楽についてそんなには詳しくないためだったとと、「ズルいよ ズルいね」によって気付かされることになりましたが…。


2番目については、女性アイドルにおいて声量があるものが尊ばれる傾向があることが関係します。イコラブにおいても同様であり、髙松瞳、野口衣織佐々木舞香が該当します。この3人は、普段から声が大きくにぎやかであり、これが声量にも反映されています。

ちなみに、イコラブメンバーの中では野口衣織と共に歌姫とされている諸橋沙夏は、野口衣織ほどは重用されていません。色々と理由があるでしょうが、若い年代にとっては野口衣織の声が強くて、分かりやすいのだと思います。なお、諸橋沙夏の方が歌い手としてのキャリアが長いので、技術的には優れており、引き出しも広いと思います。

声量と歌の上手さは関連性は、本来は薄いと思います。関連性が高いと思う人においては、歌の上手さの一部に声量が意識しないままで組み込まれていることが稀ではないと推測します。むしろ私は、声量を下げても上手く歌える人が本当に上手い人だと思っています。

声を下げて歌えないことはグループでは弊害になりえます。他のメンバーの声の存在感を消してしまうからです。例えば、イコラブでは、声量が大きくない大谷映美里については、ライブにおいて口バクのようにしか見えなかった人がいらっしゃったかもしれません。彼女がシッカリ歌っていたことを、髙松瞳が休養後の大分市におけるステージ(9月28日[土])において初めて認識した人もいるようです。

ちなみに、イコラブデビュー時には主にビジュアルに注目されていた齊藤なぎさは、自宅にでルームランナーで歌いながら走るという練習で声量をつけました。私は今まで彼女については、強く歌えるようになったという印象しかなかったのですが、「ズルいよ ズルいね」において、歌の上手さも備わってきたことを感じました。


そろそろ、このブログ記事の主題に入ります。

「ズルいよ ズルいね」は今までのイコラブ表題曲とは違って、永遠に聴きつづけられるように感じられる曲です。実際には“永遠”とまではいかないと思うのですが、この曲に関するtwitterにおける記載では、“永遠”という言葉をよく見かけます。

私が思い描いたバラードではありませんでしたが、儚さを感じさせる曲なので、ソロを歌う者にも極めて大きな声量が要しません、このことによって、全メンバーにソロパートを与えることができる前提条件が満たされました。

この他に、メンバーの努力によって機が熟したということがあると思います。分かっていることだけでも、大場花菜瀧脇笙古はイコラブとしてのボイストレーニングの他に、個人でもボイストレーニングを受けていたようです。

メンバーには、姉妹グループである≠ME(愛称:ノイミー)の初オリジナル曲「≠ME」も刺激になったと思います。この曲では、基本フォーメーション(前から、1-2-3-6)において後列に配されている落合希来里、蟹沢萌子、櫻井もも(50音順)がソロパートを得ているからです(詳細については、少し後にで紹介する当方の記事を参照)。


6th表題曲が儚さを感じる曲となったのは、“イコラブの太陽”と呼ばれる髙松瞳が不在である状況が関係していると思います。この状況を指原莉乃は、マイナスに捉えるのでなく、今まではできなかったことを実現する良い機会だと捉えたようです。

曲/MVは天気としては小雨だと思います。これはMVが水をモチーフとして作られていることから受ける印象かもしれません。ダンスシーンは、踝(くるぶし)くらいまでの水位がある状況で撮られており(プールに浅く水を張って実現)、リップシーンは水面らしいor水面を模した水色のバックで映されています。その他、雨の場面が上手く織り込まれており、水度の蛇口から落ちる水滴も印象的に使われています。

個人的には、MVが公開された10月4日の朝に、イコラブの拠点がある東京と周辺県において雨がちであったことも影響しています。眠れなかったおかげで4時にMV公開であることに気づき、4時から1時間くらい観続けた後に、缶コーヒーを求めて外に行けば、流石に記憶に強く残ります。


歌割りについて、以前と同じように解析をしました。やり方は以下のブログ記事での記載と同じなので、ご興味がある方はご参照ください。なお、該当記事の解析では、上で触れた「≠ME」を対象にしています。
natuka-shinobu.hatenablog.com


解析には、目玉焼さんによる歌割りのデータを用いました。それから、その後に見つけたRenさんによる歌割りのデータと比較して、少なくともソロパートについては同じであることを確認しました。
https://fascinated.hatenablog.com/entry/2019/10/05/192434 (目玉焼きさん)
https://ameblo.jp/equal-love-345/entry-12532915402.html  (Ren)

なお、目玉焼さんの記事には“?”という記載があります。複数人(全員ではない)歌唱ところで、聞き取りにくかったのだろうと思います。それから、Renさんの記事にも、必ずしも全てに確信があるわけではないという記載がありました。ライブ映像が供給されていない時点ですので、仕方がないことです。


ソロパートは全体の76.4%を占めました。「≠ME」では45%でしたので、かなり多いと思います。なお、「≠ME」レベルでも、AKB48グループの曲に比べれは、とんでもないくらい多いと思います。

ブログ記事のタイトルに含まれているように、現在活動中の全員(11人)全てにソロパートがあります。例えば、瀧脇笙古は表題曲では初めてのソロパートを得たようです。


全員にソロが与えられたことは、今まで恵まれなかったメンバーとファンのモティーベーションを上げたと思います。それから、メンバーの人気の差を是正する方向に働くと思います。

実は6thでは握手会への出足が早いのですが、現時点では主に人気メンバーに限定されています。この状況を是正するためにも、全員にソロパートが与えられたことは良かったと思います。


全員で歌うパートがないことも「ズルいよ ズルいね」の特徴です。女性アイドルグループの中には曲の大部分を全員で歌うグループがあり、その象徴がAKB48です。イコラブは選抜制がないことなど、AKB48グループとは真逆の存在とも言えます*1

ちなみに私は、AKB48の曲の大部分は、1人で歌うので十分であると思っています。選抜メンバー(普通は16人)における普通に上手い一人だけで(特別に上手い必要はなし)歌った方が、楽曲の良さが分かるのではないかとも思っています。

こんなことを書くと、それならばイコラブには何で全員にソロがないんだとAKB48グループファンに怒られそうですが、それへの回答が「ズルいよ ズルいね」であるとも言えます。


ソロパートの37.0%はセンターの齊藤なぎさが占めました。これは。「≠ME」(ノイミー)のセンター(冨田菜々風)が占めていた44%よりは少ないです。

齊藤なぎさの演技は危なげないものであり、かえって記載が難しいです。気の利いたことを思いついたならば、記載に加えるかもしれません。


センター以外で最も歌割りが多いメンバーは大谷映美里であり(12.9%)、それに続くメンバーは諸橋沙夏でした(11.4%)。なお、大谷映美里のパートにはセリフ「不幸になってほしいなんて思ってないよ だから…」を加えています。これを除けば、彼女を諸橋沙夏が上回ります。

4番手と5番手は、野口衣織佐々木舞香であり、それぞれ、9.2%と7.6%を占めました。この2人は5thまでの表題曲とは違って、並び順ではセンターの両サイドに配されているのですが、センターをサポートして、ベースとなる役を担っていると思います。

「不幸になってほしいなんて思ってないよ、だから」という大谷映美里のセリフに関しては、これに続いて野口衣織が「幸せには」、佐々木舞香が「ならないで」と歌うことに続くことが注目を浴びているようです。学校のテスト的に妥当な接続詞を選ぶならば、“だけど”の方が妥当なのですが、“だから”となっているので、印象に残るのです。

橋を作るような工学的設計では最適なものが選択されますが、芸能の分野ではあえて最適からずらすことが効果的なことがあります。

“だから”による接続は、主人公の中に相反する二つの気持ちがあり、表の明るい思考/想いを大谷映美里が担い、裏に隠れている思考/想いを担うのが野口衣織佐々木舞香だと解釈すると分かりやすいです。裏が、“だけど”を“だけど”に変質させて表を遮って、表出したということです。

思いの外、記載が長くなりましたが、言いたかったことは、この曲では、表の存在が大谷映美里諸橋沙夏であり、(時々、闇を放出することによってバランスをとるように)支えているのが野口衣織佐々木舞香だということです。

曲の歌詞には、この部分を含めてスゴイと感じるところがいくつかありますが、これ以上はふれません。これは指原莉乃の今までの曲でも同様でなので、この曲に特別なことではないからです。もちろん、話し始めると長くなってしまうからでもあります。


大谷映美里諸橋沙夏のソロパートが、野口衣織佐々木舞香のソロパートより多いことは、データを示すまでの前フリを読まれた方にとっては分かりやすい現れ方だと思います。

野口衣織佐々木舞香は、5thでは2人のユニット曲がc/w曲として収録されました。それだけ大きなことがあったのですから、6th表題曲ではこの2人のターンでなくても仕方がないことだと思います。むしろ、いつもとは違う役割を担わされたことは、これまでと違う評価をされているということだと思います。

それから、ここで書く部類のことではないかもしれませんが…、
他のアイドルグループと比べると、箱推しでなくてもDD的な傾向があるイコラブのファンにおいては、2人のファンは他のメンバーに関心が薄いファンが多い感じがします。今回も、いつもと同じように、2人のことだけを絶賛する人を見かけますが、何事においても、趣旨を尊重することと、主役を立てることは重要だとは思います。そして、その方が2人も喜ぶと思います。


他の6人についても述べます。この中の大場花菜佐竹のん乃瀧脇笙古音嶋莉沙にとってはソロを得たことは、とても感慨深かったと思います。

齋藤樹愛羅を除いたのは、彼女はc/w曲でセンターを務めたことがありますし(ダブルセンターも1回)、他の曲でもソロが割り当てられることが少なくないので、4人ほどは感慨深くなかったのではと推測するからです。山本杏奈もダブルセンターの一人を務めたことがあります。


大場花菜齋藤樹愛羅のソロの割当はほぼ同じであり、5.6%と5.4%でした。どちらが良かったかは観る観点によると思います。

大場花菜は、歌詞での二番の最初である大谷映美里の「難しい映画やコーヒー 全部君が教えてくれたね」に引き続いて、「好きなものを話す時の 真っ直ぐな眼差しを思い出す」と歌っており、印象的です。これに対して、齋藤樹愛羅には長くはありませんが、印象に残るいくつかのパートが与えられており、声質が印象に残ります。例えば、大谷映美里と2回交互に歌うところでの最後となる「2両目君はいないね」です。


佐竹のん乃瀧脇笙古(50音順)は、どちらもソロの割当は3.4%でした。私は二人共に良いと思うのですが…、瀧脇笙古の評判が特に良いです。もちろん、表題曲での初めてのソロなので、ご祝儀的評価もあるとは思います。なお、彼女の今後に期待する声は多いようです。

ちなみに、7~9月におけるtwitterフォロワー増では、この6人の中で瀧脇笙古齋藤樹愛羅についで2番目です(データは示さず)。4~9月に期間を広げても3位に下がるだけです(2番目は佐竹のん乃)。

山本杏奈音嶋莉沙はほぼ同じであり、ソロの割当はそれぞれ、2.2%と1.9%でした。2人がソロの割合に恵まれなかったことは、最近での2人のtwitterフォロワー増を知っている私としては、意外ではなかったです。

ともあれ、二人共に、c/w曲には期待したいところです。



「ズルいよ ズルいね」については、歌詞のことなど書きたいことがまだあるのですが、前述のように長くなりそうですので、MVの再生回数の伸びなどついて触れるだけに留めて、そろそろ終えることにします。

MVの再生回数の伸びは、これまでのイコラブ表題曲よりも早いです。24時間までに16万回再生を超え、48時間までに26万回再生を超えました。

前述のようにMV公開は10月4日の早朝(4時)であり、しかも判明したのは少し前でした。それを考えるならば、大した伸びだと思います。

4時に発表されたのは報道解禁が4時であることが関係あるようです。ちなみに、最も扱いが良かったのは、指原莉乃がtweetで紹介したスポニチのようです(当方も購入)。

夜になって彼女は、曲についての説明tweetと、動画を貼り付けたtweet(字幕がついているという説明付き)をしています。字幕付きはかなり喜ばれているようです。
https://twitter.com/345__chan/status/1180050825537671169
https://twitter.com/345__chan/status/1180056991835639809


ーー以上ーー

*1:イコラブにはAKB48グループと違って恋愛禁止令がありません。これは女性に響く歌詞が多いために女性ファンが多いので、AKB48グループほど男性ファンを誘引する必要がないからです。また、メンバーとは異性のファンが多いと某グループのように問題が起きがちですなので、それを避けることができます