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人によっては「夏かし」と呼ばれているものです。

「ズルいよ ズルいね」(イコラブ6th)[2019年10月30日発売]がオリコンとビルボードの週間1位(売上、総合)になったことと、その考察

イコラブ(正式名は=LOVE)の6thシングル「ズルいよ ズルいね」(2019年10月30日[水]発売)がオリコンビルボードの週間売上チャート(2019年10月28日~11月3日)において共に1位になりました。総合チャートでも同じく1位でした。

週間売上は具体的には、オリコンでは142,949枚であり、ビルボードでは177,296枚でした。両チャートにおいて2位である「RILY」(今市隆二)はオリコンでは36,579枚、ビルボードでは37,343枚ですから、大きな差がついています。ちなみに両チャートにおいて3位なのは「Further away/Destiny」(ADDICTION)でした。
https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2019-11-11/
http://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=sales&year=2019&month=11&day=11

イコラブCDの週間売上推移を1stシングルから折れ線グラフに示します。これをみると両チャート共に、右肩上がりで増えていることがわかります。5thシングル「探せ ダイヤモンドリリー」売上は、オリコンでは99,578枚(2位)、ビルボードでは113,452枚(2位)でしたので、「ズルいよ ズルいね」ではそれぞれ1.436倍、1.563倍増加したことになります。


オリコンのデイリー順位についても記しておきます。1位であったのは火~木、土曜日でした。水曜日までの売上で、「探せ ダイヤモンドリリー」の累計売上をこえました。このことはビルボードでも同様でした。

金曜日は2位でした。1位は「Category/My Love」(ONE N’ ONLY)でした[週間15位]。

売上が公開されない4位以下となったのは、5位となった日曜日だけでした。1~4位は「こんなに好きになっちゃっていいの?」(日向坂46)、「RILY」(今市隆二)、「Further away/Destiny」(ADDICTION)、「NEXT ZONE」(BATTLE BOYS)でした(それぞれの週間順位は、5位、2位、3位、35位)。

5位といっても、日曜日にそんなに売上が下がったわけではないと推測します。週間売上から月~土の売上合計(141,552)を引くと1,397枚だからです。おろらく、1~4位になった曲のいくつかにおいて売上をブーストする要因があった影響で、4つも順位が下がったのだろうと思います。ちなみに、土曜日の「ズルいよ ズルいね」の売上(2,190枚)よりも、日曜日3位の売上(2,248枚)の方が多いです。


日曜日の売上が大きく落ちていないことは、TUTAYAの販売CDのデイリーランキングからも推測されます。日曜日には「ズルいよ ズルいね」のタイプA~Cがトップ3を占めているからです。

https://store-tsutaya.tsite.jp/rank/cd_sell.html?r=D033&f=20191103
参考のために火~日曜日の各日の順位と、週間順位を表にします。他の曜日と比較的に順位が低くかったのは土曜日だけでした(A:10位、B:14位、C:17位)*1。一時的に在庫が薄くなっていた可能性があります。


既に記したように「ズルいよ ズルいね」はオリコンビルボードにおける週間1位(売上、総合)をとりました。TUTAYAでもタイプA~Cがトップ3を占めましたので、曲別に集計すれば「ズルいよ ズルいね」が1位であったはずです。他の販売チェーンでも売上は好調であったようです。

この他、発売週の土曜日深夜から日曜日朝には、COUNT DOWN TV(TBS系)とJAPAN COUNTDOWN(テレビ東京系)でも週間1位であることが分かりました。
http://www.tbs.co.jp/cdtv/cddb/countdown20191109.html (COUNT DOWN TV)
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/jcd/single.html (JAPAN COUNTDOWN)


週間1位になったことはイコラブにとって大きなことだと思います。週間売上が多くても1位になれないことは稀ではないのですが、世の中には順位以外は興味がない人や、初めは興味があってもすぐに忘れる人が少なくないので1位という称号は重要です。

「探せ ダイヤモンドリリー」の初週売上でも同週発売のCDの面子によっては1位になれる可能性は十分にありました。手元集計では、今年発売されたシングルCDをビルボードの初週売上で順序づけると、「探せ ダイヤモンドリリー」は現時点では41番目だからです。ちなみに、44回目の水曜日に発売された「ズルいよ ズルいね」は32位です。


週間1位になったことは、過小評価となっていたイコラブの業界での評価が是正されるキッカケとなる可能性があります。1位効果によって、度合いはともかくとして、テレビやラジオ番組への出演、雑誌を含むメディアでの取り扱い、販売店でのCDの供給にプラスが生じると予想されます。

イコラブのCD販売店での供給は以前よりは改善しましたが、やはり地方の販売店においてはまだ十分でないようです。入荷分が完売すると再入荷しない販売店だけでなく、入荷しなかったり、予約を受け付けない販売店すらあるようだからです。このことで残念な思いをしているのは、イコラブにおいて割合が多い若いファン(特に中高生)です。大人ならばネットで購入できるのですが、難しい場合が少なくないからです。


イコラブの過小評価は何から起きているのかというと、分かりやすい要因は、イコラブが今年の9月にCDデビュー2周年を迎えた若いグループであることと、プロデューサーが若い女性(指原莉乃)であることです。この業界でもご多分に漏れず、既得権を保とうとするお仲間的意識が存在し、実績を尊ぶ傾向として現れるからです。しかも年配男性が決定権を持つことが多いために、実績イコール年齢と捉える傾向があるのかもしれません。さらに、そしてこの層はイコラブのファン層とは真逆です。


さらに過小評価をもたらしているのは指原莉乃による音楽が秋元康による音楽と類似なものであるという思い込みから、食わず嫌いになっている人が多いことです。秋元康のプロデュースのやり方から彼が音楽を大事にしているとは思いにくいですし、同じ路線ならば経験のある秋元康よりも劣っていると見なし、かたづけることは容易です。その上に不幸であったのは、イコラブを同時期にデビューしたラストアイドル秋元康プロデュース)と混同する人が稀ではないことです。

しかしながら、イコラブも実際はファン層も音楽のあり方も48系や46系とは正反対です。若い女性ファンが多いので、48系統とは違って男性ファンを誘引するための恋愛禁止令はありません。また、アイドルメンバーと異性のファンが起こしがちな問題は起きにくいと思われます。

イコラブの楽曲ではメンバーの声質と技量に基づいて指原莉乃によって歌割りがされており、サビでのソロパートが多いです。「ズルいよ ズルいね」ではソロパートの合計が当方の解析では76.4%を占めています。また、全員歌唱がありません。
natuka-shinobu.hatenablog.com

これに対してAKB48グループは全員歌唱が大部分です。これはイコラブとは違って選抜制であり、どんな選抜メンバー(普通は16人)でも歌えるようにするためです。そして、歌割りは序列に基づいて行われています。これらのことから、音楽は最優先されていないことが分かると思います。

これらのイコラブの音楽としての特長は、実際に曲を聞いてみると、認知能力の高い人はすぐに分かるようです。さらに、歌詞にも注視するならば、若い女性に響きやすいものであることが分かります。

c/w曲である「Sweetest girl」のMVを観れば、女性プロデューサーしか作れない女性アイドルの曲であると分かる人が多いと思います。年配男性には良さが分かりにくいかもしれませんが、今回の表題曲はいつもよりも高い年代向けになっています。


イコラブの音楽が伝わりやすいのは、MVよりもライブだと思います。残念ながら今まではテレビで観る機会はほとんどありませんでした。「ズルいよ ズルいね」でも初めてテレビで見ることができたのは、発売後1週間以上経った「バズリズム02」(11月8日深夜、TBS系)でした。

バズリズム02」での披露は 1分弱と短かったのですが、ソロが多いことだけでなく、パートが声質を考慮して割り振られていることも分かった人もいるようです。オンエアーの時間が短かったので、6人のソロパートだけでしたが、「月~金お昼のソングショー ひるソン!」(テレビ東京、11月21日(木)11:35~11:40)ではより長くオンエアーされるはずなので、より多くのメンバーのソロが聞けると思います。

今回もライブが放送される番組は少なかったですし、放送時間も短かったです。また、放送されなかった地域もあります。でも、週間1位になったことをキッカケにして、少しづつ向上していくのではと期待しています。言うまでもありませんが、発売前に放送される方がCD売上にプラスになります。


さて、このブログ記事の公開が遅れたのは第2週での売上について少しだけ不安があったのからです。イコラブは無理な販売促進を行っていないので、売上が激減する可能性は極めて低かったのですが、今回はファンのCD購入が前倒し気味だったので、若干の不安があったからです。

初週1位であった曲が第2週に順位が急落した例としては上述のラストアイドルの「大人サーバイバー」(2019年4月17日発売)を記憶しています。この曲の2週目はオリコンではトップ50内ではありませんでした(ビルボードでは46位)。このようなことが稀であるかは統計的に調べていないので分かりません。


「ズルいよ ズルいね」のデイリー順位は、2週目も好調のようです。新譜が上位の占める火曜日には28位に落ちましたが、火曜日以外は20位以上でした。以前よりは販売店での供給が増えたことに加えて、週間1位になったことによって、2週目においてテレビ/ラジオでの扱いが増えたことがプラスに作用した可能性があります。なお、テレビで扱ったといっても、上記の2番組の他はMVの一部(15~30秒)が流れたくらいだと思います。

このことから、2週目における順位の急落はないと予想しています。ちなみに、「探せ ダイヤモンドリリー」は第2週目では11位でした。


ーー以上ーー

*1:タイプA収録のc/w曲は「Sweetest girl」(センター:大谷映美里)、タイプB収録のc/w曲は「推しのいる世界」(センター:佐竹のん乃)です。タイプC収録のc/w曲はCDデビュー前の姉妹グループ≠ME(愛称:ノイミー)の2番目のオリジナル曲「「君の音だったんだ」」(センター:冨田菜々風)です。ノイミー1番目のオリジナル曲「≠ME」が配信限定であり、悲しんだファンがいたので、このCDに収録されることになったのだと推測します。ちなみに、タイプDはAKB48グループにおける劇場版と同じ部類のものです。